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転生後でソウマを振ったあとの話

神無月の巫女 エロ総合投下もの

 転生後でソウマを振ったあとの話


    その子は私が三年生になったときに新入生として入学してきた…そう私がずっと想い続けてきた子――。
    涙が止まらないほど嬉しかった、もう二度と離さない。
    独りぼっちにしない、ずっと一緒に居たいって決めたから。
    でも――「千歌音ちゃん!」「はい?」「えっ……?」
    その子は私のこと――覚えていなかった。
    なんの記憶もなかった、私に対する…なに一つとして。
    私は絶望した、今度は悲しみの涙が止まらなかった。
    大神くんの声、マコちゃん声、誰の声も聞こえなかった、絶望した。

    それからというもの、落ち着いた私は毎日のように何度も千歌音ちゃんの教室へと足を運んだ。
    周りの目は気にしなかった、私の想いは変わらないから、記憶がなくても関係なかった。
    そして昼食へと誘った、けれどなかなか承諾してくれない、色んな人から誘われているからと、先客が居るからと。
    千歌音ちゃんは新入生ながらあっという間に
    学園内の人気者になった、学園のアイドルに、皆の宮様になった――。

    お嬢様で頭も良くて容姿端麗で…私に対する記憶がないこと以外は千歌音ちゃんそのものだった――。
    そして何度か誘ううちに…ついに首を縦に振って「わかったわ」と言ってくれた。
    私は胸の鼓動が止まらなかった、わくわく感で。
    私は千歌音ちゃんの腕を取ってあの場所へと向かった。
    「あの、来栖川さん…いえ、先輩、こちらは立ち入り禁止の場所では」
    「ううん、いいんだよ、ね、ちかねちゃ……ううん、姫宮さんもくぐって?」
    と覆われている薔薇の中へと飛び込む、そして千歌音ちゃんを手招きし中に連れて行く。



    薔薇の園――そこは私がいつも常に一人で食事をしてる場所。
    そして千歌音ちゃんとの思い出が詰まった場所。
    「あの、ここで食事を…確かにいい場所だけれど」
    「いいんだよ、食べよう?」
    「え、ええ……」
    戸惑う千歌音の手に優しく触れながら姫子。
    そして姫子は用意していた青いシートをはる。
    「座って?一緒に…ね」
    千歌音と食べようと幾度となく勉強していた料理。
    姫子はお弁当箱を取り出すとシートの上に置き静かに蓋を開けた。
    「あら、とても綺麗で美味しそうね…来栖川さん」
    千歌音は普段通りクールで丁寧で冷静で…表情を変えない。
    もうあの頬を染めた顔は…私には見せてくれないのかな?
    「う、うん、そうでしょ?私、千歌音ちゃんに食べさせたくて必死に料理を勉強して――」
    「え?」
    「あ、う、ううん…なんでもないよ…」
    そうだろう、あまり親しくない上級生にそういうふうに言われると戸惑うのも当然だろう、
    もう2人きりのときも名前で姫子とは呼んでくれない、初めて食事を一緒に食べる仲だから当然だけど。
    姫子は唇が震えた…切なくて…千歌音ちゃんもあのとき…こんな切ない気持ちだったのかな?
    相手に想いを気づいて貰えない、それがこんなに苦しいことだったなんて――。
    姫子は我慢できなくなり…口に玉子焼きを運びながら涙を流し始める。
    「来栖川さん?どうかしました?」
    千歌音の手が優しく姫子の涙を拭う。
    「なにか辛いことでもあったのかしら?」


    千歌音の細くて長くて綺麗な白い指が姫子の頬をつたる涙を静かに拭く。
    「話して頂けないかしら?もし私でよろしければ相談にのるけれど」
    優しく微笑みそう問いかけてくる千歌音。
    姫子は嬉しいのか悲しいのかよくわからない感情が浮き出てきた。
    「黙っていてはわからないわ、だから…あっ――」
    「千歌音ちゃん!?」
    手を伸ばしてきた千歌音は突然小さく体勢を崩す。
    涙を流していた姫子は慌てて肩を支えた。
    「あ、ううん姫宮さんどうかしたの?」
    「いえ、なんでもないわ…少し疲れてしまって」
    無理もない、生徒会のお仕事にお茶会にピアノのお稽古に、弓道にテニスに
    普通の高校生も演じている、その上、お屋敷では常に冷静を保ち落ち着いていないといけない。
    疲れていて当然だろう、千歌音も一人の女の子なのだから。
    「姫宮さん(そう、そうやって…あのときも一人で無理をしてきたんだね、私に隠して、千歌音ちゃんも16歳の女の子なのに)」
    「いえ、もう千歌音でいいわ」
    「え?」
    「そう呼んで頂けるかしら?」
    「で、でも私…」
    「私もそう呼んでくれると嬉しいもの、ええ、お願い…」
    「う、うん!わ、私のことも姫子でいいよ、あとね、敬語はやめて?先輩もね…えへへ」
    体勢を崩しながらそう言う千歌音に姫子は目が輝いてきた。
    そして、姫子は満をじして声をかける。
    「千歌音ちゃん、疲れてるんだね…眠っていいよ」
    「あ、いえ全然平気よ」
    気丈に振舞う千歌音ちゃん、いつもこうやって私のことを考えて――。
    「ううん、駄目だよ、チャイムが鳴ったら教えてあげるから、ね?お願い…」
    あまりにも必死な姫子に戸惑ってた千歌音は口元でクスリと笑うと微笑んだ。
    「姫子………わかったわ、ありがとう…それなら少しだけ」
    と千歌音は弁当を綺麗に片付けると…木に体を預けながら静かに…目を閉じた。


    「そうだよね、これでいいんだよね、千歌音ちゃんはいつも無理をしていたから」
    すう……すう……と小さな息をつき静かに眠っている千歌音。
    眠ったときでも隙を見せないのだ、いつも丁寧で…心も綺麗な千歌音。
    乙橘のスカートから見える太もも…紐を解けばすぐにでも見えそうな首筋から覗く胸元。
    そして綺麗で純粋な…とても柔らかそうな唇…。
    眠っている千歌音を観ながら姫子は頬を染め息が荒くなる…。
    すぐにでも触れたくなる衝動を押さえた姫子は胸に手を当て弁当を食べ終えると静かに片付ける。
    そして胸の鼓動を高め、ドキドキしながら眠る千歌音に寄りかかる。
    音を立てないように頬へと触れる。
    「千歌音ちゃん……愛してるよ」
    お日様の瞳をそう告げると千歌音の腰へと左腕を優しく回し、右手で千歌音の顎へと優しく触れる。
    そして……自分の唇を千歌音の唇へと静かに重ねる、まるで唇を姫子の口で塞ぐように…そして同時に姫子は瞳を閉じた――。

    柔らかい…千歌音の唇はあのときと同じでとても柔らかかった、姫子の体全体に薔薇の香りが広がっていく。
    この感触…千歌音にとってもそうだろうけど、実質は自分にとってもファーストキスだった。

    生まれた瞬間から千歌音としたいと思っていた。
    「……んっ……ちゅ…はぁ」
    色んな角度から千歌音の唇を味合う。
    同時に首の紐に手をかけていく…。





    「好き……大好きだよ、千歌音ちゃん…」
    始めは触れるだけだったキスが激しくなっていく。
    同時に指が紐へとかかり解ける。

    「ん…」
    姫子の激しい行為に対応するように千歌音が静かに目を覚ます。
    目を開けた姫子と…目が合う。
    千歌音は蜜のような甘い口付けをくれた味を感じ…ほわーんとしていたが…はっとする。
    「っ!?ん、んん……っ」
    千歌音は渾身を力で離れようと暴れてきた、が、姫子は許さなかった。
    いくら千歌音が文武両道といえど、姫子はもう三年生、一年生の頃とは体の出来が違う。
    そんなに以前の程の力の差はない

    長いキスのあとにゆっくりと唇を離すと耳元で囁いた。
    「私の唇甘いでしょ?思い出して…千歌音ちゃん」
    「どうしてこんなこと――や、いやっ!」
    紐を解かし、制服を脱がそうとしている姫子に慌てて声をあげる千歌音。
    「私、千歌音ちゃんと色んなことをしたいの、こういうエッチなことだって――」
    「ひ、姫子…な、なにを言っているかよくわからないわ――」
    「千歌音ちゃんは忘れたの?誓い合ったでしょ?ずっと愛し続けるって、千歌音ちゃんのこと大好きだって――」
    「やめてっ!」
    千歌音は渾身の力を込めて姫子を突き放した。
    その顔は鬼のごとくだった、怒りに満ちていた、まるでオロチに対するような。
    「あっ……ご、ごめんね千歌音ちゃん…私」
    我に返った姫子は自分の行動に失望しながら小さく呟く。
    息を切らしていた千歌音も突き放した姫子を観て落ち着いた様子だ。
    「ごめんなさいね、私まだ貴女のことよくわからないの。でも貴女がなにを伝えようとしているからわかるわ
    だから…迷惑をかけると思うけれど、少しつづ分かり合えたいと思うわ…」
    「……そうだよね、うん、これから…2人で思い出していこう?ふふ、こういうこと言ってもわからないけど
    私は千歌音ちゃんが大好き」
    「そう、その気持ちは嬉しいわ、でも女の子同士だなんて…」
    「っ!?そ、そんなこと関係ないよ!?私、誰の前だって千歌音ちゃんのこと好きだって言えるもん」
    頬を真っ赤に染めそう告げる姫子に驚いていたが…静かに微笑んだ。
    「っ……!?ふふ、そう…まだ想いには応えられないかもしれないけれど…」
    「うん、2人で思い出していこう?って、千歌音ちゃんに言ってもわからないよね」
    「そうね、だけれど…少しだけ、じゃあ……ふふ、姫子のこともっと教えてくれるかしら?」
    千歌音のその言葉に姫子は慌てて関係を深めようとした自分の行為を反省し…嬉し涙を流した。
    「う…うん!いいよ、私の名前は来栖川姫子、でお友達はマコちゃん、あ、早乙女真琴さんっていうの、それで私の趣味はね――」

最終更新:2010年02月16日 20:28
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