初めて会ったのは雪の積もった道端。
倒れていた少女を姫子と下女数人が見つけた。
下女に囲まれながら姫子は倒れている少女へと手を差し伸べる。
それを見た下女の一人が、汚れたようなものを見るような目で倒れている少女を睨み付け姫子に囁く。
「姫様、汚れますわ」
「イズミ、バカなことを言わないの、それより…これは大変だわ、大丈夫?貴女、お名前は?」
その少女は長い黒髪に長襦袢を一枚着ており明らかに寒そうだった。
息を切らしながら声を吐き出してくる「ひ、姫宮…ち、千歌音です」
そして姫子と顔を合わした瞬間、両者は顔をピンク色に染めた。
一瞬だった、その顔にはお互いがなにかを感じ取った…まさに言う、一目惚れというものだ。
「っ!ああ…そ、そう…私、私は来栖川姫子よ、よろしくね、千歌音」
「は、はい…ひ、姫子」
微笑みかけてきた姫子に安心したのか千歌音も微笑んで名前を呼び返す。
それを見た下女数人が騒いだ、特に長い青髪でカール丈にしている少女が千歌音に掴みかからん勢いで騒ぎ出す。
「なあっ!?あ、貴女ねえ!姫様に対してなんですの!?」
「おやめなさい!」
「だ、だってこの子、私達の姫様に向かって――」
「聞こえなかったのイズミ?」
「…うう、は、はい」
「それよりこのままでは風邪を引いてしまうわ、屋敷へ連れて行きましょう」
その会話を聞きながら千歌音は意識が遠のいていった――。
気がつくと大きな広間にいた、下女数人と正面に姫子がいる。
「大丈夫?どこか痛むところはない?そうね…このままではいけないわ、なにか着たほうがいいわね」
「は~い、では私が準備します(はあ、どうしてこんな子をお屋敷に、それも姫様のお部屋に…)」
「いえ、私が用意するから結構よ」
と、姫子は立ち上がり後方へと向かうと引き出しを探り一枚の華やかな着物を取り出す。
「これを着るといいわ」
それを見たイズミが発狂する。
「なっ!?そ、それは姫様専用の!い、いけませんこのような子に姫様のものを――」
「いいのよ、いいの…私が着せたいもの、ね、千歌音もこれでいいわよね?」
お日様のような優しい微笑みでそう言われ、困惑していた千歌音も小さな口調で「……はい……」と答えた。
イズミがいきり立つ。
「あ、貴女ねえ!少しは遠慮ってものを――」
「イズミやめなさい!私の言うことが聞けないの?」
「う……わ、わかりました、お部屋へと案内します」
渋々従った表情で千歌音をキッと睨み付けると悔しそうな表情で着物を着せる。
そして、下女全員で姫子に頭を下げると千歌音を連れて部屋を出る、そして少したつと千歌音に向き直り、先ほどとは打って変わって
まるで上から見下ろすような表情で軽く睨むと両腰にそれぞれ手を当てて話し始める。
「貴女、姫宮さん?少し姫様に優しくされたからっていい気になってるのではございません?」
「…ひめ…さま?」
「そうですわ、何百年とと続く来栖川の一人娘でらっしゃいますの、非の打ち所のないお方、私達のお姫様こと姫様
はっきり申し上げますけれど貴女とでは身分や立場が違いすぎますことよ、あまり勘違いなさらないよう、わかって頂けるかしら?」
「貴女なんか姫様と口を利けるような人間じゃないのよ」「まったくですわ」
イズミを含めた下女達にそれぞれ言われ千歌音が困惑する、すると――。
「はい、そこまで」
髪の短い少女が現れた、イズミ含めたお嬢様風の下女達とはまた雰囲気の違う女の子だ、この子も下女の一人だろう。
「さ、早乙女さん、な、なんですの?わ、私達は姫宮さんに――」
「いいから行け!」
怒鳴られひいっと退散していく下女達を尻目にその少女は千歌音に近づく。
「私は早乙女真琴、よろしく千歌音」
「どうして私の名前を」
「ああ、乙羽さんから聞いたから…ってあ、部屋に案内するから、こっちだよ」
身寄りのない千歌音はこうして男子禁制でもある来栖川のお屋敷で下女として働くことになった。
しかし、千歌音は病弱なためほとんどの日を一日布団で過ごした、下女としての時間はないに等しかった。
働いても少ない時間で仕事は簡単で楽な仕事だけ、決して厳しい仕事を与えられることはなかった。
そしてそういう千歌音に姫子はなにも言わない、それどころか微笑んで千歌音の身体を心配するだけだった。
通常は下女に厳しい如月乙羽も千歌音にだけはなぜか甘い、それでいて食事の量は他下女と同等で食事は部屋でとることを許され、千歌音に対しては身体を考えた食事を与えられる。
だから、その優遇を気に入らないと当然のごとく同じ下女からは嫉妬を買う。
掃除の最中に嫌味を聞こえるように言われる「いいご身分ですこと」とイズミ達からの嫌がらせは仕事時は常にあった。
そんな毎日が続いたある日、2月14日。
「ごほっ…ごほっ!」
その日の朝から咳が酷くて寝込んでいた。
「はあっ…ごほっ!」
隣では姫子が看病してくれている。
「千歌音…どこか他に苦しいところはない、大丈夫?」
「はい…ごほっ、大分よくなりました、いつもすみません姫様」
「私は私がしたいからしているのよ、それよりちゃんと寝てなさい」
「はい、すみません」
起き上がっていた千歌音が頭を下ろし再び横になる。
千歌音の頬が染まっているのは熱だけのせいではない、姫子が近くにいるからだ。
色んな仕草にドキドキしてしまう、シルクのような髪に触れる仕草。
そしてそれは姫子も同じ、千歌音といると胸がドキドキする、こんな気持ちはいままで感じたことがない。
あの日、千歌音と初めて出会ってから…こういう気持ちを抱くようになった。
「千歌音……好き」
眠っている千歌音の黒髪に軽く触れると額に唇を寄せていく…そして触れる寸前。
「お嬢様」
乙羽の声に我に返ると静かに離れた。
「なに」
「少しよろしいでしょうか」
「千歌音の傍にいまはいたいの、ごめんなさいね」
「姫宮さんには下女をつけます、そろそろ来栖川家一人娘としての自覚と立場をお持ちください」
少し強い口調でそう言われ姫子は黙る。そしてため息をつくと「わかったわ」の声と同時に部屋を出て行った。
千歌音は夕方に目を覚ました、気分がよくなったのか布団から起きて着替える。
そして部屋を出た、そうだ、今日はバレンタインデー、好きな人にチョコレートを上げるイベントの日だ。
千歌音は姫子の顔を浮かべながら調理場へと向かう。
が、皆同じ目的なのか調理場は下女でいっぱいだった、クッキーを焼く音などが聞こえる、下女は誰も千歌音と年のそう変わらない少女ばかりだ。
そして、チョコの材料、居場所などは大きくスペースをとったイズミ、ミサキ、キョウコの3人が占領していた、それに他の下女達までいるから千歌音が作る場所はない。
悲しそうな目でイズミを見つけていた千歌音…と後ろを振り返ったイズミと目が合う。
「あら姫宮さん…貴女今頃起きてきてなんですの?」「貴女いつまで寝てらしたの?」「いま何時だと思ってらっしゃいますの?」
それぞれの声に戸惑う。「わ、私はその…」
他の下女達も作業を止め千歌音を見つめていた。
「なにか私に言いたいことでもおありですの?なんだか材料を使いすぎですわ~とでも言いたい顔ですわね、チョコを作りたいと、貴女何様ですの?」
「い、いえそんな…私は」
「貴女、少しムシが良すぎると思いません?」
いつの間にか千歌音は下女達に囲まれていた。
「貴女…今日一日なにをなさってらしたの?なにかお仕事なさって?」
両腰にそれぞれ手を当てて訪ねてくるイズミに答えられない。
「なんとか言ってはいかが?」
ミサキ、キョウコも小さく「くすっ…」と微笑み見守る、事情を知っていて問い詰めているのだ。
「…ません」
「はあ?」
「なにもしてません、ね…寝てました」
その言葉に顎に手をやり呆れた表情のイズミ。
「まあ…寝てました?私達は朝早くから起きて、お仕事してるのに、貴女だけ寝てましたと…で、夕方に起きてチョコだけは作りたい…
貴女恥ずかしくありませんの?」
「……」
「それから姫宮さん、貴女、ずっと姫様に看病して頂いてたんですって?」
調理場がざわっと騒がしくなった。
「まあいくらなんでもそれはねえ、少し目をかけて頂いてるからって貴女だけ特別扱いされてるなんてね~」
イズミ達全員に責め立てられている千歌音は言い返せない、全て事実だからだ。
「貴女の食事代だってただではございませんのよ?」
そして次の非難が飛び出そうとしていた瞬間に声が聞こえた、短髪の女の子だ。
「もうやめなイズミ」
「さ、早乙女さん…な、なんですの?」
「あのさ、一人を皆で囲んで、そういうの私嫌いなんだ」
「なっ!?わ、私は事実を言ってるだけですわ」
「だから一対一で言いな、それともそこの2人がいないとなにも出来ないとか?」
とミサキ、キョウコを指差す。
「な、なんですって~!?」
「それからそこ占領しすぎ、千歌音にも少し分けてあげなよ、出ないと姫様に言う」
「な、なんで私が……はあっ」
と姫子を出されては弱いのか「す、少しだけですわ」と渋々従った様子だ。
「っ…あ、ありがとうイズミさん」
「ご、誤解なさってるようですが貴女のためにやったわけでは――」
「はい、わかってます…でも、ありがとう」
「っ…み、みやさ…?っ…わ、私は…さ、さあ続きを!」
千歌音が微笑むとイズミは顔を真っ赤にして慌てたように作業を続けた。
「はは照れてる、照れてる、さ、千歌音作るよ。私も手伝うからさ、好きなんだろ?姫様のこと」
「…っ!は、はい…」
真琴と意気投合した千歌音は一緒にチョコレートケーキ作りに取り組んだのだった――。
千歌音は夕方に目を覚ました、気分がよくなったのか布団から起きて着替える。
そして部屋を出た、そうだ、今日はバレンタインデー、好きな人にチョコレートを上げるイベントの日だ。
千歌音は姫子の顔を浮かべながら調理場へと向かう。
千歌音は姫子の顔を浮かべながら調理場へと向かう。
が、皆同じ目的なのか調理場は下女でいっぱいだった、クッキーを焼く音などが聞こえる、下女は誰も千歌音と年のそう変わらない少女ばかりだ。
そして、チョコの材料、居場所などは大きくスペースをとったイズミ、ミサキ、キョウコの3人が占領していた、それに他の下女達までいるから千歌音が作る場所はない。
悲しそうな目でイズミを見つけていた千歌音…と後ろを振り返ったイズミと目が合う。
「あら姫宮さん…貴女今頃起きてきてなんですの?」「貴女いつまで寝てらしたの?」「いま何時だと思ってらっしゃいますの?」
それぞれの声に戸惑う。「わ、私はその…」
他の下女達も作業を止め千歌音を見つめていた。
「なにか私に言いたいことでもおありですの?なんだか材料を使いすぎですわ~とでも言いたい顔ですわね、チョコを作りたいと、貴女何様ですの?」
「い、いえそんな…私は」
「貴女、少しムシが良すぎると思いません?」
いつの間にか千歌音は下女達に囲まれていた。
「貴女…今日一日なにをなさってらしたの?なにかお仕事なさって?」
両腰にそれぞれ手を当てて訪ねてくるイズミに答えられない。
「なんとか言ってはいかが?」
ミサキ、キョウコも小さく「くすっ…」と微笑み見守る、事情を知っていて問い詰めているのだ。
「…ません」
「はあ?」
「なにもしてません、ね…寝てました」
その言葉に顎に手をやり呆れた表情のイズミ。
「まあ…寝てました?私達は朝早くから起きて、お仕事してるのに、貴女だけ寝てましたと…で、夕方に起きてチョコだけは作りたい…
貴女恥ずかしくありませんの?」
「……」
「それから姫宮さん、貴女、ずっと姫様に看病して頂いてたんですって?」
調理場がざわっと騒がしくなった。
「まあいくらなんでもそれはねえ、少し目をかけて頂いてるからって貴女だけ特別扱いされてるなんてね~」
イズミ達全員に責め立てられている千歌音は言い返せない、全て事実だからだ。
「貴女の食事代だってただではございませんのよ?」
そして次の非難が飛び出そうとしていた瞬間に声が聞こえた、短髪の女の子だ。
「もうやめなイズミ」
「さ、早乙女さん…な、なんですの?」
「あのさ、一人を皆で囲んで、そういうの私嫌いなんだ」
「なっ!?わ、私は事実を言ってるだけですわ」
「だから一対一で言いな、それともそこの2人がいないとなにも出来ないとか?」
とミサキ、キョウコを指差す。
「な、なんですって~!?」
「それからそこ占領しすぎ、千歌音にも少し分けてあげなよ、出ないと姫様に言う」
「な、なんで私が……はあっ」
と姫子を出されては弱いのか「す、少しだけですわ」と渋々従った様子だ。
「っ…あ、ありがとうイズミさん」
「ご、誤解なさってるようですが貴女のためにやったわけでは――」
「はい、わかってます…でも、ありがとう」
「っ…み、みやさ…?っ…わ、私は…さ、さあ続きを!」
千歌音が微笑むとイズミは顔を真っ赤にして慌てたように作業を続けた。
「はは照れてる、照れてる、さ、千歌音作るよ。私も手伝うからさ、好きなんだろ?姫様のこと」
「…っ!は、はい…」真琴と意気投合した千歌音は一緒にチョコレートケーキ作りに取り組んだのだった――。
「っ…み、みやさ…?っ…わ、私は…さ、さあ続きを!」千歌音が微笑むとイズミは顔を真っ赤にして慌てたように作業を続けた。
「はは照れてる、照れてる、さ、千歌音作るよ。私も手伝うからさ、好きなんだろ?姫様のこと」
「…っ!は、はい…」真琴と意気投合した千歌音は一緒にチョコレートケーキ作りに取り組んだのだった――。
「っ…み、みやさ…?っ…わ、私は…さ、さあ続きを!」千歌音が微笑むとイズミは顔を真っ赤にして慌てたように作業を続けた。「はは照れてる、照れてる、さ、千歌音作るよ。私も手伝うからさ、好きなんだろ?姫様のこと」
「…っ!は、はい…」「…っ!は、はい…」真琴と意気投合した千歌音は一緒にチョコレートケーキ作りに取り組んだのだった――。
「っ…み、みやさ…?っ…わ、私は…さ、さあ続きを!」千歌音が微笑むとイズミは顔を真っ赤にして慌てたように作業を続けた。「はは照れてる、照れてる、さ、千歌音作るよ。私も手伝うからさ、好きなんだろ?姫様のこと」
「…っ!は、はい…」「…っ!は、はい…」
千歌音は夕方に目を覚ました、気分がよくなったのか布団から起きて着替える。
そして部屋を出た、そうだ、今日はバレンタインデー、好きな人にチョコレートを上げるイベントの日だ。
千歌音は姫子の顔を浮かべながら調理場へと向かう。
千歌音は姫子の顔を浮かべながら調理場へと向かう。
が、皆同じ目的なのか調理場は下女でいっぱいだった、クッキーを焼く音などが聞こえる、下女は誰も千歌音と年のそう変わらない少女ばかりだ。
そして、チョコの材料、居場所などは大きくスペースをとったイズミ、ミサキ、キョウコの3人が占領していた、それに他の下女達までいるから千歌音が作る場所はない。
悲しそうな目でイズミを見つけていた千歌音…と後ろを振り返ったイズミと目が合う。
「あら姫宮さん…貴女今頃起きてきてなんですの?」「貴女いつまで寝てらしたの?」「いま何時だと思ってらっしゃいますの?」
それぞれの声に戸惑う。「わ、私はその…」
他の下女達も作業を止め千歌音を見つめていた。
「なにか私に言いたいことでもおありですの?なんだか材料を使いすぎですわ~とでも言いたい顔ですわね、チョコを作りたいと、貴女何様ですの?」
「い、いえそんな…私は」
「貴女、少しムシが良すぎると思いません?」
いつの間にか千歌音は下女達に囲まれていた。
「貴女…今日一日なにをなさってらしたの?なにかお仕事なさって?」
両腰にそれぞれ手を当てて訪ねてくるイズミに答えられない。
「なんとか言ってはいかが?」
ミサキ、キョウコも小さく「くすっ…」と微笑み見守る、事情を知っていて問い詰めているのだ。
「…ません」
「はあ?」
「なにもしてません、ね…寝てました」
その言葉に顎に手をやり呆れた表情のイズミ。
「まあ…寝てました?私達は朝早くから起きて、お仕事してるのに、貴女だけ寝てましたと…で、夕方に起きてチョコだけは作りたい…
貴女恥ずかしくありませんの?」
「……」
「それから姫宮さん、貴女、ずっと姫様に看病して頂いてたんですって?」
調理場がざわっと騒がしくなった。
「まあいくらなんでもそれはねえ、少し目をかけて頂いてるからって貴女だけ特別扱いされてるなんてね~」
イズミ達全員に責め立てられている千歌音は言い返せない、全て事実だからだ。
「貴女の食事代だってただではございませんのよ?」
そして次の非難が飛び出そうとしていた瞬間に声が聞こえた、短髪の女の子だ。
「もうやめなイズミ」
「さ、早乙女さん…な、なんですの?」
「あのさ、一人を皆で囲んで、そういうの私嫌いなんだ」
「なっ!?わ、私は事実を言ってるだけですわ」
「だから一対一で言いな、それともそこの2人がいないとなにも出来ないとか?」
とミサキ、キョウコを指差す。
「な、なんですって~!?」
「それからそこ占領しすぎ、千歌音にも少し分けてあげなよ、出ないと姫様に言う」
「な、なんで私が……はあっ」
と姫子を出されては弱いのか「す、少しだけですわ」と渋々従った様子だ。
「っ…あ、ありがとうイズミさん」
「ご、誤解なさってるようですが貴女のためにやったわけでは――」
「はい、わかってます…でも、ありがとう」
「っ…み、みやさ…?っ…わ、私は…さ、さあ続きを!」
千歌音が微笑むとイズミは顔を真っ赤にして慌てたように作業を続けた。
「はは照れてる、照れてる、さ、千歌音作るよ。私も手伝うからさ、好きなんだろ?姫様のこと」
「…っ!は、はい…」真琴と意気投合した千歌音は一緒にチョコレートケーキ作りに取り組んだのだった――。
「っ…み、みやさ…?っ…わ、私は…さ、さあ続きを!」千歌音が微笑むとイズミは顔を真っ赤にして慌てたように作業を続けた。
「はは照れてる、照れてる、さ、千歌音作るよ。私も手伝うからさ、好きなんだろ?姫様のこと」
「…っ!は、はい…」真琴と意気投合した千歌音は一緒にチョコレートケーキ作りに取り組んだのだった――。
「っ…み、みやさ…?っ…わ、私は…さ、さあ続きを!」千歌音が微笑むとイズミは顔を真っ赤にして慌てたように作業を続けた。「はは照れてる、照れてる、さ、千歌音作るよ。私も手伝うからさ、好きなんだろ?姫様のこと」
「…っ!は、はい…」「…っ!は、はい…」真琴と意気投合した千歌音は一緒にチョコレートケーキ作りに取り組んだのだった――。
「っ…み、みやさ…?っ…わ、私は…さ、さあ続きを!」千歌音が微笑むとイズミは顔を真っ赤にして慌てたように作業を続けた。「はは照れてる、照れてる、さ、千歌音作るよ。私も手伝うからさ、好きなんだろ?姫様のこと」
「…っ!は、はい…」「…っ!は、はい…」