姫千歌SS、投下。
・SS書いたの初めて。文才ない。痛い。妄想がひどい。
・エロがない
・甘いだけ
・キャラ崩壊(特に千歌音
・ただイチャつかせたかっただけ。
・もう一度言うが妄想がひどい。
それでもよければ。
設定は高校二年に千歌音が転校してきて、
記憶が戻って再びらぶらぶになった二人が高校3年生になったところから
始まります。
「姫子…姫子!起きて」
姫子の瞼から眩しい光が入った
「ん……?千歌音ちゃん…おはよう?」
どうやら眩しいのは朝日のせいだけではなく 姫子の目の前にいる人物のせいでも
あるようだ
「おはよう、姫子」
姫宮千歌音。二人が通う乙橘学園の経営者の孫であり、宮様とも呼ばれ校内でも
多くの生徒のあこがれの存在。容姿端麗、スポーツ万能、頭脳明晰という非のう
ちどころのないまさしく完璧人間。
そんな千歌音は姫子の恋人だ。
二人の関係は公認ではなくメイド長の乙葉、学園内でも大神早馬しか知らない。
姫宮邸で一緒に暮らしている姫子だが、このため千歌音と一緒に登校することは
ない。本当は一緒に登校したい姫子だったがそうもいかない。
今日もいつものように二人バラバラに登校する
……予定のはずだった。
いつも学校の近くまで姫宮の車で一緒に送って
降りたあとはバラバラに登校するのだが今日に限って 千歌音が「一緒に行きまし
ょう」と言い出したのだ。
それで今 千歌音と一緒に歩けて嬉しい姫子なのだが全く落ち着かない。
学校に近付くにつれて増えていく他の生徒達が二人を見てごそごそと話す。
「ごきげんよう、宮様」
「ごきげんよう」
「あら…誰かしら?宮様の隣にいる子…」
「なんなのよあの子」
「なんであんな子が…」
姫子が周りのおしゃべりを気にしていることに気付いた千歌音は姫子の手をとり
走り出した。
「走るわよ。姫子」
「千歌音ちゃん…!?」
「宮様、そんなに急がれてどちらに?」
「宮様?」
走りぬける風景を無視し続けた。
土間にまで来て 千歌音はようやく立ち止まった。
「千歌音ちゃんっ…はぁはぁ…」
千歌音にひっぱられ走ってきた姫子だったが
なにぶん 運動部に所属してない姫子にはきつかったようだ。
「ごめんなさいね。突然走りたくなっちゃったの」
姫子にはわかっていた。千歌音が自分を気遣っていることに。
そしてそんな優しい千歌音に謝らせた自分が嫌だった。
「千歌音ちゃんは何も悪くないよ!」
優しさへの感動と自分への嫌悪で姫子の瞳が潤う。
「姫子……。」
姫子も何も悪くない。
どうして他の生徒達は私たちが一緒にいるだけで心ない言葉を吐くのだろう。
千歌音にはわからなかった。そして千歌音は思った。
何故、私達は他のカップルのように堂々と一緒にいられないのだろうかと。
そしてそんな愛しい姫子にキスをしたいという情欲が沸き起こった。
場所なんて関係ない。
誰に見られていたって。
それに姫子だって「誰の前でだって好きって言える」と言ってくれたのだから。
「ち、千歌音ちゃ…」
姫子が言葉を言い切る前に千歌音は姫子の唇に自らの唇を重ねた。
「ん……」
柔らかくて熱い、この愛しい唇を離したくなくて、つい長々とキスをしてしまう。
姫子も姫子で千歌音の情熱的で、でも優しいキスにされるがままになってしまっ
た。
二人が長いキスをしている時 後ろから悲鳴が上がった。
「み、宮様!?」
「宮様がキスを!?」
走って追い抜いてきた後方の生徒の集団が土間に着き二人の行為を見てしまったのだ。
悲鳴に気付いて 姫子は唇を離した。
(ぁあ…姫子…)
千歌音には姫子の唇が名残惜しく感じられた。
二人の周りにはどんどん人が集まってくる。
野次馬が野次馬を呼びそしていつのまにか 大勢に取り囲まれてしまった。
「宮様、この子とはどうゆう関係なんですか?」
「宮様からキスしたんじゃないですよね…?」
集まった野次馬に沢山の質問を浴びせられるが、千歌音は黙っている。
「千歌音ちゃん…」
姫子は千歌音の腕につかまりおどおど震えているしかなかった。
そして収拾のつかない事態に黙っていた千歌音がついに口を開いた。
「来栖川さん…いいえ、姫子は私の恋人です」
周りが再び悲鳴をあげた。
姫子は予想のつかなかった言葉にぽかーんとしている。
「そ、そんな…宮様…」
「相手が女の子だなんて…」
「あの子誰よ」
なかでも千歌音のファンは泣き出す始末。
「宮様が…」
千歌音の衝撃の発言でざわめく中、容赦ない質問がさらに飛び交い
始めたその時 HRの時間の始まりを告げるチャイムが鳴った。
囲んでいた生徒達も急いで靴を変えて教室へかけこんでゆく。
「また、お昼にあの場所へね」
「う、うん」
そして二人はそれぞれの教室へとむかった。
(はぁ……なんで千歌音ちゃんったら皆の前であんなこと…)
ホームルームの時間中 姫子は考えていた。
何故 千歌音があの場所であんな事をし あんな発言をしたのか。
キスだって 薔薇の園にいけばできるのに。
姫子が考えている間にもクラスの何人かは姫子をちらちらと見てごそごそしゃべ
っていた。
(千歌音ちゃん…何考えてるのかわかんないよぉ……お昼にきいてみよーっと)
ホームルームの時間が終わり生徒たちは次の授業の用意をしはじめる。
姫子もその一人で、用意を終えた時、
「おーいっ、姫子!」
姫子の肩を後ろから叩くのは友人の早乙女真琴。
「あっ、おはよう真琴ちゃん」
「今朝は姫子いなかったよね?ひどいじゃないかー。今朝はどうしてたんだよー?」
毎朝 一緒に姫子と学校に行く真琴が拗ねているようだ。
「ごめんね、真琴ちゃん!」
「も、もしや浮気かぁ~~!?」
真琴が姫子に後ろから抱き着く。
「きゃはは、やめてよー真琴ちゃん」
いつものようにじゃれる二人をクラスの何人かが見ている。
その時 千歌音の取り巻きの中の一つのグループであるイズミ達が二人のもとにやってきた。
「来栖川さん。お楽しみのところ悪いのですけど」
イズミが腕を組み 姫子に話しかけた。
「イズミ??なんなんだよ~?あっもしかして私たちの仲に嫉妬しているのか~
~?」
真琴がすかさずイズミにつっかかる。
「な、何を言ってるのでして!?…早乙女さん………貴女、何も知らないようですわね」
「何を?」
それを聞いてイズミがふふんと笑う。
姫子の顔が青くなる。
「来栖川さんは宮様と付き合ってるのでしてよ?」
真琴が一緒固まる。
「……………って、えぇ~~!?何それ!?」
「今朝、宮様と来栖川さんがキスをしていて…宮様に尋ねたら来栖川さんとは恋
人ですっておっしゃったの」
姫子は俯いていた
「姫子、、、イズミのいうこと本当なの?」
姫子は黙って頷いた。
「す、……すご~い!すごいじゃない!姫子!」
イズミ達は 真琴の反応に驚いていた。
「なんではやく教えてくれなかったんだよ~!?」
「だ、だって…その…女の子同士だし…言いにくかったんだもんっ」
姫子は頬を真っ赤にする
「そりゃ驚くけどさ。信じられないよ!あんた……神サマといい……何者だよ」
「うう~…」
授業開始のチャイムが鳴る
「ふ、ふん!いずれ詳しい話を聞かせてもらいますからね来栖川さん?」
イズミ達は不満気に去っていった。
昼休み
姫子は薔薇の園へ移動する途中、
真琴ちゃんが理解のある友人で良かったなぁ、などと考えていたが、
この事態を引き起こした千歌音にこれから会いにいくのだと思うと複雑な気持ちになった。
そして薔薇の園へ続く立ち入り禁止区域の茂みの前に来る。
毎日のように姫子と千歌音がくぐり抜けるので穴がぽっかりとあいている。
そろそろくぐり抜ける場所を変えなきゃなぁ 等と考えながら
茂みをくぐり抜ける
そこにはすでに千歌音が座って待っていた。
「ごきげんよう、姫子」
千歌音が微笑む。
「ごきげんよう、千歌音ちゃん」
姫子もにっこりと微笑む。
そして二人だけの時間が始まろうとしていたその時薔薇の園の外から声が聞こえてきた
「宮様の…例の子が今、ここにいなかった?」
「本当?」
「あっこんなところに穴が空いてるわ」
「で、でもここ立ち入り禁止だから見つかったらやばいんじゃ……」
外の会話から今にもこの二人だけの場所に誰かが入ってきそうなことが伺えた。
「どうしよう…千歌音ちゃん……」
二人だけの花園を誰かにばれたくないのは姫子も千歌音も同じだった。
だが それは”今までの千歌音なら”だった
千歌音は突然姫子を押し倒した
「!?やっ、やめてよ千歌音ちゃんっ…」
二人は肉体関係を持つのは何度かあったことだが、場所が場所だったので姫子は戸惑った。
千歌音は姫子の言葉を無視して姫子の制服のリボンを外し、制服を脱がせる。
「やっ…やだ」
姫子は抵抗するが、
弓道部に所属し乗馬とテニスが趣味の千歌音の力に適うはずもなかった。
外の生徒たちも「今声がしなかった?」と 確信した様子。気ついたようだ。
(わからない…千歌音ちゃんがわからないよ…)
どうしようもなく姫子は目をつむった。
そしてガサガサと音がすると思うと、入り口の茂みから女子生徒二人が顔を出したのだった。
女子生徒は想像できただろうか、
女子生徒が見たものは半裸状態の姫子と その姫子を押し倒す千歌音だった。
「ごきげんよう?」
「み、宮様、ししし失礼しました!!!」
女子生徒は一目散に逃げていった。