姫千歌至上主義 その2

神無月の巫女 エロ総合投下もの

 姫千歌至上主義 その2

 

    投下予告。
    注意書き
    ・姫千歌。時々、真琴×イズミ
    ・やはり文才がない
    ・今のところエロなし
    ・キャラ崩壊(特に千歌音
    ・妄想が相変わらず痛い

    妄想が止まらない限り続く予定・・・。
    前回の終わり方が中途半端だったので後悔。



    「姫子…」
    千歌音は愛おしそうに姫子の瞳をじっと見つめる

    「…なんでこんなことするの?」
    姫子の顔は他人に見られてしまった恥ずかしさで紅潮していた
    「見せつけたいの」
    「見せつけたい?」
    「そう。私と姫子の関係を皆に認めてもらいたいの」
    姫子は千歌音の予想外な言葉にあっけにとられた。普段はクールに装っている宮
    様がそんなことを口にするなんて。

    「そんな…そんなことしなくたって!私は幸せだよっ…」
    千歌音には姫子の言葉は嬉しかったがしかし…
    「私もそう。でもいつも学校ではこそこそしなくちゃいけない。それが嫌なの。
    恋人同士なのにどうして……」
    誰になんといわれようとどうでもよかった。いつでもどこでも姫子と一緒にいるのを邪魔されたくない。
    千歌音はただそれだけを思って行動に至ったのだ。

    「千歌音ちゃん…」
    姫子には千歌音の気持ちが痛い程わかった。姫子もそう思っていたのだ。しかし
    自分が千歌音に釣り合わないとわかっていたから自分から言うことはできなかっ
    たのだ。

    「千歌音ちゃんは…私でいいの?」
    「姫子以外ありえないわ」
    「千歌音ちゃん……」
    姫子もまた千歌音の言葉が嬉しかった。
    「で…でも…」
    「でも?」
    「私…恥ずかしいよ……」
    もじもじする姫子を見て千歌音が微笑む
    「ふふ…愛し合っている二人が一緒にいることにどこにも恥ずかしいところなん
    てないわ。」
    千歌音は姫子を抱き起こし 姫子の手に自分の手を優しく重ねた
    「だからね姫子」
    「これからは学校でも一緒にいましょ?」
    「う…うん!」

    今まで自分から言い出せなかったことを千歌音が言ってくれた。
    また、三年生になり受験または就職を控えている二人が学校で一緒にいられる時
    間は少ない。その時間を最大限にいかせれるのだと思うと。

    その後二人は昼食をとり一緒に薔薇の園を出た。
    薔薇の園を出るのにも今までだったら二人ばらばらだったのにそれが今では…。
    ささいなことだけど嬉しい姫子だった。

    「あ……ちょっと」

    ふと姫子は大事なことに気付いて立ち止まる
    千歌音もそれにあわせて立ち止まった
    「何かしら?」
    姫子は恥ずかしそうに俯く


    「皆の前で…キス…より先のことはちょっと…」


    翌日

    昨日の一件で一気に二人の事が学園中に広まり二人のことを知らない生徒はいなくなった。
    あらゆる噂は絶えなかったが、中には根も葉も無い噂もあった。
    おそらく学園内に宮様のファンが多数いるためであろう。
    またファンでなくとも姫子をよくないと思う者もいる。

    しかしそんな生徒達の中でも大神早馬は違った。
    神サマことソウマは千歌音と肩を並べるほどの人気者で 前々から千歌音と恋仲ではないかと周りに勝手に噂されていた。
    そして例の一件が昨日、ファンから沢山の質問が浴びせられた。
    質問の内容は勿論、主に「宮様とは付き合っていないんですか」や「宮様が来栖
    川姫子と付き合っているのは本当なんですか」といったものだ。
    ソウマは姫子と千歌音が付き合っていることを以前から知っていたが 万が一余計なことをいって姫子に迷惑をかけたくなかったので
    千歌音と付き合っていることを否定する以外は何も言わなかった。

    (大丈夫かなぁ…来栖川…)

    姫子のことを考えながら学園へバイクを走らせる。
    まだソウマは姫子のことが好きだ。千歌音が転校してくる前、運命の人を待って
    いるからとゆう理由でフラれた時には納得がいかなかったが 姫子の運命の人を想
    う真面目な顔を見てなにも言えなかった。それからすぐに千歌音が現れてそして
    その千歌音が姫子の待っていた運命の人だと知った時は ソウマは不思議に納得で
    きたのだった。何故だかわからないが直感的に二人には自分が入っていけない絆
    があると感じたのだ。
    しかし今回の一件には驚かされた。二人はどんなに好き合っていても決して周り
    に気付かれないようにしてきた。なのに公衆の面前で堂々とキスをするなんて。
    ソウマは直接その場面を見たわけではないが姫子が他の誰かとキスをするのを想
    像するとやはり胸が痛むのだった。
    痛む度にまだ自分が姫子を好きなことを思い知らされる。
    自分は姫子の”1番”になることはできない。でもどこかで姫子を守ることは…
    …自分ができうるかぎりのことをしたいと考えていたのだった。


    ちょうどその頃、姫子と千歌音は学園に歩いて向かっていた。

    「ごきげんよう宮様」

    「ごきげんよう」

    相変わらず周りからのごそごそ話は絶えなかった。姫子に視線が集まる。
    あらぬデマを流されて姫子は傷つかなかったわけではない
    だが姫子は気にしないことにした。
    (きっと慣れてくれば誰も何もいわなくなるはずだよ…)
    そう信じて。
    学校に着いて姫子は千歌音と別れて自分の教室に向かった。


    席につくと 昨日と同じくイズミたちがやってきた。
    今日は早めに教室に着いたので昨日のようにチャイムが鳴って逃れられることはなさそうだ。

    「おはよう、来栖川さん」
    「おはよう、イズミさんたち…」
    イズミはキョロキョロして真琴がいないことを確認するとさっそく用件を伝える。
    「ところで来栖川さん、貴女、宮様とどうゆう関係なんですの?」
    即、用件を伝えられてもじもじする姫子。
    「えっと…その…」
    そんな姫子を知ってか知らずかさらにまくし立てる
    「恋人と聞いてますけど実際どうなんですの?」
    イズミたちは黙って姫子を見ている
    「千歌音ちゃんとは……」
    イズミはむっとする
    「”千歌音ちゃん”?宮様のことをそんな風に呼ぶなんて…貴方、一体何様なんですの?」
    とその時、イズミたちの背後から聞き慣れた声が聞こえた。

    「私が呼んでほしいと言ったの」
    イズミがふりかえると千歌音が教室の扉の横に立っていた。

    「宮様!?」
    千歌音の存在に気付くとイズミの顔が蒼白になる。他の二人もあきらかに動揺している。
    まさか千歌音本人がこの教室までやってくるとはおもわなかったのだろう。

    「私と姫子が恋人同士であることに何か問題でもあるのかしら・・?」

    (千歌音ちゃんが・・怒ってる?)
    今まで見たことのない千歌音に姫子が戸惑う。
    姫子もだが、怒りの矛先のイズミ達はもっと戸惑っていた。
    千歌音の鋭い眼光が自分めがけて突き刺さる。

    「いえ、そんなことは・・」

    「ならいいのだけれど。じゃあ、イズミさん、これからも”私の”姫子によろしくね」
    千歌音の怒りの表情がうってかわって微笑みの表情になる。
    逆にその急激な変化がイズミを怖がらせた。
    イズミは「くっ」と呟くと、他に何も言わずに教室の外へ出て行った。
    「待ちなよ、イズミ!」
    他の二人はちらちらと何度か姫子の方を見てから、イズミを追いかけにいった。


    残された二人に沈黙が流れる。
    「・・・・・。ところで、千歌音ちゃん、何しにきたの?」
    「何って。姫子に会いにきたのよ。」
    「・・・・・。」





    廊下に飛び出してからイズミは全力で走った。
    (まさか、私が宮様を怒らせてしまうなんて・・・・)

    後ろを振り返るとイズミを追う二人はもういなかった。
    イズミが全力で走り続けたので、二人はイズミを見失ってしまったのだろう。

    (宮様を怒らせて、、二人にも迷惑かけて・・・わたくしったら・・。
    それに、いくら宮様のことで私が嫉妬していたからといって、来栖川さんには少し言い過ぎたかもしれませんわね・・・・。)
    自己嫌悪に陥る。ぼーっと歩いていると誰かにぶつかってしまった。
    「うわ!」
    「す、すみません!」
    誰かにぶつかり座り込んでしまうイズミ。その誰かはイズミの手をとり、優しく起こしてくれた。
    イズミが顔をあげると、その誰かとは早乙女真琴だった。
    「イズミじゃん。どうしたんだ?廊下なんか走ったりして、イズミにしては珍しい。」
    「べ、別になんでもありませんわ。」
    そう言って、イズミが去ろうとした時、真琴はイズミの腕をつかんで引き止めた。

    「何だか知らないけど、話してごらんよ。」

    気づくとイズミの目には涙がたまっていた。

    (早乙女さん・・・)

最終更新:2010年02月16日 20:33
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