ソウマ×ミヤコ

神無月の巫女 エロ総合投下もの

ソウマ×ミヤコ

 

「~~~っ!……ッはぁ…………ふぅん……んん……」
どうして自分がこんな所にいるのか全く分からない。 
ドアを隔てて聞こえてくる嬌声をぼんやりと聞きながらふと思う。
 そう…確かに自分は―――――

姫子に会いたい。 起きて真っ先にそれを思った。
包帯だらけの体は、身を起こそうとするだけで酷く痛む。
だが、それよりも―――――自分の中のオロチが、酷く疼く。
 「うッぐ……」
背中の鱗、オロチへ逆らい続けることへの呪いは前よりも一層広がっているようにも思える。
 額の疼きも、体を引き裂くような痛みもますます酷くなるばかりだ。
 叫び声を出そうになるのを堪えつつ、痛みが通り過ぎるのを待つ。
 「ぐうっ…………うう………ぐぁあ…っ………」  
 自分の中のオロチと必死に戦いながら、ソウマは思う。
大丈夫だと。自分はオロチになんて決して負けない。
 姫子がいる限り。姫子のあの笑顔がある限り、決してオロチの血なんかに屈したりはしない。
 たとえこの身が枯れ果て、消える運命だとしても。 <br> ――――――姫子を守って見せる。
 痛みが一頻り収まった時、足は自然と姫子の元へと向かう。
 来栖川姫子は、現在ここ大神神社の一室に「保護」されていた。
あの姫宮邸での、月の巫女の離反から一昼夜が経過したが、姫子が部屋から出てくる様子は未だ無い。
 それだけ彼女にもショックが大きかったのだろう。
今でも脳裏に焼きつくあの――――
 「――――っく…!」
 あわてて頭を振り払う。あの後自分は完膚なきまでに敗北したのだ。
大怪我をし、ここに担ぎ込まれ最初に目を覚ましたとき、カズキに諭すように言われたことを思い出す。
『月の巫女には会うな。お前が行ったところで何もできはしない』
 いたずらに傷を広げるだけだと――それは断定であり、命令でもあった。
 それでもいい、とも思う。会うことが出来なくとも。ただ遠くから眺めるだけでも自分は頑張る事が出来る。
 声を掛けずとも。ただ姫子がいてくれるのなら。

あまり足音を立てないよう歩く。そこの角を曲がればそこに姫子はいる。
起きているのか、寝ているのか。どちらにせよ会うことは出来ないが。
ふと。足を止めると異変に気付く。(あれは……姫子の部屋から!?)
 耳を済ませると微かな息遣いが聞こえる。
(何を……しているんだ…………?)
 足は勝手に部屋へと向かう。決して足音は立てずに。襖の前に立つ。
 もはや部屋から漏れてくる声ははっきりと聞こえた。しかし頭はソレを理解することが出来ない。
「………っはぁ……ああ…千歌音ちゃん…………」
 襖越しにもはっきりと聞こえる艶声。声に合わせ、ちゅく、ちゅくと猥らな水音まで聞こえる。
「…ああん!……千歌音ちゃんすごいよ!…んんっ……あっ、はっ、か、感じちゃうぅ……!」
もはや声を隠そうともせず姫子は秘め事を続ける。秘部を弄る手は次第に激しく膣をかき乱す。
「……千歌音ちゃん!もっと!……ああっ……もっと弄って!そこぉ…そこがいいのぉ……」
じゅぷじゅぷという音は次第にスピードを増してゆき、それに合わせて姫子の声も更に高くなる。
「ああっ!千歌音ちゃんの手素敵ぃ!千歌音ちゃんの目も、息遣いも、舌も、髪も、胸も全部、全部ぅ!」
「んっ…あああああああああああっっ!」
もはや限界を向かえ、姫子の手はそれまで弄っていた秘部を離れそのすぐ上の陰核をぎゅっと握る。
「ああああっ!千歌音ちゃん!イっちゃぅぅぅぅぅぅ!!」
ぷしゃっ、と秘部から大量の愛液が飛び出し畳を濡らす。
後に残ったのは姫子の荒い息遣いだけだった。
「はぁ…はぁ…千歌音ちゃん…千歌音ちゃん……好きぃ…………愛してる……」
 ぐったりと姫子は壁にもたれかかる。そのすぐ側、襖の向こうにはもはや誰も立っていなかった。
 
 千歌音ちゃん。千歌音ちゃん。千歌音ちゃん、千歌音ちゃん、千歌音ちゃん、千歌音ちゃん、千歌音ちゃん
 千歌音ちゃん千歌音ちゃん千歌音ちゃん千歌音ちゃん好き千歌音ちゃん千歌音ちゃん千歌音ちゃん
 千歌音ちゃん千歌音ちゃん愛してる千歌音ちゃん千歌音ちゃん千歌音ちゃん千歌音ちゃん千歌音千歌音
 千歌音千歌音愛してる千歌音千歌音千歌音千歌音千歌音大好き千歌音千歌音千歌音千歌音千歌音千歌音…
 雲一つ無かった快晴が、雨雲に覆われてゆく……

 雨に打たれながら、歩く、歩く、歩く。
 さっきまで気持ちよく晴れていた空は、今はすっかり陰に覆われている。
 服も着ずに家を飛び出したので、上半身はすっかり濡れてしまっている。
 肌に吸い付く包帯が不快だったが、それを取り払う気分にはなれなかった。
 むしろ今は何も考えたくない。だからこんなどしゃ降りの中をひたすら歩き続けた。
ふと気付くと、辺りは深い闇に包まれていた。全ての光を遮り、そこはひたすらに深く暗い。
正面には何時の間にか、一軒の教会が在った。なぜかそこに続く道だけは明るく照らされている。
あきらかに不自然だった。普段なら間違いなく引き返していただろう。
しかし、麻痺した脳はなぜかそれに引き寄せられていた。
そこに行けばきっと自分の痛みは無くなるだろう、という確信がある。
と同時に、絶対に行ってはならないと本能が警鐘をならす。
そこで痛みを無くして貰いたいという欲求と、絶対に行ってはならないという危機感。
「………………」 <br>  <br> 相反する二つの感情は、一瞬ソウマを躊躇わせたが、
結局、欲求に屈することにした。 <br> 我慢するにはこの痛みは少し辛すぎた。 <>
――ザッ
覚悟とともに一歩を踏み出す。目の前の教会は、異様な雰囲気も手伝い酷く不吉なもののように思える。
そこには外の教会には無い、闇が存在しているように思えた。
近くまで来てみると見上げるほど大きいドアの前に立つ。
ここまで来たらもはや躊躇いは無い。そのドアを開けようと、両手にぐっと力を入れ―――
ようとした瞬間、向こう側から勝手に開いた。
整備されていないのか、ギ、ギィーという音とともに巨大なドアが両側に開いてゆく。
それと同時にむっとした空気が流れ込んでくる。
ソウマは気がつかなかったが、それはあの時姫子が発していたものに良く似ていた。
信者たちが座る傍聴席には、誰もおらずステンドグラスから指す暗い光がただそれを煌々と照らしていた。
正面の壁にかかる聖母の肖像は、粘つく空気と闇に晒され酷く淫靡な物に思える。
さらに中へ入ろうとソウマが足を進めたとき―――
―――その声は伽藍とした聖堂の中に凛、と響いた。
「ようこそいらっしゃいました。悩める子羊よ」

額の強烈な痛みに、意識が一気に覚醒してゆく。
ソウマの中に宿るオロチの血により、本能的に相手の正体を知る。
「お前…っ!―――オロチかっ!」
「正解。私はオロチ衆の一人、シスターミヤコ。久しぶりね。七の首」
最悪だった。まさかみすみす敵の陣地に入り込んでしまうとは―――!
考えている暇は無い。瞬間、退転。一気にドアに取り付き開け放つ――
「なっ……!?」 <br>  <br> 開――かなかった。
いくら力を込めてドアを押そうと開く様子は全く見られない。
その様子をミヤコは追おうともせず眺め続ける。そして、幾分か楽しそうに告げた。
「無駄よ。もはや貴方は私の胎内にいるも同然。ここから出ることはできないわ」
「ぐっ……貴様……!」
そこでミヤコは可笑しさが堪えられなくなったのかクスクスと忍び笑いをもらす。
「でもわざわざ貴方のほうから来てくれるなんて………何か余程の事でもあったのかしら?
そう例えば――貴方の愛しい陽の巫女が自「黙れぇぇぇぇっ!!」
ミヤコが喋り終えないうちにソウマが疾走する。
猛スピードから繰り出される右の拳がミヤコを捉えた、と思った瞬間―――――砕けた。
ガシャン、と音をたて鏡が砕ける。そこに在ったのはミヤコではなく鏡であったかのように。

「………なっ…!!」
「貴方の拳では私を捕らえることはできない。ましてや切り札を奪われた貴方に私に対抗する術は無い…」
周囲の空間から声が響く。砕けた鏡が共鳴し合い、煩雑な音が空間を満たす。
破片は舞い上がり、新たな鏡となってその数を増やす。 <br> いつの間にかソウマは20枚ほどの鏡に囲まれていた。
 バリン、と激しい音を立ててまた一枚鏡を割る。しかしミヤコはそれを意に会する様子はない。
何せ鏡が尽きることは無いのだから。 <br> 疲れと焦りがソウマを襲う。
(くそっ……このままじゃ………)「うあっ!」
 一瞬の迷いが命取りだったのか、周囲を舞う破片がソウマの服に刺さり空中に縫い付けられる。
 外そうともがくが、取れる様子は無かった。そして正面に人影が現れる。今度こそ本物のミヤコだった。
「ふふ、愚かで純粋な七の首……これほどまでに違うのに、やはり貴方の中にもツバサ様と同じものがある…」
 ぺろり、とミヤコの驚くほど紅い舌がその唇を濡らす。
見るものを蠱惑するそれは恐怖すらも快感に変えた。背筋にゾクゾクしたものを感じるが必死にそれを抑える。
 ミヤコの顔を見ないよう俯き、歯を食いしばり耐える。  ふと、顔に何かが近づいた気がした。

突然のミヤコからのキス。とっさに対応できなかったソウマの唇を割り裂き舌まで侵入してくる。
ミヤコの舌が一方的に口内を侵略し、ソウマの舌へと絡みつく。
本当の蛇ではないかと間違えるほど長い舌は絡みつくだけでは飽き足らず
舐め、擦り上げ、更には唾液まで流し込んできた。口を強引に開けられている状態では、それを飲むしかなかった。
こくん、こくんと唾液を嚥下する音がやけに大きく響き渡る。しかしソウマにはそれを気にする余裕すらなかった。
「ふ……んん…ぬぁ………んむ……ふふ、痺れちゃって、可愛い顔ね。こういうのは初めてだった?」
「う…………あぁ……」
 もとより、恋愛に疎いソウマがディープキスなど知る由はない。
ただただミヤコの恐るべき舌技を受けて、意識を保つのに必死だった。
身体を束縛され、口内を犯されても、しかし、その目は諦めてはいなかった。
「…本当に頑張るわね。……いいわ、私が救ってあげる」
ミヤコはソウマから一歩離れると、仰々しく手を広げた。
「懺悔の時間よ。主の元へと貴方を堕としてあげましょう」

最終更新:2007年04月20日 23:37
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。