私たちの村を襲った災厄、あれから数日が過ぎた。
私は千歌音ちゃんのお屋敷に、ご厄介になっている。
ここの皆さんも、とても良くしてくれて、
(なぜか椎茸料理がよく出てくるが……)
何とか元気に暮らせています。
オロチの事、巫女の事、不安なことは、まだたくさんあるけれど……
千歌音ちゃんや、大神くんとなら、乗り越えて行けそうな、そんな気がする。
……でも、それでも、毎夜見る悪夢が、私の不安を増長させる。
今夜もまた、悪夢で目を覚ました。
体の震えが止まらない、恐怖が全身を支配する。
ベッドの上で、小さく震えていると、千歌音ちゃんが、
部屋の扉を開け、中に入って来た。
「姫子、大丈夫?」
心配そうな顔で私を見る。
「あ、ご、ごめん、また起こしちゃったね、」
何とか笑顔を作って答えるが、
声が震えているのが自分でも分かる。
千歌音ちゃんはベッドの横に腰掛け、私の手を優しく握る。
「怖い?」
私は黙って頷いた、目から涙が溢れ、手の甲に落ちた。
体の震えはまだ止まらない。
突然、千歌音ちゃんは、私を引き寄せた。
大きな胸に顔が埋まる。
「え?あ、千歌音ちゃん!?」
「大丈夫よ、姫子、大丈夫、私がついてるから、私が姫子を守るから……」
私を包みながら、優しい口調で囁く。
千歌音ちゃんの体温を、鼓動を感じる……
何だろう?いい匂いがする。
いつの間にか、体の震えが止まっている。
不意に恥ずかしくなった、だって、
私、千歌音ちゃんと、抱き合ってる……
「あ、千歌音ちゃん……ありがとう、もう、大丈夫だよ」
体を離し、恥ずかしさを隠すため、それと、
感謝の気持ちを込めて、私は微笑んだ。
すると急に、千歌音ちゃんは顔を赤くして、
私から目を背けた。
どうしたんだろう?
「……ごめん……姫子、私…もう……」
震える声でそう言うと、スッと、私に顔を近づけ、唇を重ねてきた。
突然の事に、私は戸惑った。
そのままの体勢で、ベッドに押し倒される。
私、この感触、知ってる?
「ん……ち、千歌音ちゃん!」
唇を離し、体を押し退けた。
「ごめん、姫子、私、私もう、これ以上、耐えられない……」
千歌音ちゃんの手が私の体に触れる。
「だ、だめ、千歌音ちゃん!その、女の子同士でこんな……」
「姫子は、私のこと、嫌い?」
その問いかけに、私は首を横に振った。
嫌いじゃない、嫌いなはずがない。
「……私は、姫子が好き、姫子の事が……好き」
そう言いながら、私を抱きしめる。
胸がドキドキする。
千歌音ちゃんの鼓動も、高鳴っているのを感じる。
千歌音ちゃんが私のことを……
「嫌?」
耳元でそう囁く、震える声で……
嫌では、なかった、むしろ、嬉しかった。
千歌音ちゃんの体が震えている。
答える代わりに、私は、そっと、
その体に手を回す。
「!……姫子?」
「……私も千歌音ちゃんのこと……」
「姫子……」
私たちは、再び唇を重ね合わせた。
パジャマのボタンが一つずつ外されていく。
裸なら、お風呂で見られているのに、なんだか、とても恥ずかしい……
「や……恥ずかしいよ」
露わになった、自分の胸を隠す。
「見せて、姫子の体……」
「…で、でも、私……胸、ちっさいし、その、それに、
千歌音ちゃんみたいに綺麗じゃないし……」
「姫子は綺麗よ、もっと自分に自信を持ちなさい」
なんだか諭すように言われ、私は観念した。
千歌音ちゃんの手が、私の手をどかしていく。
すごい……恥ずかしい……
「姫子」
呟くようにそう言うと、私の胸にできたアザに口を付けた。
「あ!……」
温かく柔らかい感触に、驚いて声をあげてしまった。
そこから胸にかけて、ゆっくりと移動していく。
舌が乳首に触れ、そこを刺激してくる。
さらに手で、もう一方の胸にも刺激が与えられる。
「姫子のここ、固くなってる」
「ん、んぅ、あ…や……あ……」
変な感じがする、なんだろう?
ちょっと、切ないような……
ひとしきり、私の胸を愛でた後、千歌音ちゃんは、そこから手を下の方へ伸ばす。
ボーッとしていた頭が元に戻る。
「あ!千歌音ちゃん!」
私の声を無視して、手はパジャマの中に……
下着越しに、私の恥ずかしい所を撫でる。
「あ、ん、だ、だめ、千歌音、ちゃん」
「姫子、かわいい……」
今度は、下着の中に……
「あう!」
直接あの部分に触れられて、私の体がビクンッと跳ねる。
「変、だよ、千歌音ちゃん、私、ん、なんだか……」
「感じてるの?姫子」
「分かんない……けど」
「けど?」
「変な、感じ……」
「そう……じゃあ、もっと変になって」
私のアソコをなぞるように、手を上下に動かす。
体の奥が熱い……
「姫子の、濡れてる」
「あ、う、いや……んく」
千歌音ちゃんの手が、さらに強く私のアソコを刺激してくる。
手をアソコから、抜き取って、私の目の前に持ってくる。
千歌音ちゃんの指が、私ので、濡れて光っている。
やだ、私……あんなに……
「このままじゃ、シミになっちゃうわね……脱ぐ?」
「……うん」
千歌音ちゃんが、私のパジャマのズボンを脱がす。
私が身に着けているのは、一枚の下着だけになった。
「いい?」
私は小さく頷いた。
千歌音ちゃんの手が下着に掛かる。
やだ、見られちゃう……
下着を脱がされ、裸になった私を、千歌音ちゃんが見下ろしている。
恥ずかしい……
手で顔を覆い、足を閉じる。
「見せて、姫子の、全てを……」
足に込めていた力を抜き、千歌音ちゃんに委ねた。
私の足を開いて、アソコを見ている。
「これが……姫子の……」
突然、千歌音ちゃんは私のアソコに口を付けてきた。
「きゃっ!だ、だめ!そんなと、んぅ!あ、やめ、きたな……あう!」
千歌音ちゃんの舌が、私の恥ずかしい部分を舐める。
「姫子のココ、とっても綺麗よ」
今度は私のアソコの突起を、舌先で刺激してくる。
「ひゃう!だめ!千歌音ちゃっ、そこは、はう!」
全身を電流のような刺激が駆け巡り、背中が仰け反る。
その突起を口に含んで、吸い上げる。
「ひあっ!吸っちゃ……ああ!」
全身が震える、頭が真っ白になる。
「気持ちいい?姫子……」
「ハァハァハァ……わ、わかんない、でも、声が……」
「もっと、聞かせて姫子のかわいい声……」
千歌音ちゃんの指が、また私のアソコに触れる。
体がまた跳ねる、だめ、声が……
「んく、ふぅ、あふ!あ……はう、ん、ひっく、ふああぁぁ」
もう、声を抑えることができない。
どれくらい経ったろう、長いような、短いような。
時間の経過がはっきりとしない。
千歌音ちゃんの指と舌が、私の何かを掻き立てる。
私の体の奥から、何か大きな、とても大きな何かが、
迫って来るような、そんな感覚を覚えた。
「イキそうなの?姫子」
イク?わからない、でも、何か、くる、大きいのが……
「うあ!やめ!千歌音ちゃっんぅ!」
「やめていいの?姫子……」
千歌音ちゃんの手が、突然止まる。
アソコの所が熱い。
なんか、もどかしい様な、変な感じ。
……もっと、してほしい。
「どうなの?姫子」
「あの……その……千歌音ちゃんのいじわる……」
「フフッ……」
再び、千歌音ちゃんの舌と指が、さらに激しく私を責め立てる。
もう……だめ……
私の中で、何かが、弾けた。
「うあああぁぁぁーーー!!」
恥ずかしげもなく、大声をあげてしまった。
気が遠くなるような感覚が全身を貫き、頭の中が真っ白になる。
ダメ……何も考えられない。
「気持ちよかった?姫子」
千歌音ちゃんの問いかけに、答えられずにいた。
「ハァハァ……千歌、音、ちゃん……」
荒い息の中から、何とか、千歌音ちゃんの名を呼ぶ。
紅く染まった、顔で私を見ている。
「姫子……次は、私に……」
千歌音ちゃんの手が私の胸に触れる。
「ん、うぅ……」
少し触れられただけなのに、私どうしちゃったんだろう……
「私が、千歌音ちゃんに?」
声が掠れてる。
「ええ」
そう言うと、千歌音ちゃんは、私から体を離し、
ベッドの横に立った。
月明かりを背に、私に向き直る。
「見て、姫子」
ゆっくりと千歌音ちゃんは、自分の服に手を掛け、
上着、そして、下着を脱いでいく。
私は、固唾を飲んでそれを見続けた。
徐々に千歌音ちゃんの肌が、露わになってくる。
「少し……恥ずかしいわね」
私の目の前に、何も身に着けていない、千歌音ちゃんがいる。
いつもお風呂場で見ている、雪のように白い肌が、
うっすらと紅く染まっている。
私は魅入られたように、その肢体に目を奪われた。
「さあ、姫子」
ベッドに横になり、私を誘うように手を伸ばす。
その手を握り、千歌音ちゃんの唇に、自分の唇を重ねる。
千歌音ちゃんの舌が、私の口の中に入ってくる。
少し驚いたけど、私もそれに応える。
私の舌と、千歌音ちゃんの舌が、口の中で絡み合う。
なんだか、頭の芯が熱くなるような感じがする。
口を離すと、二人の唾液が糸を引いて繋がっている。
私はさっき、千歌音ちゃんがしてくれた様に、胸に口を付けた。
やっぱり、大きいな……千歌音ちゃんの胸。
手で触れるとその質感が、直に伝わってくる。
柔らかい。
「ん、う、はあ……」
千歌音ちゃん、感じてくれてるのかな?
私は舌先で、乳首を舐める。
あ、固くなってる。
「あ、ん、姫子……んっ」
感じてくれてるんだ……千歌音ちゃん。
固くなってる、千歌音ちゃんのその部分を、
舌先で舐めながら、手を下に伸ばす。
一瞬、体が強ばるが、すぐに力を抜いて、私の手を導く。
千歌音ちゃんのアソコ、濡れてる、それに、とても熱い。
私はアソコの割れ目に沿って、指を動かす。
千歌音ちゃんがした様に……
「ん……あ、姫子、も、少し、強くしても、いいよ……」
「う、うん」
言われた通りに、先程より、強くなぞる。
「そう、ん!い、いい……姫、子……あうっ」
千歌音ちゃんの体が、ピクピクと震えている。
そこから手を離し、指を見る。
透明な、粘り気のある液体が指を濡らしている。
足の所に移動して、その間から、千歌音ちゃんのを見る。
「姫子……あんまり、見ないで」
そう言われても……
ここが千歌音ちゃんの……
私は、そこに舌を近づける。
千歌音ちゃんの匂いがする、それと、味……
「あっ!姫子!だめ、そ……んあ、ひう!」
千歌音ちゃんがしてくれたのと、同じように、舌を動かす。
こんな感じだったかな……
大きくなっている突起に、舌で触れる。
「んあ!はう……く、あう!」
千歌音ちゃんの背が、反り返る。
私は、夢中で千歌音ちゃんのアソコを舐め、吸う。
「あっん!いい……姫子、私、もう…、
イ、あ、だっめ!っあああぁぁぁーー!!」
千歌音ちゃんの体が、大きく、仰け反り、ぶるぶると震える。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
果てた、千歌音ちゃんを見つめる。
綺麗……私は本当にそう思った。
いつも思うことだけど……今は、より一層そう思う。
うっすらと汗ばんだ肌、長くて綺麗な髪、ほんのりと紅く染まる頬、
潤んだ瞳、形のいい大きな胸、くびれた腰、
引き締まったお尻、スラッと伸びた手足。
女の子の私ですら、見とれてしまうほどに、美しかった……
「あの、千歌音ちゃん?」
「ん?」
「あの……その……よかった?」
「……フフッ、ええ、姫子に触れられてるって、思うだけでも、私……」
私の頬に触れ、笑い掛ける。
私達はまた、口づけを交わした。
千歌音ちゃんの、温もりが伝わってくる。
「姫子、今度は、二人で……」
千歌音ちゃんは私をベッドに寝かせ、上になる。
「千歌音ちゃん?」
少し不安になって、名前を呼ぶ。
だが、それには答えず、千歌音ちゃんは、また私の下半身の方へ……
突然、私の足を開いて、体を滑り込ませてきた。
「きゃっ!や、やだ!千歌音ちゃん、何?!」
あまりに突然だったから、驚いて、足に力が入ってしまう。
「姫子……力を抜いて」
「うん……」
力を抜いて、千歌音ちゃんにすべてを任せる。
何をされるんだろう?
不安、それと、期待が入り交じり、なんだか……
すごい……ドキドキする。
千歌音ちゃんの体が、近づいてくる。
そして、私のアソコと、千歌音ちゃんのアソコが、重なり合う。
「ふあぁ!」
「んぅ、姫、子……ん、ふ」
熱い……灼けちゃいそうなくらい、すごく熱い……
何?気持ちいい?千歌音ちゃん……
「姫子、すごい……ん、濡れて……あ、あ、っああ!」
腰を動かして、私のアソコに、自分のあの部分を擦りつけてくる。
「あぁ!だめぇ……うあっ!千歌、音ちゃ……ふあぁ」
私たち二人の声と、湿った音が、部屋に満ちていく……
「っんあ、姫子、だめ!腰、止まらな、ああ!」
眉間にしわを寄せ、上気した表情で私を見下ろしている。
私も、同じ様な顔、してるのかな……
あ、やだ……腰が勝手に……
「うああ、あう、くっ、ひうっ!ああぁぁぁーー!」
声が、止められない……だ、め……
私たちの、一番敏感な部分が擦れ合う。
下腹部から全身に、電気が流されたような、強烈な刺激が突き抜ける。
「ふあああぁぁぁぁーーー!!!」
「くあああぁぁぁぁーーー!!!」
千歌音ちゃんも私と同じように、
体を仰け反らせ、悲鳴をあげる。
私の足を抱きながら、腰を動かして、
さらに強く擦り合わせてくる。
私もまた、それを求めるように腰をくねらせる。
「んん、あ、姫子、すごい……感じる!」
「あっ!く、私も、千歌音ちゃんを……感じる、ふあ!」
混ざり合った、熱い水が、私の太股を伝ってくる。
熱い吐息、湿った音、いやらしい音、
それが耳の奥まで響いてくる。
私は再び、体の奥から、何かが
迫ってくる様な感覚に襲われる。
「うあ、ひう!だめ千歌音ちゃ、んぅ!わた、し、また、あう!」
「んく、姫子、わ、わ、たしも、あっく、もう!っはあう!」
さらに強く、激しく、腰を動かし合う。
まるで、互いが、互いを求めるかのように……
もう……だめ……くる……イク……
頭の中が、また、真っ白になった……
二人の敏感な突起が、擦れ合う。
「あ、イッ!千歌、ひう!くあああぁぁぁーー!!」
「あう!姫、子ォ!っふあああぁぁぁーー!!」
二人、ほぼ同時に、達した。
やだ、私……震えてる、それに、あんなに大きな声を、
千歌音ちゃんの目の前で出して……恥ずかしい……
今更だけど……
突然、千歌音ちゃんの腰が、再び動き出した。
「ひっ!だ、だめ!千歌音ちゃんっ!あ、や、あ、わた、し、また……ふあぁ!」
「おね、がい、んあ!姫子を、もっと、はあ、もっと!感じさせて!」
そう言って、千歌音ちゃんは、腰を動かし始めた。
そして、私も、また……
あれから、何度、体を重ねたかよく覚えていない。
私たちは、求め合った。
私を、千歌音ちゃんを、快楽を、互いの温もりを……
いつの間にか、眠ってしまっていたみたい。
ふと、目を覚ますと、隣では、
千歌音ちゃんが寝息を立てている。
「千歌音ちゃん……」
そっと、千歌音ちゃんの頬に触れる。
「……ん、姫子……」
寝言で私の名前を呼んでる。
ちょっとドキッとした。
どんな夢を見てるんだろう……
私の口から、自然と笑みがこぼれた。
千歌音ちゃん、私、大丈夫だよ。
確かに怖い、すごく怖いけど。
千歌音ちゃんがいてくれたら、傍にいてくれたら、
私、がんばれる、大丈夫だよ、きっと……
千歌音ちゃん……大好き。
そう、心の中で千歌音ちゃんに語りかける。
千歌音ちゃんの、長くて綺麗な髪を撫で、
瞼を閉じ、寄り添うように、眠りについた。
その日、椎茸がてんこ盛りの食事が出された……
……なんでだろう?
おわり。