無題(レーコ,コロナ 5氏)

神無月の巫女 エロ総合投下もの

レーコ×コロナ(5氏)

「お注射にゃーの」
「も、もうやめやがれ!ぎゃー!」
今日も騒がしいオロチサイド。コロナはヘッドホンを外して、プレーヤーの電源を切った。
「うふっ、やっぱあたしの曲は最高ね♪」
オアシスを発見したかのような、すがすがしい笑顔。
四の首コロナ、自分が大好きであった。
「おたセンセは執筆中でございますか」
レーコは応えない。
「あーあ、つまんない」
寡黙な美青年とクールな参謀は、いてもいなくても変わりはしない。レーコなど圏外だ。
会話できる相手はギロチとネココくらいだった。
「ちょっと、それじゃ
あたし含めて三馬鹿みたいじゃないの!」
「間違ってない」
「あんたは漫画描いてろ!」
「69位」
「68位よ!」
レーコは、いつも自分のプライドを傷つけようとする。
だから、冷静でいられない。
「あたしは
これからなの!あたしが成功しない訳ない!認めないわ!」
レーコは応えない。
「白黒つけましょうよ、もうすぐ新曲が出るわ。
自慢じゃないけど最高傑作よ」
レーコは応えない。
コロナも無言で睨みつける。
絶対に認めさせてやる、と。
こうして、コロナの新曲PR作戦が始まった。

それからのコロナは積極的だった。
「おはようございまーす」
スタッフが笑顔で挨拶を返してくれる。
仕事仲間に、彼女の姿勢は好印象であった。
マネージャーに無理な注文を押しつけたりもしたが、時には
ささやかながらTV出演もした。
「あたしにだってコネはあるのだ」
とにかく曲を聴いてほしい、活動しているだけで真摯な想いになる。
コロナは、確かな手応えを感じていた。

最終更新:2007年04月20日 23:46
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