視聴者の皆々様。こんばんわ。いつも大変遅れまして申し訳ございません。
毎度ご愛顧(マジかよ?)頂きまことに有難うございます。
インターネット配信・百合脳大河ドラマ「神無月の巫女:番外編」第三部・映画版
「神無月の巫女・ザ・ムービー―Return Kiss―」のお時間です。
さて、物語もいよいよ佳境にさしかかり、この第三部も残り二話のみ。
本日の放送分は、第5回「消えない感覚の絆」です。
都合14レスほど2時間以上(≦∞通信環境と作者の下半身状態(爆)により無限大;)枠を予定しております。
また今回放送分も、一部再編集しましたので3レスほど追加、総レス数72になりました(またですか、アンタ)
合言葉は「千歌音ちゃん、>>828からの続き、受け取って!」
↓では、どーぞ。
その常日頃の千歌音らしからぬ弱気な言の葉を封じるように、千歌音の口に
姫子は軽くキスをして、人差し指を押し当てた。
「ううん、違わないよ。
本当は私も千歌音ちゃんのカラダを求めていたのかもしれない。
千歌音ちゃんが私を好きなのと同じくらい、…いいえ、
もっともっと、私が千歌音ちゃんのことずっと好きだったから。
こんな気持ち、ソウマ君とのキスのときも抱いてなかった。
私たちは元々同じ『想い』をもった、秘密の恋の共犯者なの。
千歌音ちゃんは決して独りよがりなんかじゃないよ、私が保証するから。
お願いだから、そんなにいつも自分の心を責めないで。
私のために一人で苦しみを抱え込まないで。
私にも背負わせて欲しいの、千歌音ちゃんの苦しみや悲しみの想いを…」
「姫子……」
千歌音の心に深く沁みこんでいく、姫子の高くて透き通るような声。
胸のうちに込み上げてくる嬉しさが雫となって、千歌音の瞳が潤んでくる。
姫子はさらに、千歌音の心に揺さぶりかける。
「それに、さっき私のほうが千歌音ちゃんを攻めたとき、
その…部分の濡れ具合で分かったの。
千歌音ちゃんも、はじめから私と一心同体になって感じてくれていたのかも……
私が思った以上に、感じられる以上に、千歌音ちゃんは私のことを感じて、
私に精一杯の愛をくれていたんだなって……」
姫子は千歌音の首にさらに縋りついて、耳元でおねだりするように囁く。
そのとびきり甘く高い声が熱い吐息を伴うと、魅惑的な木霊となっていっそう深く、
千歌音の心に響くのだ。
「…だから、ね?もっと…さっきみたいに、さっき以上に私を感じさせて、
気持ちよくして欲しいの。
貴女にもっともっと愛されて、いっぱいに千歌音ちゃんのこと感じられる
姫子にして欲しいの…… これからも、ずっと……」
姫子からの挑発的するような仕草と愛の囁きに魅了されて、
今度は千歌音がいつになく顔を赤らめた。
自分の庇護の対象だと思っていた姫子からの、力強く確信をついた主張と
色欲への肯定的な把握に、千歌音は少々舌を巻いてしまう。
いつもは舌足らずな姫子に、なんだかムードづくりと論理の先を越された
ような気がしないでもない。
守りたいと思っていた純な心に、
逆に救われる自分の背伸びしていた心。
でも、それもいいかしらね、私たちのこれからの関係には…。
そして、姫子と一緒なら巫女の宿命も乗り越えられるかも……。
この時ばかりは、千歌音は、姫子と共に歩む二人の行く末に対し、
淡く希望の展望さえ見出しつつあった。
(その予感は外れてはいないだろう、今となっては、のことであるが……)
「……姫子…そうね。もっともっと経験を積んで、私たち一緒に『大人』の女に
なりましょう…誰も知らない、二人だけの秘密の夜を繰り返して。
他のみんなも羨むくらいのとびきりの綺麗な女性になって…ね?
そのために何度でも、心と身体が傷ついたって構わない。
私には私の痛みと悲しみを共有してくれる姫子がいるから……」
言葉を媒介にして、千歌音と姫子とは、肉体だけでなく心までも裸にして
ぶつかり合い、まじり合い、その痛みや心地よさを共有しはじめている。
その堅く深く結ばれてゆく絆は、前世の月と太陽の巫女のそれ以上といっても、
いまや過言ではない。
おそらく、現世の二人の乙女があくまで太古の少女たちの生き様に思いを馳せない限りは……。
涙の跡もすっかり乾いて、二人の顔はいつもの女子高生らしい明るい笑みを取り戻す。
「姫子、今夜は貴女に…私の『想い』を受け入れる側になって欲しいの。
声は我慢しなくてもいいから。無理そうなら素直に言ってちょうだい。
二度目は上手くやる自信があるの」
「うん。私は千歌音ちゃんを絶対に信じてるから…
千歌音ちゃんと一緒ならもう何が起こっても平気だよ」
「じゃ、いくわよ、姫子。今度こそ、私の『本当』受け取ってちょうだい」
「うんうん、千歌音ちゃんの『本当』貰うね」
千歌音が身を横転させて姫子の上に、再び覆いかぶさる。
本当の愛の儀式の始まりの合図として、二人は熱く濃く口づけを交わした。
――本当に今日は千歌音ちゃんとの何度目のキスなのかな…―
姫子は考える。
今日の初体験のディープキスは、自分の記憶の再生を望んでのことだった。
けれど、今の姫子の唇は、うろ覚えな「誰か」とのキスの想い出よりも、眼前の愛しい少女の、
現実の唇の味ただそれだけを求めている。
空虚で穴開きだらけの気の遠くなるほどの時を経て古びた記憶のアルバムよりも、今この
一瞬一瞬唇を重ねるごとに泡のように消えては生じて、繰り返される生々しい感覚、
その積み重ねこそが私は欲しい。
そのキスの味わいをいつまでも永遠に忘れたくないという思いが募って、
姫子は千歌音の唇を頑強に離さない。
自分の唇もこの身すべても、千歌音の愛を吸い寄せ、吹き込むためにあるのだと。
かたや千歌音の胸中も同じであった。
もはや美化されすぎた想い出の冷たく硬くなってゆく「あの最期の人」の唇よりは、
燃え滾るほど熱く柔らかく、今後もいつでも口づけ返してくれる、
涎まみれで濡れそぼった「この最愛の人」の唇がいい。
それは、二人の合意の上での、愛情以上の見返りや他になんらの歪んだ感情も
含まない、今に生きる少女たちの、正真正銘の恋人のキス、であった。
そして、現代の月と太陽の少女はそれ以上の「本当」もやはり望んでいた。
互いに奪い合うような唇どうしの激しく、甘い愛撫だけで、前戯は十分であった。
二人の最終目的はひとつなのだから。
「ね、…チュルッ…千歌音ちゃん……くちゅぅ…そろそろ……私…」
「んんっ…クチュ…あら、もう…おねだりなの…くすっ、
姫子…これ、が欲しいの?」
千歌音はおもむろに姫子の口に、離した唇の代わりに、自分の右手の指先を銜えさせた。
姫子がとり憑かれた様な舌廻しで一本一本舐めあげる、
その手指の様子を恍惚とした表情で見つめる千歌音。
その構図はどこか卑猥なものを連想させずにはいられない。
けれど、それは千歌音なりの優しさだった。
姫子が痛がらないように、その綺麗な白い指に、二人の舌で攪拌した唾液を
たっぷりとつけて濡らしてもらうのだ。
姫子はおそらくその意味を言わずもがなで理解していたのだろう。
千歌音の濡れた指先をしゃぶり尽くすと手首を掴んで、それを自分から、
もの惜しげもなく内股へと導いたのだった。
その手馴れた誘導ぶりに、千歌音の側のボルテージも高まってくる。
重心を姫子の身体の右下側へとずらした。
千歌音は、人差し指と中指に、薬指を加えて、姫子の秘部のさらに奥へ奥へと
進行を再開した。
ちゅぷ、ちゅぷん、と再びみだらな音が聞こえてくる。
三本の指は、見る見るうちに指の付け根までが隠れてしまった。
警戒心を解いた姫子の「入口」の受け入れ態勢は万全のようだ。
情欲を溜め込んでいた姫子の「中」は、かなりの湿り気と熱を帯びている。
太陽に触れたように焼けつき熔けてゆくような感覚を、千歌音の指先は捉える。
千歌音は姫子の顔色に注意を払いつつ、膣内で指をそっと動かしてみる。
途端に姫子の、ああぁんッ、という声。
姫子の入口は、快く迎え入れた千歌音の指を、今度こそ逃しはしない
とばかりに締めつける。
指の付け根に、秘肉の扉がぎゅうぎゅうと吸いついて離れない。
千歌音は、内部で指三本を揃えたまま回転させたり、指を一本ずつ、ばらばらに
自由自在に折り曲げたりして、壷内をかき回し、内壁に衝撃を与えていく。
尖った爪先で引っ掻いたりしないように最大限に配慮しつつ。
「っああぁつ……っはあんっ、ああ…ッ…ああンぅ……っ、いいィッ……」
姫子の感度は、動きに応じて次第に高まり、その喘ぐ声は痛々しさよりも、
萌えるような艶っぽい声音になっている。
姫子は、姫宮家で二人だけの誕生祝いをしたときに、自分のためにショパンの名曲を
ピアノ演奏してくれた千歌音の姿を思い起こした。
あの鍵盤を叩く華麗でダイナミックな指運びと手捌きで、自分の「中」が千歌音の指に
自在に弾かれているのかしら…と。
鍵盤を押した勢いでピアノ内のハンマーが弦を叩くように、指が奏でる内的な刺激の
リズムが頻繁に、姫子の身体をぽーん、とベッドの上で軽く跳ね上がらせる。
「中」を蹂躙されている間中、姫子の脳内を駆け巡るピアノソナタの幻聴と演奏時の
千歌音がみせた爽やかな笑顔のイメージとが絡み合って、挿入直後の苦痛をかなり緩和してくれた。
姫子は、その小さな内部から、全身の神経へ波紋のように伝わる、刺激の音波を感じてゆく。
すでに十分濡れている、その空間内でさらに蒸し暑く、ねっとりとした愛の溶媒が練成されて、
漏れ出ようとしている。
ひとしきり運動を終えた後で、千歌音はそっと、姫子の入口を傷つけぬように
指を引き抜いた。
赤い血と乳白色の粘り気のある体液とが入り混じった蜜が、ぴーん、
と張りのある糸を引いている。
その糸は、姫子の秘門と千歌音の指先とを繋いで、切れることなく放射線を描いていた。
姫子のとろんとした瞳も、その血の糸を見つめている。
千歌音はその赤い蜜の糸を、途切れぬように凧糸を手繰り寄せる要領で、指先に
くるくると巻きつけて絡め取る。
その指を恍惚と眺めて、丁寧にしゃぶり尽くした。
「ふふふっ、これがまさしく、私と姫子を繋ぐ赤い糸ね……」
指先から舐め取った姫子の液体に、味を占めた千歌音の口が呟く。
飢えた唇がさらなる甘美な蜜を求めている。
獲物を求めて身を伏せる雌豹のように、しなやかな腰つきで、
千歌音はベッド上に這いつくばった。
千歌音は、姫子の股間に顔を埋め、女の部分に唇を当てて、
どろどろと溢れ出してくる液をさかんに吸い寄せていく。
自分の口周りや頬に血が跳ね返るのも全く意に介さずに。
「…え、あっ…駄目だよ、千歌音ちゃん…汚れちゃ…う…の…アァ…
ぁああんっ……んはぁン……」
こんなにも全身で自分を愛し慈しんでくれた気高く美しい少女の顔が、
自分の忌まわしく汚れた部分の血で穢れてゆくのは我慢できない。
そうは思っても、姫子は千歌音のちろちろとした舌遣いが絶妙に、
快楽の的を射ていて、制することもできない。
くちゅ…ぐちゅ…ちゅるっ…じゅる…。
ひとしきり局部の表面を濡らしていた愛欲の血潮を舐め取って、千歌音はごくん、
と咽喉を打ち鳴らす。
それでも、千歌音の舌捌きは止まることを知らない。
散々指先で苛んだばかりの姫子の秘部に、今度は長い舌先で応戦していく。
陰核を突付いたり、舐め上げたり、捏ね繰り回してゆく。
その長い舌先がノックするように門を突付いて、じわじわと潜り込む。
ピンク色の異物の挿入に、千歌音の指捌きで慣らされた姫子の穴は、簡単に応じた。
関節や骨組みのある指とは明らかに違う、柔和でねっとり濡れた粘膜のある突起物の感触が、
姫子にこれまでになく最上の刺激をもたらしたようだ。
――あああああっっ……!
姫子の全身を、電流のように駆け巡る痺れが襲う。
快楽の波のクライマックスが刻々と近づいてくる。
茫然自失となって、もはや何も考えることができない。
姫子は切なそうに瞼を閉じた。
両手は縋りつくように千歌音の頭部を弄り、翠なす黒髪の毛の中に十本の指が
絡まりあっている。
「ああぁああっ……あァ…ち、かね…ちィぁあん…もぉ、私、だめ、
…イクぅ…い、きそ…イっちゃうよぉ…」
「姫子、…んんっ…大、丈夫よ。
私が…ついてるから……力を、抜いて…はあっ…思い切っていくのよ、
…クチュ……さぁ…私もいくから……ズッ」
…プチュ…ッ…ヌプ…ッ…じゅる…ッ…ズプ…ズプ…ッ…
千歌音は、舌をピストンのように出し入れして、姫子の「中」を奥へ奥へと衝いた。
もはや、自身の存在を除いては、二人の間に割り込んでくる邪魔なものは何もない…
この世界の他の何ものも…言えない…見えない…聞こえない…けれど消えない感覚だけが、
二人だけの想い出となるカラダの絆。
いまや、姫子はその部分の音と熱と感触だけ感じる一個の感覚器官になっている。
姫子の「下の口」のなかで感じるのも、ただ千歌音の舌という軟体生物のうごめき。
千歌音の舌はだんだんト長調からニ短調へとテンポを変えた素早い拍子で、
愛のビートを刻むペースを速めてゆく…。
突かれるたびに刺激の波動が大きくなる。
その度毎に、姫子の体躯の反りとうねりが大きく繰り返される。
その動きに乗じて、千歌音の意識も姫子のそれと共鳴しながら、
二人は極大点を目指して高揚してゆく。
ズッズッ…!…ジュプ…ッ…!…ズチュ…ッ…!…ペロ…ッ…
ズプ…ッ…!…ヌチュッ…!…レロ…ッ…ん…っ…ふ…っ…
――姫子、さぁ…今よ…!!…いきなさい!
千歌音の舌の最後の一撃。
最後にして最大の電撃が落ち、
稲妻のような轟が姫子の頭の芯から脊髄を伝って全身を貫いた。
―――ズッ、ォ―――ンッ!!
「んっ…ああぅっ――うあああぁアァッ――、んあああああああ―――っ!!」
絶頂を迎えた瞬間、頭の中が真っ白になり、
姫子は、ばんっ!とベッドから弾かれるように大きく身を躍らせ、
陸に釣り上げた白魚のように、バタッとその場に倒れ臥す。
とうとう二人は、愛の果てに辿り着いたのだ―――。