「姫子には好きな人居る?」
と早乙女マコトは寮の部屋で聞いた、ここは姫子とマコトだけの部屋
2人は乙橘学園の生徒でルームメイトでもあり親友といってもいいくらいの仲良し
が、マコトは可愛い姫子を同級生だが妹とのように子供のように可愛がっていた
「す・・・好きな人・・・わ・・・私は」
もう深夜になっていた、他の子の部屋は静かで皆就寝している様子
女の子同士のお話である、2人ともいつもはそれぞれ別々のベッドで寝る
しかし今日は特別に寒いということで
「姫子・・・風邪引かないように今日は私が温めてあげる、こっちおいで」と誘った
「あら?悩んでるってことは・・・居るのかな!?かな?」
人差し指で姫子の胸を突付く、それにぎょっとした姫子がたまらず抗議してきた
「や!ちょっとやめてよマコちゃんっ!」
「じゃあ・・・来栖川姫子さん、白状しなさい!」
その言葉で姫子の頬が真っ赤に染まった
姫子・・・あんたはほんと可愛いわ、私はニヤリと悪戯っぽく笑うと冗談を口にした
「ふふ・・・まさか・・・この私・・・なんてことはないのかな?かな?お、図星か姫子君?そうか~私に惚れたか~」
その時、姫子の頬がさらに激しく赤く染まった
「え・・・?あ・・・う、うん・・・マコちゃんのこと・・・好き、うん・・・私の好きな人って・・・マコちゃんだよ?」
「・・・・・・っ!」
私は言葉を失った
私は聞き間違いじゃないかと再び聞いた
「え・・・?私!?・・・私のこと好きなの姫子?」
「う・・・うん、マコちゃん優しいし・・・」
私は言葉に詰まったがいつもの悪戯っぽく笑みを浮かべながら聞いた
「ほほう・・・ってことは私の自慢な・・・この胸に惚れたな?」
と身を乗り出して自分の胸を見せ強調した
「ち・・・!違うよ!マコちゃんのいいところ他にもいっぱいある・・・よ」
「ふーん・・・じゃあ私の胸は姫子から見ればそんなに大きくないんだ?」
「え・・・?そ、そういう意味じゃなくて!私はちか・・・じゃなくて・・・!宮様の存在が大きすぎてね、その・・・」
姫子が言う宮様こと姫宮千歌音とは・・・成績優秀、運動神経抜群、容姿端麗という完璧なお嬢様
ピアノ、テニス、弓道と趣味も多彩でなんでもこなせるという器用な一面も持つ
私も宮様信者の1人だが当然ながら学園内全校生徒が慕う憧れの存在、そして胸も物凄く大きい、身体のスタイルも抜群で、文句のつけようがない美少女
「うん、宮様の胸は流石に・・・ありゃ反則だわ」
「でも・・・さっき言った言葉は本当だよ?私ね・・・マコちゃんのこと好きなの・・・女の子に恋するなんておかしな話だけど・・・」
姫子・・・私も・・・私も姫子のこと好きだよ、私は姫子を抱きたい気持ちになった
「姫子・・・・姫子・・・・・・・・・!!」
気持ちが行動に表れた、自然と姫子を自分の胸に抱き締める
「やっ・・・!!ま・・・!マコちゃん!?」
「好きだよ姫子・・・」
「え?突然どうしたの!?」
マコトの胸が姫子の背中にまともに当たっているため、それに気付いた姫子は顔を真っ赤に染めた
「姫子、私・・・・・姫子のこと好きだよ、たぶん好きって気持ちは・・・姫子以上だと思う」
耳元で囁き、姫子を抱き締めている腕に力が篭った
背後から抱き締められているためマコトの顔は見えないが真意は想像できる
「私、姫子のこと好きだからね」静かにマコトの口から出る言葉
いつもふざけたことばかり言ってからかっているマコトが急に真剣な言葉を発している
(ど・・・どうしちゃったのかな・・・いまのマコちゃんなんだか怖い・・・)
離れようと身体を揺さぶったが両腕で強く抱き締められているためマコトの腕はびくとも動かない
「や!ちょっと・・・マコちゃっあっ・・・」
その時首筋に電撃のような衝撃が走った
マコトが唇を姫子の首筋に当て嘗め回していた
さらに右手を姫子のパジャマの胸元から中に侵入するとふんわりした感触があったのか胸に触れてきた
「や・・・!ま・・・マコちゃん・・・」
突然の事態に動揺が隠せない、なにせ相手はいつもの女友達、早乙女マコトだ・・・
「姫子が言ったんだからね・・・私のこと好きだって・・・」
「やっ!で・・・でも私・・・こんなことしたいって言ったわけじゃっ・・・・・・!」
「私さ・・・知ってるんだよ?姫子が薔薇の園でこっそり宮様とお弁当食べてるの・・・」
「え・・・!?」
「私さ・・・柄にもなく宮様に嫉妬しちゃった」
「え?マコちゃんあれは違うの・・・」
「いや、それ自体はいいんだ・・・ほら先日さ、私・・・姫子と腕を組んで校内歩いてただろ?」
あっと姫子は思い出した、そう・・・そういえばそんなことあった
「あの時さ・・・姫子は気付いてなかったけど、生徒会室の窓際に居た宮様から私・・・凄い形相で睨まれてた」
「やっ!ちょっと・・・ああっ!」
言葉を発しながらもマコトの行動は休むことなく続いていた
姫子のブラを外し生胸を揉み始める
「ちょっとマコちゃん!ふざけるのもいいかげんに・・・して・・・!」
絶えられなくなり振り向いた姫子・・・!
しかしそれを待ってたかのようにマコトは姫子の唇に自分のを重ねた
慌ててキスから逃れようと少し唇を離した姫子に状態を上ずらせたマコトが再び捕まえると
ベッドの中に押し倒し姫子の懐に状態を覆いかぶさると再び強く唇を押し付けた
必死に離れようと両腕に力を込めるが部活や筋トレで鍛えているマコトの身体はびくとも動かない
その上、唇をがっちり塞がれているため声を発することが出来ない
「あ・・・!んんっ!や・・・あ・・・・」
姫子がキスしているうち・・・それを快感に感じたのか抵抗をやめマコトの背中に両腕を回してきた
一瞬離れた2人はお互い無言でパジャマを自然と脱ぎ捨てる
下着姿になったのを確認した姫子とマコトは再びベッドで抱き合った
「姫子・・・私でいいんだよね?」
「マコちゃん以外いないよ・・・」(千歌音ちゃんは私の届かない・・・憧れの人だもん)
話題にすら上がらないソウマはともかく、2人はお互い見つめ合い自然と唇を重ねあった
お互い舌を口内に入れ合う
「んんっ!いい・・・いいよ姫子・・・!」
「ああっ!気持ちいいよ・・・マコちゃん・・・もっと深く入れてっ!!!」
姫子の口内を容赦なく嘗め回し舌を奥底まで押し込む
ぺチャっとお互いの唾液が唇から食み出し頬に容赦なく飛び散るが気にしない
いや、それが快感にまで至った
「姫子・・・やっぱり普通のキスよりいいでしょ?まあ私自身経験ないし女の子同士で体験するなんて予想してなかったよ」
「うん、私も始めてだよ・・・キス自身がね?でも・・・気持ちいい・・・」
という言葉をベッドの上で抱き合い、相手の首筋をお互いに舐め合いお互いの胸を揉み合いながら交わしていた
「でもさ~姫子って宮様に気に入られてるんだって噂なんだけど?あまりちょっかい出すとまずいか~?」
「ううん・・・宮様は私なんかが手の届くような人じゃないし・・・関係ないよ・・・それに私・・・いまはマコちゃんしか見えない・・・!」
「そう・・・なら姫子は私のもの!頂いちゃおっと!」
マコトが状態を起こすとまるで食い入るように姫子の唇に自分のを重ねた
「んっ・・・んん・・・・」
「姫子・・・あんたの唇柔らかいね・・・とっても甘くて美味しい・・・」
宮様・・・私負けない、姫子は私のものだから・・・
私・・・宮様のことは尊敬してるし敬愛してるし女生徒して憧れてるけど・・・
姫子だけは渡さない!
姫子の下着を乱暴気味に剥がす
「きゃ!!マコちゃんどうしたの・・・?急に積極的になったね?」
「好き・・・好きだよ姫子」
露になった姫子の乳首に遠慮なく唇を食いついた
「・・・・・ちゅる・・・・・・・ああっ!!!気持ちいいっ!!」
マコトが姫子の胸に顔を埋めながら叫んでいる
「き・・・気持ちいいけど・・・痛い!・・・少し痛いよマコちゃん・・・」
乳首を唇でいいようにされ悲鳴を上げる姫子がそこに居た
「ちゅっ!・・・ちゅるる・・・・少し我慢して姫子、美味しくて快感なんだから・・・さ!」
「んんっ!・・・」
姫子の乳首を嘗め回し唾液はべとべとになる
少し満足したマコトは唇に狙いを定めた
「もう・・・またキスなの?マコちゃ・・・んんっ!!」
姫子に二の口を言わせないように胸同士を密着させ有無を言わさず唇を強く押し付ける
食い入るような唇が姫子を襲う
姫子も逆らわない・・・いや、それどころか姫子自身も唇を押し付けている
マコトを受け入れるかのように背中に両腕を回した
「ああっ!!!これだよ姫子!まったく!アイスやらゼリーやらムースなんかよりよっぽどこっちのデザートの方が美味しいよ!」
こんな快感なんて他にはあるもんか!
2人はまるで薔薇の園というより秘密の楽園に居るような感覚だった
「はあ・・・すっくりした・・・今日はここまでにしようか、明日も学校あるし、姫子・・・怖くなかった?」
「え・・・?う・・・うん、マコちゃんが側に居てくれたから・・・私、怖くなんてなかったよ」
あれ?いつもの姫子に戻ってる・・・
いつもの消極的な性格で優しくいじめたくなるほど可愛い来栖川姫子だ・・・
私はその姫子を見て寂しさと同時にほっとした・・・姫子はそれが一番だよ
「さ・・・そろそろ就寝時間だよ姫子君!?おやすみ~」
「うん!マコちゃんおやすみなさい・・・」
私は姫子の額に軽く口付けすると床に就いた
昼休み
私は一人寂しくお弁当を食べていた
それも薔薇の園の近くの小さなお庭で
「ふう・・・・・・」
姫子は今頃宮様と少し苛立つ、そう・・・嫉妬、私は完全に宮様に嫉妬していた
ここには誰の生徒も来ることのない、寂しくもあるが誰にも邪魔されないので楽ではある
水筒の中身を飲み干すと弁当を片付けている時だった、それに気付いたのは
背後に誰か立っている、信者である私には分かったこの香りは・・・
「あら・・・こんな場所でお弁当かしら?早乙女マコトさん?」
そう背後から声が飛ぶ、そう・・・宮様が私の背後に立っていた
震えながらも振り返ると長髪の美少女に声を発した
「み・・・宮様、な・・・にかご用でも?あ、私、宮様のお邪魔になるようでしたらすぐ去りますので!」
「そう・・・そんなに私とお話するのが嫌かしら?それにしても珍しいわね、いつも元気活発で熱血漢溢れている貴女のそんな姿を見るのは」
「い、いえそのようなことは!」
逃げようとしたマコトの腕を回り込んだ千歌音が捕まえた
「急ぐ必要はないわ早乙女さん・・・貴女に聞きたいことがあるのだけれど・・・貴女、来栖川さんになにか昨夜なさらなかった?」
自分でも表情が凍りつくのが分かる
「私ね・・・あの子の顔を見ればどういうことを考えてるのかぐらい分かるのよ、くる・・・いえ、姫子にもしなにかしたら・・・貴女を許さないわ・・・!」
腕を摘むとそのまま庭に恐怖に歪んだ表情のマコトを押し倒す
「み・・・宮様!?」
「貴女が姫子をものにしたままなんて贅沢よ・・・姫子の代償を貴女の身体で返していただこうかしら?」
マコトの言葉を遮るかのように唇を無理矢理気味に塞ぐとそのままマコトの制服を乱暴気味に破り捨て悲鳴を上げたマコトの下着に顔を埋めた
「早乙女さん・・・貴女は絶対に許しておけないわ・・・」
後日談、大神ソウマ
ああ・・・その夜から早乙女マコトさんが来栖川姫子さんに手を出すことは金輪際なかったそうだ
ちなみに次の日から早乙女さんの姫宮千歌音さんを見る目が変わったんだとよ
ふう・・・最近の俺の出来事、なぜか意味を分からず生徒会室から俺に弓が飛んでくるし
夜道にツバサ兄さんには襲われるし、来栖川には最近興味すら懐かれることもなくなったし・・・
ついてねえ・・・ツバサ兄さん・・・俺あんたに付いてくよ