元ミスコリアのハーバード大生、女性生命科学者賞受賞
クム・ナナ

 元ミスコリア・真で、ハーバード大生物学科に進学し話題となったクム・ナナ(25)が、女性生命科学者賞を受賞した。


ロレアル・コリアは7日、クム・ナナに「韓国ロレアル‐ユネスコ女性生命科学振興賞(FWIS)」特別賞を授与した。


 FWISを共同主催する女性生命技術科学フォーラムは、クム・ナナを選んだ理由として「芸能界を含め華やかな有名人としての道ではなく、科学者という茨の道を選んだことが、多くの女性科学者たちに勇気を与えたこと」を挙げた。FWIS大賞の受賞者は20日の授賞式で発表される。


 クム・ナナは慶北大学医学部1年に在学していた2002年、ミスコリア・真に選ばれ、その後ハーバード大学に進学した。なお、クム・ナナは賞金全額を社会福祉団体に寄付するという。


イ・ヨンワン記者



朝鮮日報/朝鮮日報JNS





生命科学と性差
坂東昌子 (愛知大学)
いつの時代も自然の法則を客観的に把握することが、行動の指針をきめる第一歩であることは
間違いありません。そして、今、人類の築いてきた科学の成果が、社会のあり方と密接なつなが
りのある時代になりました。特に、バイオテクノロジーの発展は、人間の生活をその誕生から死
に至るまでコントロールしはじめました。
今までの「生む性としての女性」という常識も、核家族中心の家庭の在り方も、大きく変革さ
せられる時を迎えています。生命の尊厳や男女のありかたにもかかわって私たちの価値観に鋭い
問いを投げかけています。
こういう時代には、悠久の生命の歴史に目を向けて、性の起源や家族の起源を、宇宙進化、地
球の誕生と生命の発生、そして生物の進化のなかで見直すことが大切です。自然の営みの中から、
私たちはたくさんのことを学ぶことができるし、そこから、人類の未来を展望することができる
でしょう。
そこで、どうしてこの世には男と女がいて、子供を産み育てる家庭が定着したのかに思いをい
たし、その意味を探ってみたいと思います。
1 バイオテクノロジーと性の意味

人工受精、体外受精、精子バンク、凍結受精卵、代理母、クローン技術

ヒトゲノム 出生前診断、遺伝子診断、遺伝子治療

二十一世紀の予測 --- リー・シルバーの描く未来

2010年 ボストン 2050年 シアトル 2350年 アメリカの新聞記事
2 生物の進化からまなぶ

ダーウィンの疑問:性の起源 ゾウリムシ、大腸菌、ミジンコ

有性生殖と進化:環境の変化、ウィルス防御、多様性の保証

遺伝子と多様性:遺伝子ですべてが決まるか?性差と環境

進化遺伝学からの教訓:作物家畜の品種改良、選抜限界(木村資生)

3 性差と脳の構造

脳の四層構造:植物脳、爬虫類脳、大脳周辺系、大脳皮質

右脳と左脳:機能の分化

知性(実用脳ー攻撃性、計画性、緻密性)と感性(遊び、休養、芸術)

右脳と生活の豊かさ:女らしさ??

女性と科学

「沈黙の春」レイチェル・カーソン、「奪われし未来」シーア・コルボーン
住居と生活学:田中恒子、中島明子、生命科学:柳沢桂子、中村桂子

女性と学会

国際比較:欧米先進国、社会主義国、発展途上国、そして日本

女性の脳とモンテギューのネオテニー論

4 家庭の定義

家族の起源(モルガン(1818-1881):性を媒介とする男女の関わり方)

群婚、対偶婚、単婚、核家族
父権制:一夫一婦制、男性が排他的に女性と子供を支配する制度

家庭の4つの機能:性、生殖、教育、経済

産業の発達と専門的諸制度の確立による家庭機能の縮小
衣食の調達の社会化による家庭外機能の増加

家庭の役割(主婦の仕事?):家事、育児、介護

新婚期、育児期、教育期、排出期、脱親期、孤老期

近親婚の防止の役割(?)

5 家庭の役割

Food and Shelter:ハーロウ.H.F 信頼関係の樹立、不安や恐怖の解消機能

猿の話:環境変動に対して積極的行動、適応能力
「人間の場合は食べ物だけでなく社会的、文化的、シェルターが必要」
6 家庭の変遷

社会化の波:育児、教育の社会化、食品工業、外食産業、

次は生殖と出産か?

女性のライフサイクルと家庭:長寿命、少子化、核家族、社会的進出

バイオテクノロジーの発展:生殖産業

米国のベビーM 事件、日本の東京事件(1998 年)大阪事件(1998年):
7 未来の家庭像

家族の法的定義:日本では親子関係と婚姻関係のみ、相続を通じて定義

知性体:目的を持つ活動ができる人間の行為、大脳皮質

豊かな社会へ:感性と理性のバランス、原始社会での脳と豊かな社会の脳

生命の質:求心型から遠心型へ:多様性と個性の時代

最終更新:2007年06月14日 18:56