郡山本線

路線名 関東鉄道郡山本線
起点 磐城金山駅
終点 郡山駅
駅数 22駅
所在地 福島県
開業 1924年6月1日
最終延伸 1959年10月17日
所有者 関東鉄道
運営者 関東鉄道
車両基地 郡山車両管区
路線長 48.8km(支線除く)
50.2km(支線含む)
軌間 1067mm (3ft,6in)
線路数 複線(磐城金山 - 白河田町間、
大和久 - 大池公園間、
鏡沼 - 下盛宿間、
永盛 - 郡山間)
単線 それ以外
電化方式 直流1500V 架空電車線方式
閉塞方式 自動閉塞式
保安装置 関鉄TSP式ATS (関鉄形ATS)
最高速度 100km/h~110km/h

概要

白河本線と並ぶ関鉄の幹線格路線の一つであり、錦糸町から直通する特急が数多く運転され、関鉄の東京郡山間輸送の中核を担う路線。

関鉄の多くの路線が明治大正期に蒸気鉄道として開業したものであるのに対し、郡山線は多くの部分が郡南電気鉄道(のち郡山電気軌道と合併し郡山電気鉄道)によって当初から電車として開業されており、特に都市区域内では駅間距離が短く小原田駅のように当初から2面4線の待避設備も持つなど、関鉄の路線ではやや異色の路線ともなっている。

正式な起点は磐城金山駅だが、関鉄白河駅以南では大部分の列車が磐城金山駅より棚倉線棚倉町方面へ直通する運用が取られているため、特急列車を除き列車の運行上は郡山方面が上り、磐城金山方面が下りとなっている。

歴史

  • 1922年(大正11年)5月4日 郡南電気鉄道、郡山 - 長沼町間の地方鉄道敷設免許取得。(軌間 3ft 6in)
  • 1924(大正13)年6月1日 郡南電気鉄道郡南線 郡山 - 安積間開業
  • 1926(大正15)年11月5日 郡南電気鉄道が永盛 - 白河町間の軌道特許申請
  • 1927(昭和2)年5月20日 安積 - 白方間開業。
  • 1931(昭和6)年3月1日 白方 - 郡電長沼駅開業。郡南線全通。
  • 1937(昭和12)年9月15日 街道線(永盛 - 郡電白河間)開業
  • 1942(昭和17)年7月1日 親会社の郡山電気軌道が郡南電気鉄道を吸収合併し、郡山電気鉄道に社名変更
  • 1943(昭和18)年10月30日 陸運統制令に基づき郡山電気鉄道が福島県中通り南部の鉄道・乗合自動車事業者を統合し、現在の支線網が形成される。
  • 1952(昭和27)年12月16日 郡山電気鉄道が関東鉄道の傘下に入る
  • 1953(昭和28)年10月13日 関東鉄道 磐城金山 - 白河田町間の地方鉄道敷設免許を申請
  • 1956(昭和31)年2月17日 関東鉄道 磐城金山 - 白河田町間の地方鉄道敷設免許取得
  • 1959(昭和34)年10月1日 関東鉄道が郡山電気鉄道を合併、同社の路線は関鉄の郡南線、街道線、長沼線、大屋線となる
  • 1959(昭和34)年10月17日 関東鉄道金山線(磐城金山 - 白河田町間)開業。街道線を経由し郡山駅までの相互直通運転開始
  • 1961(昭和36)年4月1日 関東鉄道が線路名称を改正し、金山線・街道線並びに郡南線の郡山 - 永盛間を統合し郡山本線発足

駅一覧

駅名 距離程(km) 駅間距離(km)

白河駅 0.0 -
金勝寺駅 1.1 1.1
女石駅 2.7 1.6
萱根駅 3.8 1.1
磐城小田川駅 6.4 2.6
磐城新城駅 12.2 5.8
高林駅 16.5 4.3
桙衝駅 22.0 5.5
白江駅 25.5 3.5
袋田口駅 28.0 2.5
仁井田駅 30.4 2.4
角林駅 31.6 1.2
大谷地駅 32.4 0.8
安積笹川駅 33.2 0.8
関谷田駅 33.9 0.7
安積駅 34.8 0.8
安積八幡駅 35.7 0.9
撫子駅 36.3 0.6
川向駅 37.2 0.9
小原田駅 38.0 0.8
栄町駅 39.0 1.0
郡山駅 40.1 1.1

キロポストについて

前述した歴史的経緯により白河駅と郡山駅の双方から白江駅に向かってキロ程が増えるようになっている。
  • 磐城金山 - 関鉄白河
郡山電気鉄道との連絡を目的に関東鉄道が建設した区間で棚倉線との分岐点である磐城金山駅に0キロポストが存在し、関鉄白河駅まで続く
  • 関鉄白河 - 永盛
郡山電気鉄道が街道線として開業させた区間。
永盛駅に0キロポストが存在し、関鉄白河駅からはそのまま支線の終点である白河市駅へ続く
  • 永盛 - 郡山
郡山電気鉄道が郡南線として開業させた区間。
0キロポストは郡山駅の端よりに存在し、永盛駅まで続いた後、現在では支線格の白方線へ続く。

ダイヤ

郡山周辺では普通列車は概ね日中1時間3本のパターンダイヤが組まれている。

発車音について

関東鉄道の多くの線区では現在メロディが主に用いられているが、郡山本線を含む郡山営業局管内では装置自体がないかあっても電子ベルのみとなっている。
そのため、同線でメロディが使われるのは、起点駅の磐城棚倉、JR管轄の郡山のみとなっている。

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最終更新:2022年12月11日 19:34