中里線

中里線(なかざとせん)は、かつて関東鉄道が運行していた路線。
軌間762mmのいわゆる軽便鉄道であった。

路線名 中里線
現況 廃止
起点 太田町駅
終点 常陸中里駅
駅数 9駅
開業 1921年6月18日
廃止 1963年5月27日
所有者 関東鉄道
路線長 13.1km
軌間 762mm (2ft 6in)
電化 非電化

概要

山間部に当たり、交通の便が悪かった茨城県久慈郡中里村の村民によって起こされた中里軽便鉄道を母体とする路線で、同県太田村と日立市中里の間13.1kmを結んでいた。利用は村民中心で、いわゆる村民鉄道の一種ともいえる。
当初より採算性は芳しくなかったが、中里村が日立市に合併されたことやモータリゼーションの進展によりただでさえ少なかった利用者・貨物が激減して大打撃を受け、更に橋梁の老朽化・陳腐化が激しくなる一方費用対効果の面から補修が不可能となったこともあって1963年に廃止された。
路盤は一部国道349号線に転用されている。

歴史

  • 1918年(大正7年)10月9日 中里軽便鉄道に対し、軽便鉄道敷設免許認可。
  • 1921年(大正10年)6月18日 中里軽便鉄道 太田口駅(後の八幡下駅) - 常陸中里駅間開業。
  • 1925年(大正14年)3月5日 太田町駅 - 太田口駅間開業。太田口駅を八幡下駅に改称。
  • 1936年(昭和11年)7月1日 常北電気鉄道に買収され、同社の中里線となる。
  • 1941年(昭和16年)9月15日 常北電気鉄道が関東鉄道に買収され、運営元が関東鉄道となる。
  • 1963年(昭和38年)5月27日 この日を以て路線廃止。
最終更新:2019年11月10日 17:08