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特徴


主に、 VjHEaRTsに代表されるようなコンピュータ等でエディットした複雑なビートを基調とするものや404_1(.wav)に代表されるようなサンプルを駆使したもの、Hi-q(.wav)のようにクリック音を発展させたもの、bass1(~8)のようにベースを楽曲の中核にしているもの等、実に多岐にわたる。また、BPMも200BPM前後が多く、中には300BPM近くまであるものもある。だが、これに関してもexperiment disco(まおにゃんず)のようにBPM130前後のダウンテンポのものもありエクスペリメントビートの定義には至らない。エクスペリメントビート全体を通して特徴的なのがベースの音圧で他のジャンルのものよりも攻撃的でノイジーだと言える。そのビートにはyo.tのexperiment beatのベース(俗にいう"ハー式ベース")が広く使われている。


シーン


エクスペリメントビートの歴史はまだ浅く、海外ではほとんど定着しておらずアーティストやDJも少数しか存在しない。 しかし日本には多数のアーティストが存在し、石川ではコンピュータを使った複雑なエディットをするアーティスト、埼玉ではハードサンプラー等を主体にしたアナログなエディットをするアーティストが多いようである。 一時期、自身の音楽スタイルをエクスペリメントビートと語り曲調もエクスペリメントビートを意識したものを作るアーティストが数々出現したがどれもエクスペリメントビートのそれとはほど遠く、この事態がエクスペリメントビートの定義をよりわかりにくく混乱させてしまっていたようである。 また、一部のアーティストが得意とするこのジャンルの大きな特徴の1つでもある大胆なサンプリングは現在のシーンでは著作権に触れる事が少なくグレーである。 しかし、この先エクスペリメントビートが大きく浸透して行けばこの問題に触れてしまい、現在のシーンとは違ったものになる可能性もあり、シーンそのものが衰退してしまう可能性もある。 (現在でもごくまれに、著作権の関係でVjHEaRTsに注意を受けリリースに至らなかった作品もあるようである。) 特に、この手の音楽というのは収入を得る事を目的としていない事が多いため、莫大な著作権使用料を支払う事は不可能であると考えられ、 experiment beatを丸ごとサンプリングしディストーションで歪ませて並び替えただけの作品等もあり、これらの作品は現在の規模のシーンだから発表出来たものであり著作権が大きく問題視されるようになれば発表する事は出来なかったと思われる。 VjHEaRTsがかつてyo.tというアーティスト名を使っていたが一躍有名になった為、本名で活動する事を余儀なくされたのも有名な話である。

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最終更新:2009年11月09日 18:44