カルーアトラズ刑務所の地下に広がる広大なダンジョン。
刑務所内では存在自体が都市伝説と称されている為、実態については上層部他、関係者一部にしか知られていない。
囚人のお仕置きとして、悪夢迷宮直通の『穴』へと放り投げられる事例が一部あるらしいが、職員の中では「地下の処理場」と認知されている為、その先が悪夢迷宮であることは誰も知らない。
文中のアーネンエルベについてはこちら

≪背景について≫


 第二次大戦中、ナチスが集めた無数の遺跡を保管する為に作り上げた迷宮であり、最新部には「聖杯」や「ロンギヌスの槍」、「エクスカリバー」に代表される聖剣や魔剣、魔装、果ては「レメゲトン」の様な書物まで保管する保管庫がある。
 その秘宝を巡り、敵国であったアメリカはもちろん、同盟国であった日本やイタリアからもスパイが送り込まれるも、悉く秘宝の回収には失敗している。


≪構造について≫


 迷宮としての物理的な罠はもちろん、呪術的・霊的な罠も仕掛けられている。幻想と現実の入り混じる夢幻空間化しており、傾いだ空間は、実際よりも巨大になっており、体感では「アマゾンの密林の中を歩いている」かのような途方も無さを覚えると言う。
 悪夢迷宮を危険度で区分けすると、全部で五段階程に分けられる。


  • 危険度1:比較的表層で、怪物も少ない。しかし、それでも悪霊や侵入者用の罠はあるので、常人でも樹海に裸で踏み込むようなもの。

  • 危険度2:訓練された軍人でも、進むのが困難になる。呪術に強い人間のバックアップがあれば割とすいすい行ける。と言うのも、この辺りからアーネンエルベを使用したトラップが出現する。

  • 危険度3:超能力者でも厄介なトラップが点在する。この辺に来ると、悪夢に侵食された空間や、生物兵器なんかが現れる。
(悪夢迷宮でアッシュが最終的に辿り着いたのはこの領域)

⇒トラップについて

 アーネンエルベの機能を利用されたトラップが多々。
代表として挙げられるものを参照に記す。

▼死体人形

 幽体が取り憑いて操縦する為の死体。死後硬直を和らげる薬剤に浸かっており、侵入者が現れる度に幽体が乗り込む。

▼反魂香

 本来は死者蘇生に使われる薬剤だが、使い方によっては、幽体に実体を与える。侵入者に対応し、反魂香が噴射。周囲の幽体を実体させ、襲いかかる。

  • 危険度4:アーネンエルベの保管庫がある。保管庫があるだけあり、一気に難易度が上がる。これがゲームなら、製作者に悪意を感じる。

⇒アーネンエルベの保管庫について

 1つ1つ丁寧に展示されており、その保管庫に魂を縛られた学芸員が展示品について説明をしてくれるといった、まるで博物館のような内部構造になっている。無闇に盗もうとしたら、彼らによって展示品の『一部』にされてしまうとか。
 貴重な物は全てここに保管されており、他は装飾やトラップ等に利用されている。また、意図的にハルスがばら撒いているものも有り、稀に地上で発見されることもあるが、その不可思議な力により災いをもたらされなかったことになることも。

  • 危険度5:元々研究部の区間だったらしい場所。罠自体は難易度4と同等だが、ここにモッド・サイクルがいるせいか、急に怪物が増える。区間自体は狭い。

  • 危険度6:事実上の即死トラップ。悪夢に侵食された領域であり、その手の能力者でも、抵抗すら出来ずに飲み込まれる。


≪住人について≫

 前看守長で今は幽霊のクロード、刑務所に巣食うディシプリン、刑務所の要石でもあるヘリアンフォラといった地上に出られる職員の他に地下に住み付く者達を指す。

  • 浮遊霊

 ふわふわと意思も無く地下を飛び回り、侵入者の噂をしたり宝物庫を出入りしたりする。姿は半透明で淡く光っており、直接的な危害はないので上手く利用出来れば照明や宝物発見等に役立つ反面、姿は酷似しているが人の体を乗っ取る亜種もいるようだ。見た目は無表情な子供等、一見無害に見える風貌。上記のような亜種の場合は、近づくと突然高笑いし始めるので注意。
退魔に特化した人物であれば対抗は容易であるが、ズル賢く素早い上に、乗っ取った身体をわざと怪物に食べさせる等凶悪である事には変わりない。一説では、亜種の発生はディシプリンによる取り込みであると噂されている。
 特異存在である浮遊霊は下記の通りの特徴を持つので参照に記す。

ふーくん(仮称)

 ディシプリンに取り込まれた中でもより自我の強い悪ガキ的浮遊霊。
侵入者に何食わぬ顔で近寄っては襲いかかる遊びをしていたが、一度捕まって除霊されそうになったためおとなしくしている。
強がっているが臆病なので自分より強い存在を人一倍恐れる。
楽しいのが好きだが身の危険は特に回避したい傾向にあるので、罠を利用しその近くで見物して狼狽える侵入者を見て笑うといった光景も暫し見られる。

「お前ら、ここが何なのか知ってて来てるのか?」
「エヒャヒャヒャ!…わぶっ!?」
「お前らは、あいつの恐ろしさを知らないからそんなことが言えるんだ」
「宝の場所?知らねえよ。あんな危ない場所行きたくねえ。」
「なんか楽しいことねえかなー」
「名前?必要無いだろ。浮遊霊Aって奴だ。」

  • モッド・サイクル

 カルーアトラズ刑務所、地下フロア。「悪夢迷宮」の一角にいる怪物。
半有機体・半機械の、生物と機械が融合したような形状をしており、見た目は醜い肉の塊。
取り込んだモノを材料に怪物を生み出す、生きた生物兵器の量産工場。
自身はその場から動けないので、兵隊となる怪物を生み出して操り、定期的に栄養となる餌を狩っている。
ナチスの科学が生み出したと言われているが、一説には地球外生命体である、と言う説もある。
カルトラの囚人の中には、モッド・サイクルから生まれ落ちた者が混ざっている、と言う都市伝説がある。

  • ハルス

「墓守」の一人。
悪夢迷宮最初期から目撃される存在で、ドイツ語で「首」と言う名前を持つ。
ボロボロの外套に頭の上まですっぽり包み、性別も年齢も不明。
まるで実態が無いかのように動き回るのが特徴。しかし確かに実体はある。
証拠に、過去に看守が切り落としたハルスの左腕があり、研究部に保管されている。
一説にはモッド・サイクルによって産み落とされた怪物の一体であり、「母」に代わって狩りを行っているとされている。(実際、ハルスが地上で目撃されると、囚人か看守が行方不明になる)

  • 魂食い(たまぐい)

 泣く子も黙る、カルトラゴーストが泣き喚いて逃げ出す存在。
形状は、ふわふわ漂うナニカ。半透明のシルエットしか見えないので正体不明だが、イエスマン曰く「悪魔や妖怪の類」
その「呼称」のごとく、魂を食う化け物。射程に入った霊体・幽体を吸い付くし、咀嚼する。
時には生きた人間の魂まで吸うので、生者にとっても悪い存在。魂を吸われなくても、近付いただけで吐き気や寒気を誘発する。
まるでクラゲのように刑務所内を彷徨っているが、どう言う訳か、一箇所だけには寄り付かない。

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最終更新:2013年01月14日 17:02