大先生と肩書き

大先生と肩書き

大先生は事あるごとに「自分に肩書きは無い。中身で勝負」とかっこいい事を言い続けてきました。名刺には「加藤嘉一」としか書かれていないそうです。

「逆に教えて」を必ず使わなければいけない縛りで、締めがかなり強引な事でお馴染み、プレイボーイの逆に教えて連載2回目では、

■相手の役職や立場ばかりに目がいき、コミュニケーション不足になると結果的に顔や名前をきちんと覚えてもらえず、成果が挙がりにくくなる
■肩書きで仕事をするということは極めて非生産的

と、肩書きを重視する行為に批判的です。

しかし、彼はこれまでずっと自分の肩書きを増やそうとする行為に執着してきました。彼が捏造してまで増やしてきた肩書きには一体何の意味があったのか。彼にとっての肩書きとは一体何なのか。

大先生は東大合格、入学については虚偽であると認めたものの、経歴詐称については指摘されては取り下げるといった不誠実な態度を取り続けています。もちろん、ご丁寧に過去に発表されたプロフィールが修正される事もありません。

ここでは、大先生が詐称した肩書きをまとめてみました。

詐称した肩書き 検証
慶應義塾大学SFC研究所上席所員 実際は訪問研究者で、当初は訪問研究者のリストに名前があった。他の訪問研究者は「所員(訪問)」などの表記を取っている。なお、現在は訪問研究者のリストから外れている。
北京大学朝鮮半島研究センター研究員 自著『北朝鮮スーパーエリート達から日本人への伝言』などで使われている肩書きだが、北京大学に同盟の研究センターは存在しない。「北京大学韩半岛研究中心」(北京大学韓半島研究センター)が存在するが、2012年11月1日付『環球時報』で、「同センターが加藤と共同で研究を行った事は無い」同大朝鮮語学科のコメントを報じた。また、11月2日付『新京報』は、「加藤が勝手に研究員の肩書きを使用している事を知ったので、使用を止めさせた」との、同センター副主任のコメントを紹介。中国語、英語メディアでも同様に存在しない研究所の研究員であると名乗っていたが、取り下げている。ただし、公式サイトのプロフィールには、依然として北京大学研究員と書かれている。一時期北朝鮮についてルポを書いていたが、加藤が朝鮮語を解するという話はこれまでに言及が無いので、臨時の箔付けだったのではと考えられる。
復旦大学新聞学院講座学者 講座学者という肩書きを、加藤以外で使用されている例を目にしたことが無いので、なんとも判断が出来ない謎の肩書き。だが、復旦大学が北京大学のように撤回を求めていないので、実在する肩書きであったとしても、部外者である我々が気にする必要は無い程度のものだろう。
ハーバード大学客員研究員 2012年5月に台湾紙『聯合報』で「研究員(フェロー)に就任」、9月にはダイアモンドオンラインで「ケネディスクールフェローとして赴任し、2週間が経った」としている。連載を持つ『フィナンシャルタイムス』のプロフィールにも客員研究員との肩書きを追加。実際はラジャワリフェロー(Rajawari Fellow)という無給かつ自費滞在で、留学生と変わらない。
最終更新:2013年09月16日 21:35