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突然ですが、私は、先日イタリアへ行き、サッカーを観てきました!
「UEFA Champions League」(ヨーロッパのクラブチーム№1を決める大会)の準決勝、ACミラン(イタリア)対マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)です!
通称「CL」と呼ばれるこの大会、ヨーロッパではもちろんのこと、日本でもサッカーファンは”必見”の華やかな大会です。日本では全試合がスカイ・パーフェクトTVで生中継され、主要な試合は、民放でも放送されています。
今回は、スコットランド・リーグのセルティックに所属する中村俊輔選手が出場し、日本人初の決勝トーナメント進出で、話題になりましたよね。
「あれ?これって”音楽のよもやま話”じゃないの?」と思われるかもしれません。
そうです。ここからが本題です。(前置きが長くてスミマセン…。)
このCLで使われている公式アンセム「UEFAチャンピオンズリーグ賛歌(UEFA Champions League Hymne)」、ご存知でしょうか?
選手がピッチに入場してくる時に流れる曲で(テレビでは、番組が始まる時、スポンサー名の紹介と共に流れます)、選手がピッチ上に整列した時にも流れます。
トランペットが高らかに鳴り響き、荘厳なテーマが混声合唱で歌われます。
実はこの曲、ゲオルグ・フリードリッヒ・ヘンデルが作曲した戴冠式祝典曲第1曲「司祭ザドク」が元になっているのです。
イギリスのトニー・ブリテンが、トランペットのファンファーレなどを加えてアレンジし、現在使われている形になりました。
試合の時に使われるのは、アンドレ・プレヴィン指揮、 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、セント・マーチン・アカデミー合唱団の録音だそうです。
さて、いまやCL公式アンセムの方が有名で、その陰に隠されてしまった感がなきにしもあらずの「司祭ザドク」。
一体、どのような曲なのかと申しますと。。。
1727年、ロンドンのウエストミンスター寺院で行われたジョージ2世の戴冠式のために作曲された「戴冠式祝典曲」の第1曲目です。
「戴冠式祝典曲」は、他に「汝の御手は強くあれ」、「主よ、王はあなたの力に喜びたり」、「わが心は麗しい言葉にあふれ」の3曲があり、全部で4曲から成り立っています。
4曲全てが演奏されることは少ないのですが、「司祭ザドク」は単独で演奏される機会も多く、イギリスの戴冠式では必ず演奏されているそうです。
ちなみに、司祭ザドクとは、旧約聖書の「列王記」に登場する人物で、ソロモン王に香油を注いだとされています。
話は、またまた「CL Hymne」の方に戻って。。。
この歌、歌詞が英語・フランス語・ドイツ語の3ヶ国語からできているという、ちょっと風変わりな歌です。
ここでは省きますが、ヘンデルもびっくりの勇壮な歌詞なんですよ!
以上、「音楽のよもやま話」第2号は、一見、クラシック音楽とは何の関係もないような世界中のサッカーファンが、実はヘンデルと繋がっていた。。。という衝撃の(?!)お話でした♪
(Sop1/Mami)
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音楽のよもやま話] - &trackback() - 2007年05月11日 12:54:58
- 音楽とサッカーの両方が好きになるお話ですね。どうもありがとうございます。 -- Bass/I (2007-05-12 00:32:38)
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最終更新:2007年05月12日 00:32