アフターエフェクト 編集初級

著者:06期生 辻井 剛 ――――

はじめに

 アフターエフェクトを使用した、簡易的でよく使われるエフェクトをいくつか紹介する。
なお、ここでの説明は、アフターエフェクトの基本操作がわかっている事を前提に話を進めている。

1.ウィグラー

 画面をグラグラと揺らす効果である。
まず、素材の「位置」のキーフレームを打ち込み、
どのキーフレームからどのキーフレームまでを揺らすのかを決め、その二つのキーフレームを選択する。

そして、「ウィンドウ」→「ウィグラー」にて、ウィグラー画面を出す。

パラメータ設定は、
適用先 : 空間パス
ノイズの種類 : スムーズ(滑らかに動く)or ギザギザ(急激に動く)
次元 : 一次元(XYZの一定方向のみ)or 独自に全次元(全方位にバラバラ)or 同じに全次元(一定方向にバラバラ)
周波数 : 数値が大きいほど細かくキーフレームが打たれる
重要性 : 揺らす最大値。数値が大きいほど激しく揺れる(最初は大きめの方が変化がわかりやすい)

あとは「適用」を押せばOK。
動きが悪いと思ったらCtrl+Zして、何度もやり直せばよい。


2.ブラー

 フォトショップで言う所の「ぼかし効果」である。

タイムラインに入れた素材を選んで、「エフェクト」→「ブラー&シャープ」→「ブラー(ガウス)」で、ぼかす事ができる。

他にもよく使うブラーとして、「ブラー(方向)」「ブラー(放射状)」などがある。

処理がかなり重くなるので、落ちたりしないよう十分注意する事。
 なお、このブラーには、徐々にぼかしていくなどのアニメーションをつける事が可能である。


3.ノイズ

 編集している動画にノイズをかける事が可能である。
タイムラインに入れた素材を選んで、「エフェクト」→「ノイズ&グレイン」→「ノイズ」
で、ノイズをかける事ができる。

他にも、
「ノイズHLS」(もっと細かく設定できるノイズ)
「ノイズアルファ」(透明度ノイズ)
などがあるので、パラメータをいじって遊んでみると良い。
 なお、いずれのノイズにもアニメーションを(ザァァァァァアーーーー……みたいに)かけられる。


4.立体レイヤー

 アフターエフェクトの素材を、立体的に動かす事ができる。
タイムラインに素材を入れた後、「3Dレイヤー」ボタンを押す。
(立方体のマークのボタン)
もし、このボタンが表示されていなかったら、下の「スイッチ/モード」ボタンを押して、
この項目を出せばよい。

3Dレイヤー化させると、高い確率で「カスタムビュー」表示される。
これでは操作しにくいので、右下の「カスタムビュー」ボタンを押して、「アクティブカメラ」表示に切り替える。

あとは、通常の編集通り(Z項目が新たにできているので)
位置や回転をいじれば、立体的に素材を動かす事ができる。
(Z方向にスケールをいじる事はできない)
回転の場合、アンカーポイントの位置をずらせば、回転軸の位置をずらす事ができる。

  おまけ
 レタスの場合、タイムシート設定にて
  • カメラモード:3Dレイヤー
 を選択すれば、回転の項目にZ軸が追加される。
 (『’09進入部員歓迎アニメ』にて、私がキャラクターを平面的に起き上がらせた際に使用した)


5.エコー

 アニメーション素材を選択し、「エフェクト」→「時間」→「エコー」
で、アニメーションをエコーさせることができる。
シーンの状況に応じて、パラメータの「エコー演算子」をいじれば、
様々なパターンのエコーが作れる。
(アルファチャンネル付きの素材なら「前に合成」
 そうでない素材なら「後ろに合成」が一番確実)



名前:
コメント:
最終更新:2009年11月03日 00:29
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。