はじめに
これら簡易背景素材制作法は、あくまでも「手抜き制作法」の一種であり、
画力の向上に繋がるものではない。
純粋な画力向上を求める者は、この項に頼ってはならない。
あくまで、応用の一部として、または、どうしても背景作成に
時間を取れない時などに利用する事を心掛けてほしい。
なお、ここでの説明は、フォトショップの
基本操作がわかっている事を前提に話を進めている。
1.ドット背景制作
この項では基本、フォトショップを使用して話を進める。
まずはレイヤーを用意し、画面を黒で塗りつぶす。
(別に何色でも構わないが、この後の作業の事を考えて、黒にさせてもらう)
その後、「フィルタ」→「ノイズ」→「ノイズを加える」
にて、まずはノイズ背景を作る。
量は50~100%前後。分布方法は自由。
グレースケールノイズのチェックは外すこと。
続いて、「フィルタ」→「ピクセレート」→「点描」で、ばらついたドット背景を作る。
(ドットの大きさは随時調整)
(この時、背景色として選択した色で、ドットの間が塗りつぶされる)
これで、ドット背景の完成である。
色合いの調整や、スクリーン合成などで使用するのもよいだろう。
スクリーン合成:
レイヤーの欄の上部にある「通常」と書かれているバー
のメニューより選択。明るい色のみを合成させることができる。
逆に、暗い色のみを合成させたい場合は「乗算」を使う
また、ドット背景に「フィルタ」→「ピクセレート」→「モザイク」
をかける事で、デジタルちっくな背景も作れる。
(基本的に色合いが悪くなってしまうので、色調補正で調整)
2.応用(星空)
上記の素材を応用して星空を作る。
まずは、1を行い、ドット背景を作る。(ドットの大きさは小さめに)
(点猫処理をする際に、背景は黒にする事)
その後、「イメージ」→「色調補正」→「2階調化」
で、245~255くらいの値を設定し、少量の白ドット素材を作る。
続いて、「フィルタ」→「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)」
で、小さめ設定し、軽めにぼかす。(点が消えない程度に)
あとは、レイヤーを手前に置き、合成方法で「スクリーン」を選び、完成。
ドットの大きさの違う星空を何種類か作り、重ねてみると、もっとそれらしくなる。
さらに、レイヤーにマスクを作り、(赤矢印 参照)
「フィルタ」→「描画」→「雲模様1」でもや状にマスクをかければ(赤丸参照)
透明度にばらつきを持たせる事ができる。
もやマスクの調整は「イメージ」→「色調補正」→「明るさ・コントラスト」 にて。
自信があれば、手塗りでマスクを塗っても構わない。
レイヤーマスク:
画像に部分的に透明度調整を行う。
黒いほど不透明度が0%に近付き、白いほど不透明度が100%に近付く
3.応用(キラキラ星)
上記の素材を応用してキラキラ星を作る。
まずは、2を途中まで行い、星背景を作る。(ドットの大きさは小さめに)
そして、このレイヤーをコピーして、同じ絵を3枚作る。
レイヤーをコピー:
レイヤーを「レイヤー新規作成」ボタンにドラッグ&ドロップでコピーできる
1枚目のレイヤーには、「フィルタ」→「ぼかし」→「ぼかし(移動)」
で、縦方向にぼかし。
2枚目のレイヤーには、「フィルタ」→「ぼかし」→「ぼかし(移動)」
で、横方向にぼかし。
(横より縦の方の長さを長くした方が、なお良い。)
3枚目のレイヤーには、「フィルタ」→「ぼかし」→ぼかし(ガウス)
で、軽めにぼかし。
この3つをスクリーン合成すれば、完成。
(縦線横線は、可能な限り細くする事。太くすると不格好になる)
真ん中のドットを大きくしたい場合は、
周りの黒部分を自動選択し、「選択範囲」→「選択範囲を反転」
で白ドット全部選んだ後、「選択範囲」→「選択範囲を変更」→「拡張」
で範囲を広くし、白く塗りつぶし、再びぼかしをかければOK。
真ん中の点はこの処理をした方が使いやすい。
(最初からドットを大きくすると、細い縦横線を作るのが難しくなる)
あとはとにかく自分でいじる事。
いじってみれば、思いもよらないエフェクト効果が、得られるかもしれない。
最終更新:2009年11月03日 00:03