小ネタ・古典的押し売り

「奥さん、包丁買ってくれよ」
「いりません。間に合ってますわ」
「俺ぁムショ帰りなんだ、人助けだと思って買ってくんな」
「いらないと言ったらいりませんわ」
「まあそう言わず切れ味を見てくれよ。ベビンネの触覚もスッパリと切れるぜ」
「チギャァァーーー!!」
「そのくらい普通の包丁で当たり前に切れますことよ」
「耳だってこの通り、簡単なもんさ」
「ヂギィィィィィ!!」
「それも普通ですわね。手足はさすがに切れませんでしょ?」
「お安い御用だ。ほれ、ほれっと」
「チビャァァ!!ヂィ、ヂィ、ヂギィィーーーーー!!」
「あら、なかなかですこと。でもさすがに首は無理でしょうね」
「甘く見ちゃいけねえな。ほれ、スパッとこの通り」
「ヂッ…!!」
「まあ、大したものね。気に入ったわ、一本いただきましょうか」
「へへっ、毎度あり」
「でも困ったわね、玄関が血だらけになってしまったわ」
「そう来ると思ってね、どんな汚れでも拭き取れるタブンネ皮雑巾はどうだい」
「おやおや、商売上手ね」


名前:
コメント:

すべてのコメントを見る

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2014年06月11日 04:50
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。