無駄な努力

うちのパーティに新しい仲間が増えた。ミミロップだ。手持ちのメンバーもは皆、見目麗しい新入りを歓迎している。
「いいね~そのくびれ!スタイル抜群!ミミロップちゃんが俺の手持ちになってくれて嬉しいな~!」
俺はミミロップを撫でながらそう言って褒めた。
タブンネは俺がミミロップばかりちやほやするのでショックを受けたようだ。
次の日からタブンネは餌をろくに食べなくなった。
大好物のオボンを与えても食べようとしない。いつも楽しみにしていた3日に一度のおやつであるポフィンも受け取らなかった。
食事は一日一回きり、それもキリンリキ用に用意していた牧草ばかり食べたがる。
数週間後、タブンネはすっかり痩せていた。
痩せたとは言っても、タブンネの寸胴のような体型は種族的なものなので、多少の脂肪を落としたところで殆ど変化はない。
スタイル抜群というよりは、むしろ、みすぼらしい栄養失調のネズミのような哀れな姿に変化していた。
それでもタブンネは自身の体型の変化に満足しているようだった。
数日後、俺は新しいポケモンをメンバーに加えた。今度はミルタンクだ。
「ミルタンクちゃんはエロ可愛いね~!その包容力抜群のむっちり体型!ムラムラしてきちゃうよぉ~」
俺はそう言ってミルタンクに抱きついた。
痩せこけてみすぼらしい姿のタブンネは、その様子を見て呆然と突っ立っていた。

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最終更新:2011年05月09日 01:35
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