GTS

「ミィミィ♪」
薄暗い空間をタブンネが1匹でスキップしている。
このタブンネ、捕まってすぐに主にここへ連れられ何やら変な札を引っ掛けられたままほったらかしにされている。
放り出される前に主はにやつきながら、
「せいぜいいい貰い手がいるといいな」と言い残し去っていった。
意味を理解していないタブンネは、いつかご主人様が迎えに来てくれると信じ、
毎日下手糞な歌や踊りをしながら過ごしていた。

そんなある日、タブンネの前に一人の男が現れた。
迎えにきたかと思い、走ってきたタブンネだったがそこにいたのは違う男。
「ギャハハハ!NNメスブタだってよ!付けた奴センスあるぜ!」
男は掲げられていた札を見るなり、腹を抱えて笑っている。
自分を指差し笑っている見知らぬ男にタブンネは不思議そうに首を傾げる。

「しかも条件ミネズミって、コイツ絶対俺と同じ趣味だわ!気に入った!」
そう言い男はボールを取り出し、中からミネズミを出すとタブンネのいた位置にミネズミを行かせた。
そして呆けているタブンネの耳を乱暴に引っ掴む。
「ミ!?ミミミィ!」
いきなり乱暴に扱われたことと、ご主人ではない人物に連れて行かれそうになっていることに気付き、タブンネは激しく抵抗する。
しかし、幾らどういう訳か身体が上手く動かせない。
まるで自分の身体ではないようだ。
抵抗虚しく、タブンネは男の持つボールに入れられ何処かに連れて行かれた。
ここはグローバルトレードステーション。
このタブンネのNNはメスブタ。
そして一つとしてVやUの個体値がある訳でもない。
そしてミネズミという緩い条件。
よく考えなくても、タブンネは元飼い主に半ば捨てる形で放り出されたのだ。
そして、引き取った男もこのタブンネに秘められた意図を理解して引き取った。

“どうぞご自由に可愛がって下さい”

ご主人から遠ざかっていくこと、自分をボールに入れた乱暴な男に不安は感じつつも、
1匹の寂しさから解放されボールの中ですやすや眠っていた。
これから待ち受ける運命も知らずに。


名前:
コメント:

すべてのコメントを見る

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年05月09日 23:41
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。