交代

庭にある木の実を食べにか、2匹のタブンネがやってきた。
しかしタブンネ達は俺を見るとすぐにどこかへ逃げてしまった。
次の日に庭を見てみると、またタブンネ達は来た。
俺はタブンネ達にオボンの実を2つ投げてやった。
するとタブンネ達は少しずつ近づいてきてオボンの実を取り、またどこかへ去って行った。
次の日もタブンネ達は来た。今度は手からオボンの実を渡してみた。
それを取るタブンネ達。その隙にその内の一匹の頭を優しく撫でてみた。
頭を撫でられたタブンネは喜んで「ミィ~♪」という可愛い声を出した。
もう一匹も撫でて欲しそうな顔をしていたので、おいでと優しく言う。
するとタブンネがこちらにきて頭を突き出してきた。頭を撫でるとこのタブンネも「ミィ~♪」という声で喜んでいた。
その時だ。小さな物が庭に近づいてきた。頭を撫でられていたタブンネ達がその小さな物を打き抱えた。
そして俺に見せてきた。それはタブンネ達の子供だった。
その子タブンネは。俺を見つめて「ミィミィミィ」と少し高めの声で鳴いてきた。
一度家の中に入り、冷蔵庫からオボンの実を取って、子タブンネに渡した。
子タブンネはそれをむしゃむしゃと下品な音を上げながら喰った。
子タブンネに優しい視線を上げながら、親タブンネ達はこちらに笑いかけ、少し頭を下げた。
きっとタブンネ流の礼のつもりなのだろう。それを俺は笑顔で返した。

子タブンネは実を食べ終わると、「ミィミィ♪」と鳴き始めた。まだ食べたそうな顔をしている。タブンネ語でもっとくれだろう。
そんな子タブンネを、親タブンネが頭を撫で、自分の持っていたオボンの実を子タブンネに上げた。
優しい親からもらった実を子タブンネはまたも下品な音を立てて喰う。そんな子タブンネを嬉しそうな顔で見続ける親タブンネ達。
本当に良い家族のようだ。
タブンネ達は、実を食べている子タブンネに何かを話した後3匹揃ってまたどこかへ行ってしまった。
可愛らしい3匹を見届けた後、俺はとても和んで満足し、家の中に入った。

そして・・・「とても幸せそうな子連れの番のタブンネが来たよ。お前はもう用済みだよ。さようなら。」
小さなつぶやきの後、絶叫が家の中に響いた。

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最終更新:2011年05月09日 23:52
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