タブンネ短篇集番外編「おさきにどうぞ」

「は~い、タブンネちゃんたち集合~」
「ミッミィ!」
「ミィミィ!」
「ミッミッ!」
続々とタブンネたちが集まっていくる。その数ざっと30匹程
「今からタブ肉加工場に行って美味しいお肉になってもらうタブンネちゃんを決めまーす。定員は10名でーす。希望者からこの檻に入って下さーい、
みんなで仲良く話しあって決めてねー、じゃあ1時間後に確認しに来まーす。じゃあね!」バタンッ!
「ミィ!?・・・・ミィ!!」
「ミィミィミィミィ!!!」
タブンネたちはまさかの展開に右往左往している。そりゃそうだ、1時間以内に1/3を生贄に差し出せというのだから。
「ミヒッ!?ミヤァァァァァ!!」
すると突然一匹のタブンネが檻へと歩み始めた。しかしその顔は非常に嫌がっている。
「ミィィィィ!!」
よく見ると後ろのほうで別のタブンネが手を前に掲げてなにかやっている。これは「おさきにどうぞ」という技だろう。
「おさきにどうぞ」で無理矢理檻へと誘導しているのだ。
ガシャン!
「ミビャアアアァァァァァ!!」ガタガタガタ
ついに先ほどのタブンネが檻へ入れられ、一つ目の入り口が降りた。「おさきどうぞ」が切れたタブンネが慌てて檻から出ようと暴れるが、
タブンネ如きが出来ることではない。


「ミフー・・・・・・ミィ!?ミギャアァァァァ!!」
悲鳴と共に一仕事が終わって安心していたタブンネが檻へと歩み始めた。本人も何が起こったているのかは理解しているらしい、
そう、今度は自分に「おさきにどうぞ」がかけられたのだ。油断大敵である。
ガシャン!
「ミィヤヤヤヤャャャァァァ!!」
「ミヒャヒャヒャヒャ!!」
二つ目の檻が閉まり、タブンネが閉じ込められると一つ目の檻のタブンネが笑い始めた。
どうやら目の敵を道連れにできたことが嬉しいらしい、もう脱出は諦めたのか。
「ミガーー!!」
「ミビャアァァ!!」
「ミビィィィ!!」
残り8席、それを巡ってあちこちで激しい「おさきにどうぞ」合戦が起こっている。
レベルが低く「おさきにどうぞ」が使えないタブンネたちから狙われ、檻へと行進させられる。
ガシャン!ガシャン!
「ミニャアアアァァァ!!」
次々と檻が閉まってはタブンネたちの悲鳴があがる。そんなこんなであと一席となった。
「ミッ!?ミィミィミィ」キョロキョロ
突如タブンネたちの動きが止まる。当てずっぽうに技を打っていたためPPが切れてしまったのだ。

ミィィガアアァァァ!!」ドッシーン
「ミギャッ!!」
PPが切れたタブンネはついにすてみタックルによる力技に出た。一匹がそれを始めると今度は部屋中ですてみタックルの応酬となった。
「ミィ・・・・・ミィ」バタッ
とうとう一匹が反動ダメージで倒れた。あんな滅茶苦茶にやってたらそうなるだろう。
「ミィィィイイイイイ!!!」ドヤンネ~
他のタブンネがその脱落者を檻へと引きずり、ガシャンと入り口を閉めると部屋の中に勝者たちの雄叫びが木霊する。ここで約束の1時間となった。
「わーえらーい、ちゃんと仲良く決めたねー。じゃあこのタブンネちゃんたちは美味しいお肉となってみんなの役に立ってもらいまーす。じゃあね~」
「ミビャアアアアァァァァァ!!」
檻の中で泣きわめきながら、他のタブンネに見送られて敗者タブンネたちはトラックで運ばれて行った。

「さてと・・・はーい、次はドラゴンポケモンのご飯になってもらうタブンネちゃんを決めまーす。定員は19名でーす。またみんなで仲良く決めてねー」
「ミギャアアアアアァァァァァ!!」

おわり

  • んんwww、おさきにどうぞ如きで精神を支配されるとは信仰心が足りませんなwww -- (名無しさん) 2012-08-21 00:32:37
  • んん、www信仰心などといっている異教徒は優しく導く以外あり得ないwww 本当は必然力ですぞwww   ところでボブンネはヤティオス、ヤキノオー、ヤサイドンを見習う以外あり得ないwww あとボさきにどうぞは相手に無償1ターンを与えるクソ技ですぞwww すぐに忘れるんですなwww -- (名無しさん) 2012-12-15 13:41:54
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最終更新:2011年05月10日 06:42
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