木炭工場とタブンネ

炭とは天然物が材料で地球にやさしい燃料。伝統工芸でもあり、花炭と呼ばれる果物を炭にしたものもある。
今回はそれとタブンネを組み合わせ見ようと思う。

ある日のこと、炭工場の留守を任された俺はタブンネといつものとおり木を蒸し焼きにして木炭を作る作業を続けていた。
両親は1週間帰ってこない。しかし、ある日材料の木材が無くなってしまった。
困ったことだ。家のは評判が良くて良く売れるのだ。これでは出荷が止まってしまう。
そんな時、俺に一つの策が浮かぶ。ここ近辺では野生のタブンネがたくさん生息している。俺はタブンネに近くの仲間を連れて来るように命じた。
タブンネは「ミィ!」と言って外に飛び出すと10分も経たぬうちに数十匹の仲間をゾロゾロ連れてきた。イイ感じだ。
仲間のタブンネたちは「ミィ?」「ミッミッ!」などと興味深そうに炭を焼く炉を覗いている。
中には、炉の中に入ってみたいなどと言うやつもいたので俺は十数匹入れてやると炉の蓋を閉めた。

「ミッ?」「ミッミ!」「ミィィィ!」閉じ込められたことにようやく気付き、慌てふためくタブンネ達。
ドンドン蓋を叩くが、出られる訳ない。そしてその他のタブンネの内5匹に蓑を着せ、ワイヤーで手足を縛る。
俺のタブンネは何をするのと俺に問い詰める。だが俺は冷静かつ冷酷に「タブンネ火炎放射だ。」
「ミヒィィィ!?」俺のタブンネと仲間のタブンネ達は絶叫を上げる。「働かざる者食うべからず。夕飯ぬきだぞタブンネ。」
俺のタブンネは元は捨てられていた。ここで炭焼きの仕事をやってるときはご飯にも有り付け、天国であった。
自分の今の生活と同族の狭間でタブンネは苦しむ。仲間のタブンネ達も助けてと目を潤ませる。
だが、タブンネは意を決し、炉に挟まっている5匹の蓑タブンネに近付くと遂に火を吹いた。
「ミギャアァアアァァァアア!!?」蓑にパチパチと音をたて、火が燃え盛る。
その日は炉の中に及んだ。

「グビャァァァァァァァアアァァアアァァアアァァアアァァアアァァアアァァアア!!?」
「ウビャァァアアァァアアァァアアァァアアァァアアァァアアァァァァアアァアア!!?」
「ミビィイイイイィィィイイィイイィイイィィイイィイイィィィイイィイイィイイ!!?」
あっという間に炉内は燃え盛り、蒸し焼き地獄にタブンネ達は苦しみもがき、悲鳴をあげる。
その断末魔をギュッと耳を塞ぎ、耐え忍ぶ俺のタブンネ。(熱いよォ!)(苦しいォ!)(息が出来ない!)(助けてくれると思ったのにィ!)
「ミッ時ィイイィイイィイイィィイイィイイィィイイィイイィィイイィイイィイイ!?」
まだ小さなべビンネの断末魔も響き渡る。焼かれていない他の仲間のタブンネ達も失禁しながら恐怖にあえぐ。
「グビィァギガゴギイイィガガギィゥビイガァァァァァァァァァァァァwy@f\\^-=/ガァ・・・」
地獄の業火に焼かれながらタブンネ達は火を着けた同族に恨みの声を残し、肉体は炭素の塊になっていった・・・。
蒸し焼き作業が終わり、俺は炭を取り出す。薪用の蓑タブンネも跡形も残っていない。炉の中にはエビのように背を丸めた黒い塊がどっさり。
どれこれも、タブンネ型の良い炭だ。さぞかし大量のミィアドレナリンが出たに違いない。
その中の一つをタ俺のタブンネに渡す。しかし、「ミビャァァ!?」泡を吹いて気絶してしまった。
そうはいかない。連れてきたタブンネ全員、汚い豚から良質の炭に変えてあげるんだから。
残りの豚共を炉に押し込むと俺は気絶したタブンネを起こすのであった。
                    終わり


  • タブンネちゃんを炭に加工する際、ミィアドレナリンは炭の質自体に関係するんだろうね -- (名無しさん) 2012-06-12 00:30:38
  • 作ったタブ炭でベビンネ焼きたいなwww仲間や親の前で「こんなに美味しい肉を産んでくれてありがとう!」って言いながらこんがり焼かれたベビンネちゃん食べたい -- (名無しさん) 2012-12-12 12:42:39
名前:
コメント:

すべてのコメントを見る

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年06月12日 00:28
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。