火遊びの大好きな俺は花火を買った
晩の9時頃に庭で一人で線香花火をして遊んでいた
俺には友達が一人もいない
育てていたポケモンたちにも見捨てられ
逃げられてしまうほどの体たらく
もう自殺してしまおうか
そう考えながらぶつぶつつぶやいて遊んでいると
庭の奥から物音がした
死神が俺のことを冥府に連れ去ろうとしているのなら
俺は喜んで両手を差し出し、ついていくことだろうが
庭先の闇夜から現れたのは月夜に照らされて輝くブルーの瞳をもつ生き物だった
いかにも手触りのよさそうな毛並みをしており、触覚と尻尾がそいつの存在を示す
そいつは俺の遊びが気になるのか、指をくわえてこちらをみている
ちょっと驚かせてやろうと思い、ロケット花火をタブンネに向けて射出した
が、ロケット花火は明後日のほうへ飛び、タブンネがもともと居た草むらへと飛んで行った
そしたら草むらから花火の破裂音に相次いで短い悲鳴が(ミギャァァといったところか)聞えた
タブンネはあわてて草むらの中へ行き、赤ちゃんタブンネを抱き抱えて講義しに来た
どうやらロケット花火はこのベビンネの頭に直撃してしまったらしい
激怒したタブンネを尻目に、俺は爆竹に火を点火し、タブンネの耳の中に突っ込んでやった
赤ちゃんタブンネを抱き抱えているので取り除くこともできず、意味もなく慌てている内に爆竹はとうとう
爆発し、連続で爆発音が響いた、タブンネは口から煙を吐いて、耳からは血を流していた
それでも赤ちゃんタブンネを離さなかったので、強い親子愛に感銘を受けた俺は
親子ともどもモンスターボールでゲットしてやった
どうしてこんな行為にいたったのか、それはたぶん、自分のさみしさを紛らわせる存在が必要だったからだろう
最終更新:2011年09月22日 20:05