今から500年前のイッシュ地方、ここではひみつのちからを応用した錬金術が国家科学とされていた。
しかし、そんな世でも、タブンネには不幸が襲い続ける。これは、その一匹の母タブンネの話だ。
わたし、タブンネ。空気がおいしく、緑が生い茂る森に住んでいます。おいしいオレンの実もいっぱいあって
生活も困らない。でも、わたしには子どもが2匹いたの・・・
忘れもしない5年前、子どもと3人で街におさんぽに行ったのよ。楽しかった。でも、わたしが目を離した時に
「ミグゥ!」「ミギャ!」2匹ともギャロップさんの馬車に轢かれてしまったの・・・。
ゴメンね、ゴメンね・・・。泣いてばかりだったある日、錬金術の噂をきいたの。それを使うには材料の他に
ひみつのちからという技が必要だったの。わたしも覚えていたその技。子どもにおしえてあげるハズの・・・。
錬金術は物体を分解、理解、再構築する技。その技を使えば子どもが生き返るかも・・。
子どもに会いたい一心で独学で勉強した5年間。つらいとき、かなしいときもあった・・・。
でも、それも今日まで、もうすぐ子どもたちに会えるんだわ・・・。ママ、がんばらなくちゃ。
痛いけど自分の血で魔法陣を描く、陣の中心に錬成する子どもたちの材料を置くのよ。炭素、石灰、プロテイン
に牛乳、人参のミイラに水になったキュウリ。豚肉に油、ホコリとこの日のために用意した同族の死体を2体。
真ん中のお皿に万弁なく、詰め込む。準備完了!さあ、手を充てて錬成開始!!材料が動き、煙を上げたわ。
はやく会いたい!おしえたかったことも愛情もいっぱいあるわ。また、生きて、楽しいことして、笑って、
いい思い出をいっぱいつくろうね・・・。
すごいケムリ・・・。もう、30分も錬成してるわ。でも、子どもたちに会いたい。ママ、頑張らなくちゃ。
・・・あれ?うごいた?やった!成功したかしら?はやく子どもたちを見たい、抱きしめたい。
おはよう、久しぶり!ママだよ!ずっと会いたかった・・・・・・・・・・、え。「ウビイィイイィイ・・」
なに?コレ・・・やだ・・・お化け?タブンネの姿をしてない・・わたしの子どもたちじゃない・・・。
―母タブンネが錬成した子ども達・・・のハズのそれは化け物であった。首が2本繋がっており、肋骨ははみ
出し、目玉は無く、臓物は無造作に散乱し、片方の首は脳が飛び出していた。目茶苦茶な体のそれは苦しそう
に、「ウビイイイィ」「ゥゲェエエ」と呻き、血と腐った生ゴミを吐きだした。母の挑戦は失敗だった―
『錬金術師よ、等価交換だ』 え・・・何・・・・・ギャァァァァァァァァァァァアアァアア!!?
耳が!わたしの耳!痛いよ!うそ?どうして!これじゃ、生き返った子どもたちの可愛い声が聞こえないよ。
耳!わたしの・・・どこにいったの?イヤァァァァァァ!!
―10分後― まだ・・・腕がある。わたし、もう一度やる。怖くない。わたし、子どもたちに会いたい。
―しかし― ミビャァアアァァァァァァァァァァァァ!?腕が!わたしの両手が!どこ?もう、錬成できない。
どうしよう、こどもに会えない!ヤダ、ヤダ、ヤダァ!!
―結局母タブンネは両腕、両耳を持って行かれ、発狂し出血多量で死んだ。錬成の失敗作も苦痛に呻き、死んだ。
数日後、2匹の死体は回収され、今のシッポウ博物館の別館に全国の錬金術師への戒めとしてホルマリン漬けに
され、イッシュ国家遺産として展示されている。禁忌を犯し、
マランネと化した母タブンネの死体と失敗作。
500年経った今、母タブンネは地獄で何を思うのだろうか。
豚の錬金術師編 完
- ノ歌凛 -- (名無しさん) 2012-01-06 08:31:34
- (↑ミスです。すいません)脳足りんな豚に錬金術など100年早いね。 -- (名無しさん) 2012-01-06 08:33:40
- 豚よりしたのゴミクズが錬金術なんて高等な技術やろうと思うからこうなるんだよなww -- (名無しさん) 2012-12-05 17:48:25
- 豚が豚を犠牲(同族の死体2つ)にしても良いけど他の材料はどうやって手に入れたのかなぁ〜?盗みなんてするから天罰が下るんだぞ☆ -- (名無しさん) 2012-12-21 14:00:53
最終更新:2011年05月08日 09:15