長くなって容量オーバーしそうだったので2つに分割。
もう一方は「俺とH・P・ラヴクラフト。



怪奇小説傑作集3


いやもうホントお願いだからやめて。
留年も怖いけど雷はその比じゃないから。
(留年の怖さ)*{(雷の怖さ)^(-1)}は1より充分小さいから。
誰か雷を止めてくれ。マジで。


怖さを振り払うために英米編3のレビュー。
今回は俺が小学生~中学生時代に読んだ名作がポンポン出てくる。
昔を思い出されて非常に懐かしかった。

それにしても皆さんあまりマイページ更新しませんね。
まあいいや、僕はひたすら更新しまくります。


『ラパチーニの娘』(ナサニエル・ホーソーン)

中学くらいの時に読んだかな。
言わば全身毒手の超美人&超デンジャラスな娘に出会った青年の運命は如何に。
ただこの娘は悪い人じゃない。と言うか逆に性格が超良く、親父に扱われてるだけだった。それが余計に不幸を感じさせる。
さてこの娘の最期の一言、
「あなたの本質には、わたしの本質にあるよりももっと大きな毒が、最初からひそんでいたのではありませんか?」
とは何のことを言っているのか。
おそらく、何かを正義、その反対を悪だと完全に決め付けてしまう妄信的な判断のことを言っているのではないかという気がする。名作。


『信号手』(チャールズ・ディケンズ)

初読は小学生の時か。
崖下の線路の信号手を務める男性から、主人公は奇妙な話を聞かされる。
結局その心霊現象は何だったの?というもやもや感は残るが、物語を通してある非常に心地よい湿っぽさと言うか、薄暗さというものがかなり印象的で覚えていた。
一つのキーワードを用いて話を進めるという手法も面白い。名作。


『あとになって』(イーディス・ウォートン)

前出の「信号手」とは対照的に、こちらは謎解きを楽しむ怪奇小説、という感じ。
探偵ものを読んでるような気分になる。
「最初はそうとは分からないが、あとになって幽霊だったとわかる」という特殊な幽霊が出る、と噂の一軒家に移り住んだ新婚夫婦だったが、夫がある日突如失踪。その行方を捜している内に……という話の流れ。念の為に言うと、実は夫が幽霊だった、とかいうオチではないので。
まあオチがベタだったのが残念かな。でもあまりヒネりすぎても冗長になるかもしれないしな。難しいところ。良作。


『あれは何だったか?』(フィッツ=ジェイムズ・オブライエン)

とある下宿に現れた怪異。その正体は一体、というお話。確か小学生頃に読んだな。
まあ、これもよく分からない感じ。結局どうしてそいつはそんな特異な体質を身に付けたのか?ってのが気になる。
これがラヴクラフトだったら多分どっかの洞窟探検とか空き家探検とかに話がリンクしそうな気がするよ。良作。


『イムレイの帰還』(ラドヤード・キップリング)

これもどちらかと言えば謎解き系の怪奇小説。
しかし、主人公の友人、ストリックランドがとにかくイケメンすぎる。
いや、こんだけクールな男が出てきたらほとんどの怪奇小説は形無しじゃないか。
このストリックランドのクールさを見るためだけにこの物語を読むというのも面白いかもしれない。
話自体は、インドを舞台にしており、エキゾチックな雰囲気で面白かった。
最後の意外なオチは、良い評価と悪い評価に二分されると思う。
そこのところでちょっと迷うが、まあ名作かな。


『アダムとイヴ』(A・E・コッパード)

あ、そういう系で来ますか、そうですか、みたいな感じ。
説明しづらい。
まあアリっちゃアリ。無しっちゃ無し。
ちょっと評価も付けないでおこう。
ただ、この一風変わった作品を、物語たちの中盤に挟んできた構成自体は面白いと思う。一旦休憩、みたいな感じで。


『夢のなかの女』(ウィルキー・コリンズ)

結局これは人為的な恐怖の話なのではないか。
最初に幽霊こそ出てきたものの、後半は……つまり、主人公の男のノイローゼってことでFAなんじゃないか。
や、まあ、俺としては、最後まで超自然現象で話を進めてほしかったりする。
とは言っても、文章自体は上手で、すらすら読めた。良作。


『ダンウィッチの怪』(H・P・ラヴクラフト)

いやー来たよ。来たよ。遂に来ましたよラヴクラフト。
ADVゲーム「沙耶の唄」と一緒に読むととても楽しいです。
とあるさびれた村を襲う超怪奇。
その村には嘗て、マッドサイエンティストの親父と、異様な外見の息子がいた。
彼らが行った儀式とは一体。
そして村を襲う怪物の正体とは。
説明が超冗長で初見の人は飽き飽きするというラヴクラフトの癖が全開でございます。
でも後半に突入してからは一気に手に汗握る展開。流石だね。傑作でしょう。
ちなみにこの話の訳者は大西さんで、この方はラヴクラフト全集1巻のご担当。
ラヴクラフト全集の方ではスーパーラヴクラフティストの大瀧さんが5巻で訳されております。


『怪物』(アンブローズ・ビアース)

「あれは何だったか?」も含め、こういう怪奇小説は透明怪談というジャンルらしい。
けど何かちょっと惜しいな。途中の描写に、論理的に矛盾がある気がする。
でも文章自体は非常に上手い。第一節のサブタイトルとかシニカルすぎだろ。
とか思ってあとがきを読むと、この作者は辛辣皮肉な作風の問題児だったらしい。
でも読者をがっちり引き込む文章力は相当なものだと思う。他の作品も読んでみたい。良作。


『シートンのおばさん』(ウォルター・デ・ラ・メア)

だから結局何が言いたいねんお前は。って感じだった。
目次で見ると『怪物 シートンのおばさん』って読めてちょっと笑った。
まあ確かに怪物っぽいけどね。何かショタコンっぽいし。主人公逃げてって感じだった。
終始よく意味の分からない会話を登場人物は交わし、特に事件らしい事件も起こらない。唯一の謎は、最後に突然亡くなっていると知らされたアーサーの死の真相か。
そこがキーなのか?いやしかし、それにしたってよく分からない。
おばさんに殺されたのか?しかしそうだとすると途中のおばさんの言動がよく分からない。大体、主人公の最後の一言の意味もよく分からない。
朦朧法はこれだから困るぜ。良作かな。


まあこんな感じで、1巻の「炎天」、2巻の「スレドニ・ヴァシュタール」のような超傑作という程のものはなかったものの、作品間に浮き沈みが少なく、安定した面白さが楽しめる1冊だった。


さて、ようやくラヴクラフトが登場したことだし、怪奇小説傑作集の4巻フランス編、5巻ドイツ・ロシア編は一旦お休みで、次回からはラヴクラフト全集1~7、別巻上下の計9巻のレビューを行いたいと思います。燃えてきたぜ。



怪奇小説傑作集2


留年する覚悟が出来ると、世界が広がって見える。
では次鋒、英米編パート2。英米の作家の、1900年前後の作品が集められている。


『ポドロ島』(L・P・ハートリイ)

とある島に旅行にいき、大暴走したドSなおばさんが、正体不明の怪物に襲われます。これだけのあらすじだとマジで意味不明だな。でも名作なんだよ。
マリオの「それがどうも……歩き方が、人間みてえじゃねえんで」の一言がいい。
「人間じゃないような」ってのは端的に恐怖を煽る一言だ。
日本語訳の口調も結構好き。敏腕宇野利泰氏。


『みどりの想い』(ジョン・コリアー)

うーん、それどうなのって感じの作風だな……
何か説明しづらい。
個人的には、こういう、「物語が作り物である」というメタ的前提をモロに読者に見せ付けてしまうタイプの作品は否定的なんだ。受け入れられないので、評価不可能。


『帰ってきたソフィ・メイスン』(E・M・デラフィールド)

このタイトルのカッコ良さが殺人的。タイトルだけなら本冊中MVP取れる。
しかし内容は……ワクワクして読み進めてみたが、率直に言えば、がっかりした。
幽霊になって出てくるんだから、そこはしっかり呪い殺しとこうぜ。
「幽霊より人間の方が怖い」みたいなちょっと哲学的っぽい結論を狙ったのが惜しまれる。凡作。


『船を見ぬ島』(L・E・スミス)

最大の失敗は、タイトル。
ちょっと小説を読み齧った人間なら、タイトルの5文字を見れば、冒頭からオチまでが全て丸見えだ。それでもとりあえずは読んでみたが、完璧に予想通りで、ちょっと残念だった。一つ前の「ソフィ・メイスン」と並べて、小説のタイトルの重要さを再認識させられる一作。
あと、これもちょっとメタ的前提が見えてしまっている作品か。でもまあ気にしなければ読める程度。
島の豪奢な雰囲気が、銀の鍵の門を超えた辺りの世界に似てる気がする。
まあ良作か。


『泣きさけぶどくろ』(F・M・クロフォード)

ところどころで使われる、自分たちの想像を否定する言及をし続けることで、逆にその想像を肯定的に読者に突きつけるという手法は、ラヴクラフトの「神殿」に近いものがあるね。しかし、結局このじいさんは、幽霊肯定派と否定派、どっちだったんだ?「怪異談を喋っているわけではない」とか言ってるけど、後半モロに怪異談じゃん。
よく分からないな。良作。


『スレドニ・ヴァシュタール』(サキ)

この一冊の中でのMVPはこいつ。
スタイリッシュなタイトル、コンパクトにまとまった本文、漂うダークな雰囲気、残酷だがキレ味のあるオチ。実に完璧。1巻の『炎天』に並ぶ傑作。


『人狼』(フレデリック・マリヤット)

えぇーって感じ。何か酷すぎねぇ?
ある父子家庭の父が、山の妖怪に騙されて、狼女と再婚。
義母(狼女)の子供たちへの虐待。父は気付かない。
しかし狼女の正体を目にすると、父も目が覚め、狼女を殺害。
すると呪い発動。一家全滅。終了。である。
救いが無ェぜ……でも文章はしっかりしていて読みやすいし、良作。


『テーブルを前にした死骸』(S・H・アダムズ)

ちょっと都市伝説をカジッたことのある人物なら、もうタイトルで冒頭からオチまで予想可能。そして実際に読んでみてニヤリとすること間違いなし。これが有名なアレの元ネタってことだろうか。
コンパクトにまとまっていて気軽に読める。名作。


『恋がたき』(ベン・ヘクト)

頭のおかしい腹話術師のお話。正直、どこでウケればいいのか分からないっす。て言うか、そもそも怖い話じゃないだろ、これ。いや、まあ、狂いっぷりがある意味怖いけど。
腹話術師の話は、小林泰三の「器憶」(「忌憶」収録)で充分です。凡作。


『住宅問題』(ヘンリイ・カットナー)

アパートの部屋を借りている男の鳥かごの中にあるものとは一体?心温まるハートフル・ミステリイ。こういう甘ったるいのは好きじゃないけど、本文の雰囲気がいいし嫌いにはなれない。オチも何となく素敵だった。良作。


『卵形の水晶球』(H・G・ウェルズ)

遂に大御所、H・G・ウェルズも登場。
内容も、ラヴクラフティスト(ラヴクラフト+ist。ラヴクラフトを敬愛する人たち。俺の造語)なら多分ノリノリで読める。逆に、アンチラヴクラフトなら読めなさそう。最後の、水晶球を買って行った長身黒髪の男は何者なのか?ナイアルラトホテップだったりしたら超最高。名作。


『人間嫌い』(J・D・ベレスフォード)

ある角度で他人を見ると、その人間が凄まじく醜悪に見えるという男のお話。
ただの精神病だったりしてな。
何か、そう盛り上がりもしなかったし、オチも弱かったし。凡作かな。


『チェリアピン』(サックス・ローマー)
ヤリ逃げイケメンバイオリニスト、チェリアピンのお話。
純情オッサンのカフーンは、ヤリ捨てされて失意の内に死んだ女の子の仇をとったが、結局チェリアピンの怨霊に取り付かれました、っつーことなんだよな。最後に黒ミサを弾いていたのは何なのか?って考えたらそういうことなんだよな。チェリアピン強し。
まあヤリ捨てはやめようねっていうことだ。うん。名作。


『こびとの呪』(E・L・ホワイト)
小学生の時に読んだわ、これ。
ジャングルの小人族を制圧していく探検隊の隊長を襲う怪異。
いいよ。名作。


さて、次回は英米編3。1900年代の名作が登場する中で、いよいよ狂人ラヴクラフトも登場だ。



怪奇小説傑作集1


まず先鋒は、当然ながら傑作集の第一巻。
英米の19世紀の古豪の作家から、名作と名高い作品ばかりを集めたオムニバスらしい。


『幽霊屋敷』(ブルワー・リットン)

 雰囲気だけは思いっきりゴシックホラーの典型。
 しかし、主人公が完璧超人でついていけない。AB2にありがちなことって感じ。まず一人称が「余」だし。
 とりあえず、話の流れが一般的な怪奇小説とは一線を画している。主人公が全く怪奇現象にビビらず、それどころか怪奇現象のタネ明かしをしまくり、最後には怪奇現象の黒幕みたいな存在と一対一で討論し始めるという有様。誰かこの主人公を止めてあげて下さい。
 この黒幕ってサン・ジェルマン伯爵なんじゃねぇの?とか思った。まあこういう趣もいいかな、という感じだが、特殊すぎて好きにはなれなさそう。良作。


『エドマンド・オーム卿』(ヘンリー・ジェイムズ)

 近代の上流階級の雰囲気振りまく物語で、終始セレブリティでキラキラと華やかな雰囲気がしているものの、要約してみれば、亡霊が自分を自殺に追いやった人にとり憑いて、死ぬまで精神的ダメージをじわじわ与え続けるという、何ともえげつないお話である。
 しかも、その娘も結局、結婚後一年で死に至っているというのも、じんわりと後味が悪い。亡霊がもう出てくることはなかった、と本文中で結んではいるが、それでもやっぱり亡霊と関係あるんじゃないのか?と思わされてしまう。良作。


『ポインター氏の日録』(M・R・ジェイムズ)

 怪奇モジャモジャ男。得体の知れない感はいいよね。でも何か惜しい気がする。その布の切れ端が、棺の中のエヴェラードを包んでいた布の切れ端、とかだと生理的嫌悪感が増して尚良かったんじゃないか、とか提案してみる。良作。


『猿の手』(W・W・ジェイコブズ)

 名作と名高い作品らしい。確かにその通り、小気味良いテンポですっきりと読める作品。しかし何だろう、何となく物足りない感じがする。テンポがいいだけに、ベタすぎて先の展開があっさり読めてしまうのが原因だろうか。でも恐怖小説入門者とかには率先して読ませたいね。ということで名作。


『パンの大神』(アーサー・マッケン)

 恐怖小説の大家!ラヴクラフトの師匠!らしいが、何かこれもいまひとつだった。まず長い。途中で飽きてしまった。インパクトに欠けたからだろうなあ。人体実験してイカレた人間が暴走する、ってのはまあいいが、それならもっとこうガンガン犠牲者を出してくれないと燃えない。スケールが小さいって感じかな。ラヴクラフトみたいに、宇宙的な恐怖でいこうぜ。
 まあ期待しすぎたってのもあるだろう。良作。


『いも虫』(E・F・ベンスン)

 ええ~ッッ結局ただの癌なんすかッッて感じのオチ。や、まあ芋虫が大量にウジャウジャ出てくるのはナイスだけど、でもそんだけだよなあ。そもそも、癌って伝染病じゃないしな。うーん、凡作。


『秘書奇譚』(アルジャーノン・ブラックウッド)

 恐怖小説には普通ありそうにない趣で、不意を突かれた感覚。ヤクザ者が主人公のホラーってのは斬新だ。最後のシーンとかも、普通にドタバタコメディじゃないか。いや、でもなかなか面白いと思った。テンションの上がらない話が続いていただけに、人気のない土地の怪しげな家に招き入れられた主人公の運命は如何に!?って感じでスリリングだった。良作。


『炎天』(W・F・ハーヴィー)

 僅か11ページで全てが完成されている。こういうのを書ける人が天才って言うんだろう。これは是非とも読んでみてもらいたい。ので内容には触れない。文句無しの傑作。
 個人的には、原題「August Heat」を「炎天」と訳した訳者のセンスにも脱帽。間違いなくこの一冊の中でMVPはコレ。


『緑茶』(J・S・レ・ファニュ)
 何つーか、え、そんだけかよ、みたいな気分にさせられる。要約すると、緑茶ヤバい。以上。ダメだ、俺には世間でそんなに評価される理由が分からんぜ。申し訳無いけど凡作だ。


さて次回は「怪奇小説傑作集2」、やや時代が新しく、19世紀後半頃の作家たちの登場ということらしい。



まえがき

 昔から、西尊東卑なところがある性分である。中でも、中世の時代の西洋には、強烈な美しさを感じてやまない。

 日本の江戸時代やら明治時代は、どうも垢抜けないというか、ドレッシーさが致命的に足りない気がする。
 当然、あの時代にはあの時代の良さはあるに違いないのだけれど、それは美的感覚とはまた違った何かだろう。

 とにかく、中世の西洋から与えられるイメージの、あのゴシック的な雰囲気は比類ないものだと感じる。

 さて、ではその憧憬の発端は何だろう、と昔を思い出してみると、少年時代に母親の実家に帰省する度に繰り返し読んでいた、母親が子供の頃に愛読していた外国の童話集が、どうやら発端に当たりそうだということに気付いた。

 母親が子供の頃に刊行された書だから、昭和40年代前後という古書ばかりである。それらの書に、小学生の時分の俺と母共々、母子2世代に渡ってお世話になったということになる。

 その童話集に収められていたのは、中世の諸外国を舞台としたお伽話たちで、そこに描かれていた、現代の日本では決してお目にかかることのない、とことん幻想的な異世界の雰囲気に、当時の俺はすっかり引き込まれていた。

 しかしながら、引き込まれていた理由は、そこに描き出される情景が素晴らしかっただけではなく、「昭和時代の英訳和文の文体の趣深さ」が強烈に印象的だったためでもある。

 その童話集に使われていた、昭和時代の書の言葉遣いというのは、普段読んでいた児童書では全く目にすることのない非常に珍しいもので、その異質さが、上述したような異世界チックな雰囲気を強めるのに一役買っていたというのは間違いないだろうと思われる。

 そして、その趣深い文体たちと、「怪奇小説傑作集」で見事、再見することになった。
 素晴らしすぎる。ただ文を目で追っているだけでもテンションが上がる。
 「怪奇小説傑作集」においては、もちろん内容もさることながら、俺個人としては、その文体も大いに礼賛したい気分になる。



などと意味不明な前置きをしたところで、レビューに突入。
NPっぽく「凡作<良作<名作<傑作」でいこう。
俺のような素人が歴史に名を残す作家に「駄作」とは口が裂けても言えやせぬ。
最終更新:2009年03月07日 16:12