5.6 SAP.NET Connector検証

5.6.1 SAP.NET Connector概要
SAP.NETコネクターは、任意の.NETアプリケーションで、BAPIとRFCの利用を可能にする。さらに、任意のmySAP.comアプリケーションから.NETコンポーネントにアクセスすることも可能にする。
開発時に、Proxy Wizardを用いる事で、簡単にSAPビジネスデータと.NETアプリケーションデータを統合することが可能。Proxy Wizardは、対話形式でC#のProxyクラスを生成し、C#プロジェクトに加えることが出来る。その後、好みの.NET言語(C#、VB、あるいは他の支援された言語)で、全てのプロパティ、メソッド、テーブル等にアクセスすることができる。またSAP Login Formを用いることで容易にR/3に接続する事も可能にする。
実行環境では、SAP.NETコネクターが、.NETアプリケーションとSAPサーバの間の必要なコミュニケーションを全て管理する。サーバとのコミュニケーションプロトコルには、SOAP又は、SAP RFCを使用できる。

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5.6.2 SAP Connector Class
SAP Connector Classをプロジェクトに追加することで、使用したいBAPIとそれがもつ構造体を容易にコンポーネントやフォームに取り込む事が出来る。さらに、SAP Connector Classを追加する事でツールボックスに様々なツールが追加され、R/3とのコミュニケーションの処理のほとんどが視覚的に行えるようになり作業効率が格段に向上する。注意点としてSAP Connector ClassはC#プロジェクトにしか追加できない。
しかし、SAPの説明によるとSAP Connector Classはグローバルアセンブリキャッシュとして存在するので同じソリューション内ならば、他のプロジェクト(C#,VB等.NETがサポートしている全言語)からもSAP Connector Classを参照できる。
なお、追加されるツールは、以下のものである。
1. P Table Wizard
2. Stination
3. Connect code
4. SAP Logon Destination
5. SAP IDoc Sender
6. SAP IDoc Receiver
5.6.3 SAP Table Wizard
コンポーネントに組み込みたいTABLE(BAPIの構造体)をデザイン画面で視覚的に組み込むツールである。デザイン画面で取り込むとソースにも反映され、TABLEを生成(new)するコーディングが省ける。
注意点としは、TABLEは自動生成されるが、その列は生成されないので、列操作を行う場合は、列を生成するコーディングをしなければならない。

例)
TABLE :this.ybapixxlS012Table1 = new SyousonKensaku09.YBAPIXXLS012Table();自動生成

Columns:YBAPIXXLS012 xxls012 = new YBAPIXXLS012();コーディング



5.6.4 Connect code
 BAPIのコール部分のコーディングを自動生成してくれる。
最終更新:2006年12月22日 14:08
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