この章では、Haskellでコードを書くために必要なプログラムのインストール方法を探ります。
Haskellのインストール
Haskellで作業をするためには、コンパイラが必要です。コンパイラは、他の言語のようなもので、あなたの書いたコードを用いて、実行できるように実行可能ファイルを生成するプログラムです。
コンパイラにはいくつかの選択肢がありますが、最も一般的で、最も機能の多いものはGHCです。GHCは、Glasgow Haskell Compiler(これは、もともとグラスゴーの大学で書かれました)の略です。ほとんどすべてのシステムとアーキテクチャでGHCを利用することができます。それらには、Windows、Linux、そしてFreeBSDが含まれます。もし、パッケージ管理の機能を持ったLinuxスタイルのディストリビュージョン上で動かすならば、まず、パッケージマネージャでGHCを探してください。もし、パッケージマネージャで見つからない、もしくは、Microsoft Windows上で動かすならば、
GHCのダウンロードページで探してください。
GHCをソースコードからコンパイルしたいと思っている人たちにとって、そのようなことをすることは最もよくない考えです。GHC自体がほとんどHaskellで書かれているので、ソースコードから自力でコンパイルするのは非常にトリッキーです。GHCの
ビルドガイドはありますが、実際バイナリファイルをダウンロードすることと比べると、そのすべての手順は非常に難しいものとなるでしょう。
インタラクティブモードを使う
もし、GHCをインストールしたならば、GHCiというサイドラインプログラムもインストールしたでしょう。GHCiの'i'は、'interactive'という意味で、実行してみればわかるでしょう。シェルを開き(もしくは、Windows上で起動するならば、スタートをクリックし、ファイル名を指定して実行、それから'cmd'とタイプし、Enterキーを押す)、ghciとタイプし、Enterキーを押してください。
そうすると、以下のようなものが出力されるはずです。
GHC Interactive, version 6.4.1, for Haskell 98.
http://www.haskell.org/ghc/
Type :? for help.
Loading package base-1.0 ... linking ... done.
Prelude>
はじめの部分はGHCiのロゴです。これは、ベースパッケージを読み込んでいることを知らせるものです。そして、GHCにより読み出される組み込み関数とモジュールのほとんどにアクセスするでしょう。最後に、Prelude>の部分はプロンプトとして知られているものです。この部分は、コマンドを入力し、GHCiがコマンドを評価したものを返す場所です。
いくつかの基本的な計算をして見ましょう。
Prelude> 2 + 2
4
Prelude> 5 * 4 + 3
23
Prelude> 2 ^ 5
32
この演算子は、ほかのプログラミング言語で使われているものと似ています。例えば、+は加算、*は乗算、そして、^は指数を表します。
GHCiは非常に強力な開発環境です。このコースを通して上達すると、どのようにしてソースファイルをGHCiを読み込み、それらの異なったビットを評価するかということを学ぶでしょう。
次の章では、Haskellの基本的な概念のいくつかを紹介します。Haskellの基本的な概念の中に飛び込み、私たちにとってはじめてのHaskellの関数を見てみましょう。
最終更新:2007年03月24日 18:32