剣客バトルロワイアル@まとめwiki内検索 / 「忠誠いろいろ」で検索した結果

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  • 忠誠いろいろ
    忠誠いろいろ ◆cNVX6DYRQU 犬坂毛野は早足で歩きながら、隣にいる女人……奥村五百子の顔をそっと伺う。 毛野の名を聞いた時に見せた妙な反応について、さり気なさを装いつつ、前に会った事があるのか聞いてみると、 「自分は見ていないが里見の八犬士は肥後でも有名だ」という、要領を得ない答えが返って来た。 犬士が既に八人揃って里見家に正式に仕官したような言い方であるのも妙と言えば妙だが、 それだけなら噂が肥前まで伝播する内に内容が歪んだと考えればまあ納得できる。 問題は、五百子の言葉を信じるならば、自分達の噂が遠く肥後にまで伝わっている事になるという点だ。 確かに自分達は多少は世間の評判になり得るような騒動を幾つか起こしはした。 しかし、その程度で肥後にまで噂が広まるというのはまず考えられない。 現に関東でも毛野の名はそうは知られていないし、里見家との縁まで知っているのは...
  • 【八犬伝(碧也ぴんく版)】
    ...日目 黎明 084 忠誠いろいろ ◆cNVX6DYRQU 奥村五百子、佐々木只三郎 一日目 早朝 096 過失なき死 ◆cNVX6DYRQU 塚原卜伝、伊烏義阿、宮本武蔵、奥村五百子 一日目 朝
  • 【さ行】
    ...日目 黎明 084 忠誠いろいろ ◆cNVX6DYRQU 奥村五百子、犬坂毛野 一日目 早朝 白井亨 NO. タイトル 作者 登場人物 時刻 029 剣が主か主の剣か ◆cNVX6DYRQU 柳生連也斎 一日目 深夜 056 臥竜 ◆L0v/w0wWP. 一日目 黎明 089 ただ剣の為に ◆cNVX6DYRQU 赤石剛次、明楽伊織、倉間鉄山、中村主水、伊良子清玄 一日目 早朝 新免無二斎 NO. タイトル 作者 登場人物 時刻 032 茶屋前の決闘 ◆F0cKheEiqE 三合目陶器師 一日目 深夜 067 名刀妖刀紙一重 ◆cNVX6DYRQU 小野忠明、佐々木小次郎(傷) 一日目 黎明 092 有り得ざる邂逅 ◆cNVX6DYRQU 伊藤一刀斎、東郷重位 一日目 早朝 芹沢鴨 NO. タイトル 作者 登場人物 時刻 006 壮士呵呵大笑す ◆L0v/w0wW...
  • ◆cNVX6DYRQU
    ...千葉さな子 084 忠誠いろいろ 奥村五百子、佐々木只三郎、犬坂毛野 085 修羅の道行き 久慈慎之介、トウカ、志々雄真実、山南敬助、烏丸与一 087 夜明け前に 徳川吉宗、秋山小兵衛、魂魄妖夢、椿三十郎、辻月丹 089 ただ剣の為に 赤石剛次、明楽伊織、倉間鉄山、中村主水、伊良子清玄、白井亨 091 迷いの剣 伊東甲子太郎、外薗綸花、川添珠姫、新見錦、服部武雄 092 有り得ざる邂逅 伊藤一刀斎、新免無二斎、東郷重位 093 日の出 近藤勇、土方歳三、三合目陶器師、果心居士、柳生宗矩、南光坊天海、徳川忠長 096 過失なき死 塚原卜伝、伊烏義阿、宮本武蔵、奥村五百子、犬坂毛野 097 波紋(前編)波紋(後編) 秋山小兵衛、徳川吉宗、魂魄妖夢、富田勢源、香坂しぐれ、果心居士、志々雄真実 098 すれ違い続ける剣士達 芹沢鴨、沖田総司、石川五ェ門、細谷源太夫、桂ヒナギク、東郷重位、緋村...
  • 【051~100】
    ...仏生寺弥助 084 忠誠いろいろ ◆cNVX6DYRQU 奥村五百子、佐々木只三郎、犬坂毛野 085 修羅の道行き ◆cNVX6DYRQU 久慈慎之介、トウカ、志々雄真実、山南敬助、烏丸与一 086 夢十夜――第一夜『青木ヶ原の血吸鬼』―― ◆F0cKheEiqE 三合目陶器師、果心居士 087 夜明け前に ◆cNVX6DYRQU 徳川吉宗、秋山小兵衛、魂魄妖夢、椿三十郎、辻月丹 088 すくいきれないもの ◆YFw4OxIuOI 上泉信綱、武田赤音、岡田以蔵 089 ただ剣の為に ◆cNVX6DYRQU 赤石剛次、明楽伊織、倉間鉄山、中村主水、伊良子清玄、白井亨 090 夢十夜――第二夜『喪神/金の龍』―― ◆F0cKheEiqE 高嶺響、東郷重位、富田勢源、香坂しぐれ 091 迷いの剣 ◆cNVX6DYRQU 伊東甲子太郎、外薗綸花、川添珠姫、新見錦、服部武雄 092 有り得ざる...
  • 【あ行】
    ...日目 黎明 084 忠誠いろいろ ◆cNVX6DYRQU 佐々木只三郎、犬坂毛野 一日目 早朝 096 過失なき死 ◆cNVX6DYRQU 塚原卜伝、伊烏義阿、宮本武蔵、犬坂毛野 一日目 朝 小野忠明 NO. タイトル 作者 登場人物 時刻 013 蘇る巌流 ◆F0cKheEiqE 佐々木小次郎(傷) 一日目 深夜 050 揺らぎ ◆L0v/w0wWP. 斎藤弥九郎 一日目 黎明 067 名刀妖刀紙一重 ◆cNVX6DYRQU 佐々木小次郎(傷)、新免無二斎 一日目 黎明 083 すれ違う師弟 ◆cNVX6DYRQU 斎藤弥九郎、千葉さな子、仏生寺弥助 一日目 早朝 100 人の道と剣の道(前編)人の道と剣の道(後編) ◆UoMwSrb28k 伊東甲子太郎、服部武雄、川添珠姫、外薗綸花、坂本龍馬、斉藤一 一日目 朝
  • 修羅の道行き
    ...列順で読む 前話 忠誠いろいろ 次話 夢十夜――第一夜『青木ヶ原の血吸鬼』―― 投下順で読む 前話 忠誠いろいろ 次話 夢十夜――第一夜『青木ヶ原の血吸鬼』―― 妖怪たちの饗宴 志々雄真実 波紋(前編) 妖怪たちの饗宴 久慈慎之介 【死亡】 妖怪たちの饗宴 トウカ 寛永四年八月の虎/哭いて血を吐く不如帰 束の間の邂逅 山南敬助 寛永四年八月の虎/哭いて血を吐く不如帰 束の間の邂逅 烏丸与一 寛永四年八月の虎/哭いて血を吐く不如帰
  • すれ違う師弟
    ...人剣の道険し 次話 忠誠いろいろ 投下順で読む 前話 活人剣の道険し 次話 忠誠いろいろ 暁に激情を 千葉さな子 弟子と向き合う 不知火/夜明け前 仏生寺弥助 【死亡】 揺らぎ 斎藤弥九郎 弟子と向き合う 名刀妖刀紙一重 小野忠明 人の道と剣の道(前編)
  • 第一回放送までの本編SS
    ...仏生寺弥助 084 忠誠いろいろ ◆cNVX6DYRQU 奥村五百子、佐々木只三郎、犬坂毛野 085 修羅の道行き ◆cNVX6DYRQU 久慈慎之介、トウカ、志々雄真実、山南敬助、烏丸与一 086 夢十夜――第一夜『青木ヶ原の血吸鬼』―― ◆F0cKheEiqE 三合目陶器師、果心居士 087 夜明け前に ◆cNVX6DYRQU 徳川吉宗、秋山小兵衛、魂魄妖夢、椿三十郎、辻月丹 088 すくいきれないもの ◆YFw4OxIuOI 上泉信綱、武田赤音、岡田以蔵 089 ただ剣の為に ◆cNVX6DYRQU 赤石剛次、明楽伊織、倉間鉄山、中村主水、伊良子清玄、白井亨 090 夢十夜――第二夜『喪神/金の龍』―― ◆F0cKheEiqE 高嶺響、東郷重位、富田勢源、香坂しぐれ 091 迷いの剣 ◆cNVX6DYRQU 伊東甲子太郎、外薗綸花、川添珠姫、新見錦、服部武雄 092 有り得ざる...
  • 怪力乱心を語らず
    ...犬と狼と 犬坂毛野 忠誠いろいろ 犬と狼と オボロ 偸盗/藪の中 武士道といふ事は死ぬことと見つけたり 奥村五百子 忠誠いろいろ
  • 過失なき死
    ...伊烏義阿 【死亡】 忠誠いろいろ 奥村五百子 【死亡】 忠誠いろいろ 犬坂毛野 【死亡】
  • 忠臣、亡霊と会い、少女、闇に消える。
    ...食む 佐々木只三郎 忠誠いろいろ
  • 悪夢の終わり
    ...原なえか [[]] 忠誠いろいろ 佐々木只三郎 【死亡】
  • 壮士呵呵大笑す
    壮士呵呵大笑す◆L0v/w0wWP. ここは島の南端、辺りに人家はおろか人影無く、ただ整然と並ぶ 千本松原の間を簫簫と吹き抜ける風と寄せては返す波の音を除いては 静寂が闇を支配― 「そぅしぃ~~ぃ、ひとぉたびさりてぇえ~~ぇえ、まぁたあ~~~ああ~あ、かぇぃらぁずぅ~♪」 ―していたのは、先ほどまでの話。調子外れの詩吟を詠じ、肩をいからせ浜をのし歩くする巨大な影。 彼の詠じている詩句を読んだとされる、唐土は古の刺客・荊軻もかくありしかと言わんばかりの 傍若無人(実際に周囲に人っ子一人いないのだが)ぶりを示す、大兵肥満の男が一人。 彼こそが、京の都にその名を轟かせる、新撰組筆頭局長にして、神道無念流の達人。 自ら「尽忠報国の士」を豪語する男の名は芹沢鴨と言った。 その魁偉な容貌もさることながら、他の参加者と明らかに異なる様相を呈する点がひ...
  • 血化粧に染まりし村に犬二匹
    血化粧に染まりし村に犬二匹◆TPKO6O3QOM (一)  さざ波の子守歌で満ちる村の中に物淋しげな風が舞う。 その風に袴の裾を弄ばせながら、一人の浪人がずかずかといった歩調で進んでいく。  久慈慎之介という浪人の纏う着物は墨で染めたかのように真黒だが、 果たしてそれが染料によるものか、それとも垢によるものなのかは判断がつかないほどに汚れている。 月代の伸びた頭髪を総髪にして頭の高い位置で括った顔には不精髭が目立つが、風貌そのものは優しい作りの男前だ。 されど、その双眸には見た者が気圧されるほどの精気に満ちていた。  腰には一振りの打刀を佩いている。 だが、それは彼の愛刀“同太貫”ではなく、無銘の代物だ。 刀を評せられるほど目が肥えているわけではないが、そんな慎之介でもこの刀が然して大したものではないと判る。 いつもの重みがないせいか、腰...
  • 人の道と剣の道(前編)
    人の道と剣の道(前編)◆UoMwSrb28k ほの仁 城から北西の森のはずれ 伊東甲子太郎、川添珠姫、外薗綸花、服部武雄の四人は、森のはずれで、休息をとっていた。 双方に戸惑いはあったが、ひとまず新見を弔うということだけは共通の理解を得た。 埋葬するには道具がないので、着衣を整え、手を組ませ、木の根方に横たわらせる。 墓標代わりに新見の刀を突き立てた。それぞれに刀は持っていたし、珠姫は真剣を持とうとはしなかった。 これらの作業はほとんどは御陵衛士の二人が行った。力仕事ということもあったが、女性二人にとって、新見の死はそれぞれに衝撃を与えた。 二人とも気丈に振舞ってはいるが、その表情は固いままである。 人が斬られて死ぬこと。 この場所では、人が斬られて死ぬことが日常であること。 そして、人が斬られて死ぬことが日常と思っている人がいること...
  • 悪鬼迷走
    悪鬼迷走 ◆EETQBALo.g  鬱蒼とした林を抜け帆山城下に入った赤石剛次は、渡し橋の先の白塀へと目を留めた。 「……む?」  日常これ死闘の男塾においては、生首も血文字もそう驚くべきものではない。 「イカレた野郎がいやがるな」  下級生を男塾名物・義呂珍に載せたこともある二号生筆頭は、文面に対してのみ無感動に 感想を呟き、それからふと周囲に耳をそばだてた。  誰か駆けて来る。気配を隠す気はないらしい。  向こうもこちらに気付いたのか歩調を緩め、やがて薄闇の先から濃紺の着流しが姿を現した。  塀の上の晒し首にどこか面差しの似た、陰鬱な印象の若い男である。  男は自分に似た生首と血書とを数瞬凝視し、ほとんど表情を変えず赤石に視線を移した。 「卒爾ながら一つ尋ねたい」  こいつの仕業ではない。男の理性的な態度と陳列物に対する反応から赤石はそう断定する。 ...
  • 運命とか知ったり知らなかったり
    運命とか知ったり知らなかったり ◆UoMwSrb28k とノ肆 酒蔵の外 気配を感じた伊良子清玄は、刀を抜いた。 盲目の清玄にとっては、当然の動作である。 この殺し合いの場にあっては、まずはいつでも攻撃できるようにしておかなければ、死活に関わる。 抜いた刀身の切先を地面に突き立てる。一見すると杖をついた盲人。しかしその真の姿は、逆流れの構えをとった剣鬼。 先刻、富田勢源と刃を合わせた際も、このようにして待っていたのだ。 こちらの気配を察したのか、相手が近寄ってくる。目明きなら話を、とも思ったが、相手からもピリピリとした殺気が感じ取れる。 上質だ。これは無言のまま刃を交わすことになるか…と思いきや、発せられた言葉はおよそ緊張感に欠けるものであった。 「こんにちは。面白い構えですね。あなたもこの試合の参加者ですか?」 世間話をするかの...
  • 倉間鉄山
    【名前】倉間 鉄山 (クラマ テツザン) 【性別】男 【年齢】四十代後半から五十代前半 【容姿】精悍な顔立ちの初老の男。口ヒゲ。   【一人称】私 【流派】 一光流 【剣術以外の特技】 科学者としての技術力 【性格】冷静かつ沈着。敵の首領サタンエゴスから 「火のような行動力と、水のような思考力を持つ」と言わせせしめたほど。 また、師匠や兄弟子を殺された際に見せた激昂の姿からは、熱い心を感じさせる。 【作中の行動】 悪の科学を信奉する秘密結社エゴスに対し、バトルフィーバー隊を結成。 個性派ぞろいのバトルフィーバー隊をまとめる統率力はさることながら、 バトルフィーバーロボやバトルシャークの製作の総指揮をする技術力、 蟻が畳を這う足音を聴くことができる程の集中力、 強化服を来たバトルフィーバー5人の必殺技「ペンタフォース」がきかない四面怪人や、 敵の指...
  • 人斬りと女子高生、そして……
    人斬りと女子高生、そして……◆/JvwgnbCcs 「ここ……何処?」 川添珠姫は古い造りの町並みの中を歩いていた。 京都によくありそうな、古風な建物ばかりの町だ。 「……一体どうしてこんなところに……」 珠姫は状況を正確に把握出来ずに居た。 いきなりわけのわからない場所に連れられ、いきなり目の前で一人の男子が首を爆弾で吹き飛ばされ、いきなり殺し合えだ。 状況の把握など出来ない方が普通なのである。 しかしそれ以外にも珠姫の頭を悩ます事があった。 それがこの人別帳だ。 「先生や先輩方はいないみたいだけど………宮本武蔵とか柳生十兵衛って……他にもいろんな侍の名前ばかりだし……どうして?」 珠姫は困惑していた。 自分がタイムスリップしただけとも考えたが、明らかに別の時代を生きた人の名前も多数見受けられる。 それに自分に与えられた食...
  • 束の間の邂逅
    束の間の邂逅 ◆cNVX6DYRQU 小兵の男が身を沈めて放とうとする居合いを、ひょろ長い体躯の男が蹴り戻し、更に顎に蹴りを入れる。 倒れた居合い使いが起き上がろうとする所に、大上段からの唐竹割りが振り下ろされ、一人の剣士が命を散らす。 仁七村における仏生寺弥助と河上彦斎の立ち合いは、短いが非常に激しい死闘であった。 達人同士の奥義のぶつかり合いによって周辺に激しい闘気が放射され、それは仁七村付近にいた幾人かの剣士を強く刺激する。 その少年も、仁七村で闘気を感じ取った剣士の一人であった。名を烏丸与一という。 主催者打倒を決意し、まずは愛用の木刀を探そうと村の中を探索した与一だが見付かったのは一本の刀だけであった。 人を斬るつもりがなく、既に木刀を手にしている与一にとっては真剣など無用の長物といって良いのだが、 誰かの愛刀を自分の木刀と同様に奪った物だ...
  • 御庭番衆御頭
    御庭番衆御頭◆uLPnCZOZvE 深夜。 町外れをぽつぽつと西へ歩く。 作りからして何処かの城下町のようであった。 周囲は物音一つなく――本当にあれほどの数の参加者が潜んでいるのかと大いに疑問になる。 いや、このように呆けていては良くない。呟き、疼く体を必死でおさめようとする。 しかし、何が良くないのかという気持ちもあるのだ。 この男が行動に出ない理由は単に迷っていたからである。 男は将軍直属の命を受け動く御庭番の頭である。 いや、あったというべきか。悲しむべきことに"最後の"頭なのだった。 まさしくも激動の時代の渦中、彼らは御庭番としての役目を、戦いの最中に果たすことは一度として叶わず。 自らに無念などない。 そう言えば嘘になる。幼少の頃から血を吐くような厳しい修練をそのために積んできたのだ。 それでも部下...
  • ツバキ
    ツバキ◆F0cKheEiqE 辻月丹はヘンな剣客である。 どうでもいいが、辻は「都司」と書くのが本来は正しいらしい。 元の名前は兵内で、無外、一法居士とも言った。 大抵、史実で剣豪として著名な人々の活動時期をまとめてみると、 戦国後期から江戸初期、あるいは幕末の二つの時期に固まっている。 しかし、月丹が活躍した時期は元禄期と、元和偃武どころか、 戦国の遺風を残していた寛永の時代からも遥かに遠い。 江戸中期は剣術の衰退期と呼ばれている時期で、 こんな時代に剣を糞真面目に志したという時点で色々変わった男だ。 変わっていると言えば、この男は剣禅一如を糞真面目に 追求したという点でも変わっている。 剣禅一如を最初に唱えたのは、柳生宗矩と沢庵和尚の二人であるが、 これは将軍家剣術指南役としての体面上の問題を解決するための 方便という側面が強い。 他の流派でも、江戸中...
  • 頑張る女達/師匠と弟子/盟友の誓い
    頑張る女達/師匠と弟子/盟友の誓い ◆C1mr6cZSoU 「………つまり、近藤さんや土方さんが私を殺した後に、私の屍を用いて藤堂君と毛内君と服部君を殺したと」 「間違い無いです。私も油小路の事件は本で読みましたから」 伊東と珠姫は適当な店前に置かれている椅子に座りながら話していた。 二人は知っていた。 互いの情報交換の末に、別の時代から呼び出されたことを。 珠姫が理解するのはそれほど難しくなかった。 元よりアニメなどでSFに関する知識が豊富な為、受け入れ難くも何とか理解は出来る。 問題は伊東だ。 SFやノンフィクションに関する知識が無いため、すぐには受け入れられない。 だが、実際に死んだはずの自分がここに居る。 生きる時代がまるで違う過去の剣豪の名も人別帳を見れば記されていた。 それに目の前の川添珠姫は部外者では知りえない幾つもの情...
  • 主従にあらず、同志なり
    主従にあらず、同志なり◆L0v/w0wWP. 「どこだ…どこだどこだどこだどこだどこだ、どこだぁっ!」 里見の八犬士の一人、「孝」の犬士である犬塚信乃は、年齢の割に幼く中性的な顔を歪め 茫々と茂るススキ原を半ば狂乱状態で駆け抜けていた。慎重より高いススキの葉で、手や顔のあちこちに 浅い切り傷が出来ているが、彼の足を止めるには至らない。 「村雨丸…村雨丸が…。」 村雨丸―――鎌倉公方家に伝わる源氏の重宝。殺気をはらんで抜けば、刀身に露を走らせ、霧雨を吹くという妖刀。 永享年間、鎌倉公方家が京の公方家に滅ぼされた一連の戦乱において、祖父・匠作が父に託し、そして父がその身を 呈して守り続け、今際の際に信乃に託した形見。父と、兄弟とも言うべき愛犬ヨシロウを喪った時から必死で守り通してきた 半身。荘助、現八、小文吾、道節ら犬士たちの協力や、房八、ぬい...
  • 決戦の刻、来たる
    (この男の礼には険がある) 犬塚信乃は、それを見て取った。 ここは帆山城近傍の井戸の前。信乃が、そしてその仲間達がここに来たのは、目の前に居る男の言葉によるもの。 芹沢鴨……沖田達新撰組の首領と自称するこの男、その所作作法は概ね礼法に適っている。 だが、ところどころで感じる違和感。 それは、芹沢が礼法を違えたことによるものでも、数百年に及ぶという時代の違いに起因する差異によるものでもない。 端的に言うと、芹沢の礼には誠心が籠もっていないのだ。 表面的には義輝を将軍として尊重して見せているが、内心では何処か義輝を侮っている所がある。 その倨傲の性が言動の端々から染み出し、信乃に違和感を感じさせているのだろう。 加えて、芹沢に不信感を募らせているのはどうやら信乃だけではない。 銀時も胡散臭げに芹沢を見ているし、芹沢が引き連れて来た男女も不信を感じているのが見て取れた。 同...
  • 支給品一覧
    96話時点での支給品状態 【刀剣・刃物類(在銘)】 名前 発見場所 現在の所有者 備考(状態等) 出典 太刀銘則重 伊藤甲子太郎の行李 伊藤甲子太郎 史実 近藤の贋虎徹 芹沢鴨の行李 芹沢鴨 真銘:源清麿? 史実 直刀・黒漆平文太刀拵 佐々木小次郎(傷)に直接支給? なし(ろノ肆の山腹) 全長2.7メートル 史実 無限刃 新見錦の行李 桂ヒナギク 志々雄真実の愛刀 るろうに剣心 研無刀 上泉信綱の行李 なし 輪切りにされ完全破損 斬 童子切安綱 座波間左衛門の行李 千葉さな子 史実 逆刃刀・真打 斎藤伝鬼坊の行李 武田赤音 緋村剣心の愛刀 るろうに剣心 エクスカリバー 山南敬助の腰間 なし(はノ伍、「やませみ」のどこか) 鞘はアヴァロンではなく普通の鞘。宝具解放不可 Fate/stay night 妖刀・星砕 佐々木小次郎(偽)の行李 佐々木小次郎(偽) 坂田銀時愛用の木刀 ...
  • 邂逅
    邂逅◆F0cKheEiqE “へノ参”地区。 帆山城が真北に伺える城下町の一角の小さな家屋で、 二人の男が囲炉裏を挟んで対峙していた。 片や、褐色の粗末な着物に身を包んだ大男である。 頭には屋内であるにも関わらず網代笠が乗っかっている。 笠の下の顔は・・・もの凄い。 総髪はぼうぼうに伸び、まるでヤマアラシのようだ。 ほおひげ、顎鬚、口髭、ことごとく伸び、顔を覆っているが、 みすぼらしくなく、むしろ独特の風格がある。 太い眉は、先が跳ね上がり、眼は大きく三角な三白眼、鼻梁は高い。 不動明王、なんとなくそんな言葉を連想する。 手には、隣の床の間に飾られていた打刀が握られている。 もう一方は、中肉中背の老人である。 年齢のほどは、60代以上であろう。 総髪を後ろで一つに纏めているが、その毛は悉く白だ。 頬は引き締まり、鬚が伸びた顎は尖っている。 ...
  • 剣を失いし剣士達
    剣を失いし剣士達◆cNVX6DYRQU いきなり見知らぬ場所に連れ去られ、互いに殺し合えと言われ、目の前で人の首を吹き飛ばして見せられ…… 同様の仕打ちを受けながら、この御前試合の参加者達の反応は決して一様ではなかった。 己の剣技が天下無双である事を示さんと奮い立つ者、天下の名人達人と立ち合う事をただ楽しまんとする者、 全てを超越して悟りを開かんとする者、参加者の中のただ一人のみを念じて他の者は眼中にも入れぬ者…… 時代も立場も様々な剣客達を集めただけあって、このような異常事態への反応もまた多様であった。 そんな中で、この話に登場する三人の剣士が抱いたのは理不尽な状況への怒り、というごく真っ当な感情だった。 しかし、抱いた感情は同じでも、三人が感情に導かれて取った行動には大きな隔たりがあった。 「あいつら勝手な事をしやがって。俺はこれから真壁の奴の鼻...
  • 果心退場
    辻月丹ら主催者打倒を目指す剣客達と果心居士の式神達との闘いの最中、突如として現れた塚原卜伝。 卜伝の出現により、戦いは三つ巴の様相に……はならなかった。 実際には、闘っている主体は月丹達と卜伝の二者。 では果心の式神達はどうしているかと言うと、卜伝の武器・盾として使われているのだ。 剣客達の殺し合いを促進したい果心にとって月丹達よりも卜伝の方が好ましいのは確かだが、今の状況に果心の意志は関係ない。 新当流には剣を始めとする武器術の他に軍配術も含んでおり、卜伝はそちらでも達人の域に達している。 武芸者を兵法者とも呼ぶように、月丹や小兵衛も戦術の心得はあるが、戦国の世を生きた卜伝とはさすがに経験が違う。 そして、あらゆる権威が失墜し裏切り下剋上が日常であった戦国の軍配者には、相手の思惑と無関係に思い通り動かす程度は基本技術。 己に斬り掛かって来る法師の勢いを逸らして月丹に向け、...
  • 祝福されし者
    飛来する鎌をかわした辻月丹は、鎌に続いて飛んで来た僧兵の錫杖を受け止め、そのまま己の刀で抑え込む。 「辻先生、後ろです!」 かわした筈の鎌が空中で旋回して月丹の背に向かうのを見た秋山小兵衛が叫ぶが、それは要らぬ気遣いというもの。 とうに鎌の異常な動きに気付いていた月丹は、鎌の再度の攻撃もあっさりとかわし、その機に離脱しようとした法師に一撃を加える。 「ふむ……」 だが、斬られたと見えた僧は何事もなく飛び去り、月丹は己の剣に貼り付いた妙な紙を見詰める。 敵を斬ろうとした瞬間に、別の法師が放った紙が剣に絡まり、刃の切れ味を奪ったのだ。 月丹が力を籠めて剣を振るうと、紙はあっさりと両断され、剥がれ落ちた。 法師の体術にしろ、奇妙な技にしろ、月丹くらいの剣客にとっては特に脅威になるものではない。 それでも月丹が一気に決めようとしないのは、一つには敵が忍者だと悟り、思わぬ隠し技を警...
  • 夜明け前に
    夜明け前に ◆cNVX6DYRQU 時は夜明け前。日は未だ地平の下に在るが、空は徐々に白み始め、月明かりでは見分けにくかった風景を照らす。 島の東岸、仁七村沿岸の海面も、見る者にその実像……荒れ狂い、波が逆巻く凄まじい姿を見せ始めていた。 「これではとても脱出は無理ですな」 仁七村の船着場で海を眺めつつそう呟いた老人は、無外流の剣客、秋山小兵衛。 彼の言う通り、海がここまで荒れていては、最良の船と熟練の船乗りをもってしても、渡るのは至難だろう。 まして、ここにある小さな漁舟と操船に関してはほぼ素人の小兵衛達ではどうにもなるまい。 「ああ。それに、この件に妖術使いが関わっているのも間違いないようだ」 小兵衛に同意した青年は、征夷大将軍という高貴の身でありながら悪を討つ為に剣を振るう剣士、徳川吉宗。 荒れ狂う海だが、それは沖の方だけ。逆に、島の沿岸数間ほどは不自然な程に穏や...
  • 椿花下眠翁/刀の銘は
    椿花下眠翁/刀の銘は ◆EETQBALo.g  深夜の荒れ果てた廃寺に、場違いなまでに絢爛と咲き誇る大輪の赤。  見事な椿の木の前に、むさ苦しい風体の胡散な浪人崩れが二人並び立っている。  かたや無造作に白刃をぶら下げた男。  かたや無造作に両腕を懐中に組んだ男。  刀の男は蓬髪と髭、溜まりに溜まった垢が目立ち、一見年齢不詳。よく見れば おそらく老人と言って差し支えない年齢である。だが逞しい体格と姿勢の良さ、 澄んだ瞳は未だ衰えを感じさせない。  懐手の男も小汚いことに大差はないが、こちらはもう少しわかりやすい。壮年の 頃と見て間違いなかろう。  互いに名乗りは終えたものの、一方のそれは到底信用に値しないものといえた。  不意に境内の鐘が重々しく丑三つの刻を告げ、二人はそちらに注目する。  その目配りは共に素早く隙がない。 ...
  • 活かす剣、愉悦の剣
    活かす剣、愉悦の剣◆L0v/w0wWP. 人という生き物はそれが『善』と呼ばれるものであれ、『悪』と呼ばれるものであれ どちらと線引きする事が難しいものであれ、須く欲望に突き動かされて生きている。 それを以下に制するかが人の道といえども、それに流されるままという者の多い事、多い事。 百八の煩悩という言葉に喩えられるように、その形は人によって千変万化。 人倫に悖ると言われるものも、他者からは到底理解できないものも多々ある。 ここにいる一人の男も、自らの欲望に振り回されて生き、そして死んだ筈の人間である。 彼の抱く欲望は、天下無双の称号を手に入れようなどという事に比べれば些細なものなのかもしれない。 だが、その欲望が人倫からも、常識からも大きく外れたものだったとすれば―――― □ 水面に写る月影を万華鏡のように千変万化させ、滔々...
  • 義手と偽手
    義手と偽手 ◆cNVX6DYRQU 突然の背後からの突風に突き倒される細谷源太夫。 すぐさま追い討ちの剣が振り下ろされるのを気配で察すると、咄嗟に勘だけで行李を振り回し、それを防ぐ。 行李が砕ける音で防御の成功を悟った細谷は、攻撃を続けようとする敵の足元に剣を薙ぎ、かわす隙に立ち上がる。 そこで初めて細谷は相手の姿を見るが、その異様な眼付きが、この敵に対しては誰何も問答も無意味だと如実に示していた。 思わず気圧される細谷だが、そうでなければ次にやって来た凄まじい横薙ぎであっさり斬られていたかもしれない。 及び腰になっていたおかげで、細谷は胸を浅く斬られつつどうにか間合いを外し、ここで漸く、剣を構え直す。 やっとまともに戦える体勢を整えた細谷だが、激しい気力の消耗により、既に肩で息をしていた。 この男は明らかに細谷よりも上手。しかも、不意打ちを受けた事で完全...
  • 義士達に更なる試練を
    義士達に更なる試練を ◆cNVX6DYRQU 「二十三人もか」 剣桃太郎は、先程の放送で名前を呼ばれた死者の数を呟く。 先輩である赤石剛次の名はなかったが、この島で出会った岩本虎眼の名は呼ばれた。 あれだけ尊崇していた虎眼が本当に死んだのならば、弟子の藤木源之助のショックはどれ程だろうか。 まあ、死んだ筈の者が実は生きていた、というのも世の中ではよくある事で、彼等が本当に死んだとはまだ言い切れないが、 それでも、人の命を弄び、死を嘲笑うかのような主催者のやり口が許せない事には違いがない。 「ったくよう、いい加減に名前の間違いは直しやがれってんだ。  いくら人斬りなんかやってた馬鹿野郎共でも、死んだ時まで名前を間違えられたんじゃ浮かばれねえだろうが」 いつものように軽い口調で言う坂田銀時だが、その瞳の奥で怒りの炎が燃えているのを、桃は見抜いていた。 「行くか」 二人...
  • 活人剣の道険し
    活人剣の道険し ◆cNVX6DYRQU その女をはじめて見た時から、甚助には嫌な予感があった。 しかし、甚助はその予感を特に深刻には捉えなかった。そもそも、甚助は女人が苦手なのだ。 幼い頃から剣の修行にのみ打ち込んで来て、母以外の女人と接した事が碌にないのだからそれも当然だろう。 まして、このような場で正体不明の、それでいて無腰の女と出会えば戸惑って当然。 故に、甚助はその女を見た瞬間の嫌な感覚について深く考えはしなかった。 もしも、甚助がもう少し剣客としての経験を積んでいたならば、その感覚の正体もわかったのだろうが…… 甚助をその女の元に導いたのは、同行していた上泉伊勢守である。 と言っても、信綱がその女を目指していた訳ではない。 甚助と出会った時から、信綱が第一に目指していたのは、一度はこの剣聖を退けたという獣のような剣士。 あの凄まじい獣性から他の剣士達...
  • Beholder Vs SwordSorcerer
    Beholder Vs SwordSorcerer◆YFw4OxIuOI 伊烏義阿は宵闇の城下町を駆ける。 ただ怒涛の如く、奔馬の如く、駆ける。駈ける。翔ける。 疾走により抉られた地面が砂埃を巻き上げる。 周囲に散乱していた紙屑が、疾走により生まれた風で宙を舞う。 ただ己が倒すべき、愛おしき、厭おしき仇敵を求めて。 あの朱羽の男を求めて。己と相争う生ける雌雄剣を求めて。 天空を駆ける蒼月は、ただ同じく天を舞う燕を、鍔眼を探し求める。 伊烏義阿は疾走を続ける。 武田赤音の行方について、別段何か当てがあるわけではない。 ただ、仇敵がすぐ傍にいるかもしれぬのに ぶらぶらと悠長に歩き回るのが堪らなくもどかしかく、 その身体を温めておきたかったからである。 そして、そしてこうして目立つ場所にて疾走を続ければ、 いつしか同じこの“御前試合”の参加者達と遭...
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