緋村 剣心

緋村 剣心(ひむら けんしん)


生年月日:嘉永2年6月20日
身長:158cm(人斬り時:155cm・心太:125㎝)
体重:48kg(人斬り時:42㎏・心太:19㎏)
血液型:AB
星座:双子座
出身地:不明(関西?)
特技:口八丁
苦手なもの:薫の料理

人物像


短身痩躯で赤い髪の優男、左頬に大きな十字傷がある。元長州派維新志士だが、鳥羽・伏見の戦い後は全国を放浪する剣客「流浪人(るろうに)」として悠々と暮らしていた。明治11年、神谷活心流道場を訪れる。その後、黒笠事件・志々雄真実の乱など様々な事件を解決し、日本を影から護り続ける。後に神谷薫と結婚(再婚)し、息子の剣路をもうける。また、OVA星霜編ではその十数年後が描かれており、明治27年に日清戦争が勃発すると、陸軍卿・山縣有朋(史実ではこの当時既に無い職名であり、山縣は元老である)の依頼で中国に渡る。戦争終結後、日本に帰国する。この時の剣心は、飛天御剣流の反動から生じた不治の病(病状はペストや梅毒に似ている)に侵され、帰国の際は既に瀕死状態となって薫と再会するが、そのまま死亡したのかどうかは定かではない。

生来より争いごとを好まないが、戦国時代に端を発する古流剣術「飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)」の使い手で、ひとたび戦いとなれば「逆刃刀」という、峰と刃が逆転した刀で人智を越えた剣技を繰り出す。また原作終盤でいずれ自分が飛天御剣流を撃てなくなると知った際は、その前に幕末時代の宿敵である斎藤一との決着だけは果たしたいと呼び出した事がある。

流浪人になってからは自分のことを「拙者」と言い、語尾に「ござる」をつける口調をしているが、感情的になり我を忘れた時は普通に自分のことを「俺」と言う等、幕末時のしゃべり方に戻る(基本的に抜刀斎に立ち戻った時に使うが、京都編終盤以降は抜刀斎に立ち戻ってなくても激怒した時等に使う事があった。また、比古清十郎との再修業中は素で使っていた)。口癖は「おろ」で主に「え?」や「うわ!」などのかわりに使う。(使い方によって「おろろ~」などに変化する)意外にも(作者同様に)字が下手。

基本的に、女性には「~殿」と尊称で呼んでいる。唯一の例外は亡き妻である巴だが、薫の事も一度だけ呼び捨てで呼んだ事がある(ただし、薫はそれを聞いていない)。ちなみに抜刀斎時代は女性にさん付けする事もあった。

年齢は満年齢で28歳→(京都編で誕生日を迎えているので)29歳(数え年では30歳。本編終了時は誕生日の計算も入れて満年齢で33歳)だが、そうとは思えないほど若々しい。女性的な体格(身長158cm・体重48kg)もその要因の一つと思われる(作者が親しみやすさと、戦う時とのギャップをつけるためにそうしたと述べている)。尚、本作では基本的に登場人物の年齢は数え年で表記されているが、剣心だけは満年齢で歳を数えている。これは「少年誌の主人公の年齢が30代なのはマズイ」という作者の考えによるものである(但し、ドラゴンボールの孫悟空やこちら葛飾区亀有公園前派出所の両津勘吉といった前例は存在する)。尤も、後に作者は剣心について、「標準的な少年誌の主人公像とはかけ離れすぎ」と述べてる。 人斬りという明治維新の暗部(活動の後半は志々雄が暗殺家業を引き受けていたが)を良く知る人間でありながら、その人柄からか山縣有朋ら長州派維新志士の多くから(大久保利通のような薩摩派の維新志士からも)未だに強い信頼を寄せられており、剣心がその気になれば陸軍の将軍になる事や、財政界の長州派権力を動かす事すら出来る事が蒼紫や谷十三郎の口から語られている(剣心自身もそれを自覚しているようである)。また、その戦闘力は軍の一個大隊をもしのぐ。 また、山縣有朋から実際に帝国陸軍の大幹部に誘われた事もある。尤も、彼を「人斬り」と蔑む維新志士も多く、また彼の口から維新の暗部が漏れる事を恐れた一部の維新志士(本編中は明かされていないが剣心秘伝にて井上馨説が挙げられ、作者も否定していない)により、暗殺組織に命を狙われた事がある。

完全版の再筆では後ろ髪が短くなり(明治15年の後ろ髪を切った剣心に近い)、細めの2本に束ねている。十字傷は巴に付けられた横傷が長くなり、『武装錬金』の津村斗貴子の一文字傷に近いデザインになった。服装は多少洋風。


過去(幼少期~人斬り抜刀斎)
幼名は心太(しんた)。巴と共に夫婦として暮らしていた頃は検心(追憶編には『剣心』という名前は出てこない)という偽名で、薬屋を営んでいた。緋村の姓はいつ名付けられたのかは不明だが、維新志士としての活動中は既にその姓を名乗っていた。

幼少期に山賊に襲われたところを比古清十郎に助けてもらい、身寄りが無くなったところを彼に引き取られた。そのときに剣客に相応しい名ということでつけられたのが剣心である。彼の下で飛天御剣流を習うも途中で袂を分かち、動乱の京都へ向かう。なお、彼の小柄な体躯がこの幼少期からの修行によるものなのかは不明(比古曰く、餓えの余りワライタケを食べた事があるらしいので、あまり良い食べ物を食べられなかったとも考えられる)。14歳の頃、奇兵隊の試験において、桂小五郎・高杉晋作の前で丸太を一刀両断させた実力を買われ、桂の命令で「人斬り」となる。以降幕末の京都で暗躍、その強さと冷徹さから「人斬り抜刀斎」と恐れられるようになる。しかし、段々「人々を守りたい」という理想と「人斬り」という現実の自分の姿に激しい落差を感じ始め、精神が不安定になっていくが、雪代巴との出会いと交流で次第に心の平安を得るようになる。そして、行きがかり上とはいえ彼女と結婚をし、共に生活をする事で自分が守りたかったものが何なのかをはっきり掴む。しかし、誤って巴を斬殺してしまったこと、自分が巴の許婚を殺して彼女の運命を狂わせた事を知り、心に深い傷を負う。その後は桂の命令で「遊撃剣士」として働くようになるが、この時『新時代がきたら二度と人を殺めない』と誓う。鳥羽伏見の戦い後は、流浪人となり、「緋村剣心」として、放浪の旅をしながら人々を守る為に剣を振るう。明治に入り、十年後、神谷薫と出会い、神谷活心流道場で暮らし始める。それまでの彼の足取りは会津戦争に遭遇した事、西南戦争は近くで見守っていた事、明治10年に一度東京に訪れていた事が剣心秘伝や読切版で明かされている。

完全版15巻にて「緋村剣心」とは別に、維新志士「人斬り抜刀斎」として再び表紙を飾っている。再筆では人斬り時代は髪を黒く染め(地毛で活動するようになったのは遊撃剣士になってから)、新井赤空作初期型殺人奇剣「全刃刀」(峰と鍔にも刃がある)を使うとされている。なお、再筆版の剣心同様、後ろ髪は二本でまとめている(束ね方は異なる)。また目つきが相当に悪くなっている。

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最終更新:2007年10月14日 20:38