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1、錬金術師(Alchemist)

1、錬金術師/Alchemist


古の貴重な技の達人である錬金術師は、日常的な魔法の要素の特性を研究する。
彼らは物質世界の熱心な観察者であり、多くの錬金術師は天文学から動物学に至るまで、広い分野の知識に対する興味を持っている。

錬金術の研究が有益だと考えるウィザードは多いが、錬金術師の全てがウィザードというわけではない。
錬金術には呪文の詠唱や秘術力の行使は必要ない。秘術的な効果を作り出すために必要な魔法の全ては、試薬によってもたらされるのである。
確実な製法、必要な構成要素、そして調合法に正確に従う専門知識さえあれば、誰でも錬金術の道具や装置を作成することは可能なのだ。
例えば、ファイターやパラディンは錬金術を、その攻城兵器や軍事工学における有用性のために学ぶこともあるし、
ローグは"発煙爆弾"や"錠前溶かしの酸"、それに"催眠粉"などによく使い道を見出すだろう。

実験と経験は錬金術師が物事の理解に至るための道すじであり、
錬金術師の大半は大量の道具と秘薬を揃えた大きな実験室を所有している。
実験室は金がかさむため、ほとんどの錬金術師は王族の支援者や都市の委員会といった裕福な出資者を探し求めている。
ある国々においては高名な錬金術師の後援というのは大きな栄誉と見られており、
そのためにライバルの都市や王家はこぞって有名な錬金術師を招聘し、国内に作業場を建造しようとしている。

いっぽう裕福な出資者を持たない錬金術師たちは、他の職業の者にとって有益な製造品や、軍事(あるいは犯罪)において使い道があるような道具を作り出すことによって、
自身の研究と実験のための費用を稼いでいる。
これら出資者を持たない錬金術師は、純粋に実験に使うための時間も物資も比較して少ないが、
彼らは同時にまた彼らの財布の紐を握っているお偉方からの口出しや面倒な要求に煩わされることがないのもまた事実である。


○錬金術師を作成する

冒険者の錬金術師は大きな実験室を構えたり、長く複雑な実験を行う機会はめったにない。
しかし、
彼らは工房にこもりきりの錬金術師にはない大きな利点がある。
それは、定住している錬金術師の手にはめったに入ってくることのない希少な材料に頻繁に遭遇できるということであり、
それゆえに彼らはありふれた材料に頼るしかない錬金術師たちよりも
ずっと少ない試作品とかんたんな経緯で効力の強い品物を作り出すことができるのである。
"旅する工房"…役に立つ試薬や携帯式の器具、そして作業手帳で満たされた大きな旅行鞄を装備し、
冒険者の錬金術師はふつうの錬金術師ならフルサイズの工房で作り出すようなものならほぼ何でも用意できるのだ。
冒険者の錬金術師は自然と面白そうな材料には注意を払い、常に手早い収集や探険のさなかに見つけた標本によって鞄の中身を補充する。

  • 錬金術師の鞄
価格:40gp
重量:20lb
この頑丈な革の旅行用手提げ鞄には
しっかりと包まれたガラス製品、燃焼器、モルタルとすりこぎ、
それに山ほどの一般的な錬金術の試薬のびんが収納されている。
錬金術師のパワーを使うには、錬金術師の鞄か、もしくは工房の利用が必要である。

このテーマに記載されているパワーを使うには、錬金術師の鞄を所持していなくてはならない。


○開始時の特徴

「錬金術師」の特技と当該アイテムの製法によって、君はアルケミスツ・ファイア、アンチヴェノム、スモークスティック、サンダーストーン(『冒険者の宝物庫』参照)といった錬金アイテムの作成が可能になる。
錬金術師のテーマを選択すると、君は現在自分が持っている材料を使ってひとつの錬金アイテムを作成することができるようになる。
普通は、錬金アイテムの作成には高価な構成要素が必要になるが、君は費用なしでアイテムひとつを作ることができる。
  • ボーナス特技として「錬金術師」を修得。
  • 君は何らかの1レベル錬金術アイテム(アルケミスツ・ファイアなど)の製法を知っている。君はこの製法を、関係する技能を修得する必要なく用いることができる。
  • 小休憩の終わりに、君は自分のレベルと同じかそれ以下の錬金術アイテムを1つ、無料で作成できる。作成するアイテムは君が製法を知っているものでなくてはならない。この方法で一度に用意しておけるアイテムは1つだけである。

○追加の特徴

  • 5レベル特徴
工房で時間を過ごし、興味深い素材で実験を繰り返すことによって、君は新たな錬金術の製法を会得する。
利益:君は自分のレベル以下の錬金アイテムの製法をさらにひとつ習得する。

  • 10レベル特徴
経験を通して、君は製法を究めた。君は特別に強力な混合物や道具を作り出すことができる。
利益:君は自分が作った錬金アイテムによる攻撃ロールに+2のボーナスを得る。
加えて、君は自分のレベル以下の錬金アイテムの製法をさらにひとつ習得する。


○追加の汎用パワー

冒険を続けていくうちに君の調合法のレパートリーは増えて行き、
君は自身の所持している製法をよりうまく活かす方法を学んでいく。
世界を旅する間に、他の錬金術師や野良ウィザードとの係わり合いにより君は新たな試薬を手にし、それは恐るべきモンスターたちとの遭遇を生き延びる際に有用なものとなるだろう。

  • 2レベル汎用
アクア・レギアは有名な錬金術の"王の水"であり、黄金や白金ですら溶かしてしまう強い酸性を持つ。君は錠前や扉、かんぬきや鉄の柵といった金属物に対して用いることができる少量のそれを所有している材料から作ることができる。
アクア・レギア/Aqua Regia (王水/濃硝酸と濃塩酸との混合液)
~君は金属物へと強力な酸をかける。
遭遇毎
マイナーアクション 近接1
目標:金属製のオブジェクトひとつ
必要条件:君は錬金術の鞄(alchemy case)を携帯していなくてはならない。
効果:次の君のターン終了までの間に、目標を開く/壊す/曲げる/破壊するために行う盗賊もしくは【筋】判定に+5のパワーボーナスを得る。

  • 6レベル汎用
君は厄介事から逃げ出す時に役立つようにちょっとした焼夷性の物質を常に携帯している。手首をすばやく返すだけで、君は逃走の助けとなる濃い煙幕を作り出すことができる。
アルケミスツ・エスケープ/Alchemist's Escape (錬金術師の脱出法)
~赤い煙幕を張って、君は自らの逃走の手助けとする。
遭遇毎、[区域]
移動アクション 近接爆発1
必要条件:君は錬金術の鞄(alchemy case)を携帯していなくてはならない。
効果:爆発は重度に隠蔽された区域を作り出す。区域は君の次のターン終了時まで持続する。加えて、君は自分の移動速度までの移動を行うことができる。この移動は区域内のクリーチャーからの機会攻撃を誘発することはない。

  • 10レベル汎用
多くの錬金術師たちは信じている…およそゴブリンどもだけが、このような非道なものを発明することができるのだと。そのことから名付けられたこのゴブリン・オイルは滑らかな、無色の潤滑油である。小さな瓶に入ったこのオイルを硬い地面に投げつけることによって、突進してくる敵の足止めをするのに理想的な、非常に滑りやすい地形を一帯に作り出すことができる。
ゴブリン・オイル/Goblin Oil (ゴブリン油)
~瓶に入った錬金術製の油は、床一帯をほぼ通行不可能にしてしまう上に、ひどく燃え上がりやすくさせる。
一日毎、[区域]
標準アクション 遠隔範囲・爆発2、10マス以内
必要条件:君は錬金術の鞄(alchemy case)を携帯していなくてはならない。
効果:爆発は遭遇終了まで持続する、移動困難な地形の区域を作り出す。区域に侵入したクリーチャーは10+君のレベルの半分の難易度の軽業判定に成功しないと、倒れて伏せ状態になる。この区域内で伏せ状態になったクリーチャーは、自身の次のターン終了まで火に対する脆弱性5を得る。





最終更新:2012年03月01日 22:55