2、騎士/Chevalier
騎士道の理想に身を捧げた騎士たちは、
周囲の人々の英雄として、そしてよき手本として尽力する勇ましい戦士である。
騎士個人が最も尊ぶ名誉とは、彼(もしくは彼女)自身が最も大切にする信条…
すなわち「名誉なき生よりは、名誉ある死を」である。
騎士の掟は種族や文化ごとにさまざまであるが、
それらのほとんどにおいて、あらゆる騎士たちが熱望する高貴な徳は共通する。
勇気、公正、慈悲、正義、忠義、誠実さ、思いやり、献身、節制、そして勇ましさである。
騎士たちはこれらの騎士の徳を全て修めようと励んでいるが、
彼らの掟において最も重要な要素は戦場における振るまいに関係する。
名誉のために、騎士はその戦場における最もふさわしい敵を、正々堂々の戦いで打ち倒さねばならないのだ。
騎士とは必ずしも圧倒的な敵を前にして立ちふさがって死ぬことを求められるわけではない。
しかし彼らは勝利の望みがある内は可能な限り長く立ち続けなければならず、
戦いが望みのないものであったとしても、戦いながら撤退すべきであり、
恐怖にかられて逃げ出すような真似は許されないのだ。
同様に、騎士の戦いとは公正なものでなければならない。
敵を挟撃したり、幻惑した敵を攻撃したりすることは、まあ許されるだろう。
特に敵が数において勝っていればなおのことである。
しかし"とどめの一撃"を入れたり、朦朧状態の敵を攻撃することは、名誉ある行いではない。
騎士の中には、敵が伏せ状態になった際は、再度立ち上がるまで攻撃の手を止めたり、
あるいは敵が一時休戦を申し出てきた時にはそれを受け入れる者たちもいるのだ。
もちろん、騎士の礼儀作法に則って戦うことを拒否した敵は、この名誉による保護の対象外となり、
最もふさわしい方法によって対処されるべきである。
騎士になる者は、名門の出自であることが多い。
騎士道の伝統の多くは、重装騎兵や剣の達人といった精鋭軍事的社会階級の必要性から生じたものである。
各々の国土における最も誉れ高い戦士として仕えるためには、特別な装備の獲得と長年の訓練が必要とされる。
その戦士としての理想が人間の騎士(ナイト)であれ、ドワーフの巨人殺し(ジャイアント・スレイヤー)であれ、
エラドリンの刃の歌い手(ブレード・シンガー)であれ、
それらは決して容易なものではない。
ある地では、自身の高貴な血統を証明できなければ、
騎士の爵位を得て英雄を志すことは許されていない。
しかしほとんどの国では貧しい生まれの戦士であっても技能と清廉さを備えていれば、
王族の後援や戦場での振る舞いによって、その身分を勝ち得ることができる。
騎士たちは一般的に、彼らが自身より身分が劣ると理解している者たちに対して
少しばかり高慢、横柄になる傾向があるということについては異論の余地はない。
しかし彼らの中の最も怒りっぽい者ですら、
弱い者、貧しい者たちを、それを虐げる相手から守らねばならないという自身の責務については自覚を持っている。
○騎士を作成する
騎士の多くはファイター(そして大半はナイト)であるが、
他の英雄もまた、この勇壮たる道へとひきつけられることもある。
パラディンとウォープリーストの多くも騎士となり、邪悪との戦いにおいて、己の身を騎士たる徳に捧げる。
エルフとエラドリンの間では、騎士のレンジャーも珍しくはない。
エルフの騎士は遠隔武器や魔法の使用を見下すこともない。
同様に、ティーフリングのヘックスブレードが"暗黒の騎士"となることもあり、
彼らは他に対処する道がなくなった敵に対してのみ、ウォーロックのパワーを放つ。
○開始時の特徴
多くの地では、重装騎兵(馬でも大猪でも狼でもグリフォンでもドラゴンでも)は
最も高貴で力のある軍事武力である。
従って騎士たちは馬(あるいは他のクリーチャーの騎乗に関する)術を非常によく訓練しており、
すばらしい馬術の腕前を披露することができる。
騎士は皆、近接先頭における技もいくつか持ち合わせており、
可能な限り早く敵を捕らえることで戦いの幕を切ることが求められている。
「ヴァリアント・チャージ」によって、君が最も高貴な武勇の徳として持つ勇気が具現化される。
君は敵の真っ只中へ突撃し、武器を振り回して自ら大きな危険の中へと…
そして大きな名誉の中へと飛び込む。
- 騎乗中は、君と君の乗騎は跳躍、水泳、飛び降りのための運動と軽業の判定に+5のパワーボーナスを得る。君は自身の技能判定と乗騎の技能判定の結果の、どちらでも結果のよかったほうを用いることができる。
- 加えて、君は「ヴァリアント・チャージ」のパワーを得る。
ヴァリアント・チャージ/Valiant Charge (雄々しき突撃)
~君は敵へと突撃し、攻撃し、少しの間、その場所に足止めする。
遭遇毎 [武勇]
アクション不要、特殊
トリガー:君の突撃攻撃がクリーチャーに命中する
効果:そのクリーチャーは自身の次のターン終了まで動けない状態になる。
○追加の特徴
君の功績は国中に広まり、君の紋章は広く知れ渡ることとなった。平民は君を弱者の守り手として知り、貴族たちは君を味方に付けたいと望んでおり、そしてちんぴらどもは君がその場に現れるとよそへと尻尾を巻いて逃げ出す。ある王国においては、君は騎士階級や貴族階級としての特権に預かることができる。たとえば土地の領主からの歓待を受けたり、法を破る者に対して裁きを下すことができたりといった具合だ。
利益:君は交渉と威圧に+2のパワー・ボーナスを得る。
自己鍛錬と節制の日々により、君は肉体的にも、精神的にも非常に健全である。君は、君ほど己に厳しくはない他者に比べて、精神も肉体も、攻撃に対して抵抗力を持つ。
利益:君はセービング・スローに+1のパワー・ボーナスを得る。
○追加の汎用パワー
戦は騎士の華である(少なくとも、そのように言われている) 。
勇ましさ、色恋沙汰、慇懃な礼儀作法などよりもまず、騎士とは卓越した戦士である。
彼らは子供の頃から戦いの訓練を積み、しばしば初めは小姓として、やがて成長と共に従者として仕え、そして騎士となった。
この厳格な武勇の訓練の道筋によってその肉体は鍛えられ、
その魂は騎士が戦場で出会うであろう試練のために備えられた。
そして多くの騎士たちは、生涯の間ずっとその実践を続けるのである。
ドラゴンやグリフォンのようなすばらしい獣に乗っている場合を除いて、君の乗騎は君自身よりも容易に敵の攻撃の的になり得る。敵は君の乗騎をまず最初に倒すことによって、君を地上へと引きずり降ろそうとするだろう。しかし、君はこれらの恥ずべき攻撃に対して乗騎を操る技術を身につけている。
バトル・ライディング/Battle Riding (戦闘騎乗)
~君は素早く乗騎を危険から逃す。
遭遇毎 [武勇]
即応・割込、近接1
トリガー:君の乗っている乗騎が攻撃によりダメージを受ける
効果:君の乗騎はトリガーとなった攻撃から半減ダメージを受ける。攻撃が解決したら、君の乗騎は1マスシフトできる。
戦況が不利になった時、君は騎士道の規律と激励に立ち返る。他の戦士たちが挫けるような時でも、君は自身を突き動かしてさらに一歩前へと進むのだ。これは君自身の誇りに関わることなのだから。
インデファティガブル/Indefatigable (不撓不屈)
~君は鉄の自制心により敵の攻撃による効果を振り払う。
一日毎 [武勇]、[治癒]
マイナー・アクション、自分自身
効果:君は自身の回復力値と同数のHPを回復し、1回のセービング・スローを行うことができる。
戦いにおいては、しばしばどちらかの陣営が有利な地形を確保し、そこから出ようとしないものである。君がその場所に踏みとどまろうと決めた時、君をそこから動かそうとすることは難しくなる。同様に、君と並んで戦う味方も。
ロイヤル・スタンド/Loyal Stand (忠実な踏みとどまり)
~君は少しの間、並び立つ味方への攻撃を庇い、あるいは受け流して、その場所を保持する。
遭遇毎 [オーラ]、[武勇]
マイナー・アクション、自分自身
効果:君は自身の次のターン終了まで続くオーラ1を起動する。君とオーラ内の味方はACに+2のパワー・ボーナスを得る。君とオーラ内の味方に対する押しやり、引き寄せ、横滑りの効果を1マスぶん距離を減らすことができる。
最終更新:2012年10月25日 21:55