7、傭兵/Mercenary
剣客、呪文放ち屋、幸運の兵士、渡世人…
その呼称が何であれ、傭兵とは報酬のために働く英雄である。
腕利きの戦士や魔法使いは常に引く手あまたであり、
それが差し迫ったものであればあるほど、支払いは良いものとなる。
高額報酬の仕事に自らの戦いの技を役立てる機会を捜し求めて人生を始める若い英雄は決して少なくはない。
ほとんど一般的には傭兵とは支払いを受けたぶんのことしかやらないものだと考えられているが、
彼らの助けを必要としていながら雇うための金を持たない人々に出くわした際に
好意から手を貸してやる英雄の傭兵というのも、決して珍しいものではない。
それらは仕事としては割りの良いものではないが、
忠義や責務を背負う必要のない存在であることの利点の一つとして、
良心が命ずるままに従うことができるということがあるのは確かだ。
傭兵の冒険者は大きく分けて二つに分類される。
雇われか、自由契約か、だ。
雇われは顧客と契約し、決まった俸給と引き換えに仕事をする。
貴族や商人、王族などはしばしば腕利きの調停人たちの一団を背後に備えさせておき、
旅をする間、護衛をさせたり、家財を守らせたり、競争相手と激しくやり合わせたりと
その使い道を見出すものである。
雇われは当然のことながら雇い主の指示に従うことを求められるが、
仕事を探すために時間をかける必要はないのだ。
自由契約の者は特定の仕事のために雇われたり、あるいは投機的に仕事を行う。
例えば賞金首のならず者を追跡して狩る、あるいは問題を抱えていそうな将来的に雇用主になり得る者を探す、といった具合だ。
傭兵というものは規範という面において
他者に見返りなしで尽くすような高潔な連中のそれよりもずっと融通が利く。
しかしだからといって、彼らが金のためなら何でもするというわけではない。
傭兵の英雄は殺人や強盗、一般人を抑圧するような仕事はためらうことなく棄却するだろう。
同様に、最高の傭兵とはたとえ困難な状況においても誠実さとプロ根性を貫くことを誇りとしている。
悪党はほらを吹いて雇い主の金を奪い、危険が近くにない時に限って自身を有能そうに見せる。
しかし誠実な傭兵は稼ぎに出ている時には、影の中へと踏み入るようなことはしない。
規範を持ち、頼り甲斐があるということを証明して評判を高めることは
将来的な顧客を獲得するのに一番の近道なのである。
しかし、傭兵の中には、稼ぎの良いまっとうな仕事が見つからない時には
喜んで略奪や強盗で生計を立てるような追いはぎのような者たちがいるのもまた事実である。
それゆえに、英雄的な傭兵も、彼らがごろつきのように振舞うであろうと考えている人々から
疑いと偏見の目で見られることも少なくはない。
○傭兵を作成する
どのクラスのキャラクターも傭兵を名乗ることはできるし、
少なくとも報酬によって取り掛かるクエストを選ぶ慣習を持つこともある。
ローグとファイターは当然のことながら、冒険に対する傭兵の姿勢によく適合し、
剣客として成功を収めることも多い。
クレリックとパラディンは利己的な動機よりももっと崇高な理想から動くものだが、
かといって敬虔で信心深い者たちがこれら渡世人の仲間に加わることもないわけではない。
彼らは世俗的な仲間たちに対して良心の声、魂の導き手として振るまい、
立派で価値あると同時に報酬もうまみのあるような仕事へと仲間を奨励するのである。
一方で、ウィザードも武勇のキャラクターと同じくらいに強欲で金に忠誠を誓うことがある。
野心家の貴族や力のある商人は秘術に関する問題について助言できたり、
競争相手をスパイできたり、敵に雇われたウィザードに対抗できるように
お抱えのウィザードを持つことを好むこともある。
○開始時の特徴
傭兵は自分たちの戦いにあらゆる種類の実践的な戦術を取り入れることを学ぶ。
これらの戦術を卑劣だと見なす者もいるが、これは単に便宜上の問題だ。
最良の戦いとは、早期に敵を不利に追いやり、回復の暇を与えないことである。
しかし君は経験から、敵を転ばせるためのいくつかの異なる方法を学んだ。
君は敵の足を下から刈るのかも知れない。
あるいは君は自分の脚を突き出して背後から敵を転ばせるのかも知れない。
もしくは君はマジックミサイルを敵の膝目がけて当てるかのも知れない。
それともファンタスマル・アソールトで敵をふらつかせるのかも知れない。
敵が地に伏していれば、君は別の敵へと向かって行くか、
退却するか、あるいは優位を得ている間にそいつに止めをさすか、
それらの機会を得ることができるのである。
- 君は「テイクダウン・ストライク」のパワーを修得する。
テイクダウン・ストライク/Takedown Strike (打ち倒す一撃)
~君は敵の脚を刈り、激しく地面へと叩き付けさせる。
遭遇毎、[武勇]
アクション不要、近接1
トリガー:君に隣接する敵1体に君の1回の攻撃が命中する
目標:トリガーを発動した敵
効果:目標はトリガーとなった攻撃で用いられた能力値修正ぶんの追加ダメージを受け、倒れて伏せ状態となる。
○追加の特徴
傭兵が治安の良くない地区ですごす時間は多い。
君は容易には萎縮することはない。
君は町で何が起きているのかを突き止める際に、
あるいは君のような種類の才能を持つ者に向いている仕事が何かあるかどうかを探す際に、
君が接触する必要がある人々を知っている。
そのために、君はずっと以前に、ちょうどよい量の経験、胡散臭さ、
そして自分のやり方を通すために暴力も辞さないという意志を相手に示す方法を学んでいる。
利益: 君は威圧と事情通の判定に+2のパワー・ボーナスを得る。
傭兵はまず最初に自分自身の身の安全に気を配るということはよく知られている。
君は他の大勢の者たちに比べると大きなリスクを負うことをよく望むかも知れないが、
だからといって無事仕事から生還することに無頓着というわけではない。
状況が悪くなればなるほど、君の生存本能は研ぎ澄まされるのだ。
利益:君は重傷の間、全ての防御値に+1パワー・ボーナスを得る。
○汎用パワー
金のために戦うということは、君はたいていの戦いと闘争を業務処理だと考え、
慎重にコストと見返りの計算をしているということである。
正々堂々という言葉は君の辞書にはない。
君の思うとおりに物事を進めることができる方法が見つかったのなら、
敵と正面から渡り合う理由などどこにもないのである。
君は書物からあらゆる類のぺてんを知り、自分自身で新しいものをいくつか考え付いた。
傷を負ったふりをしたり、有利な位置を捨てたり、混乱したふりをすることで、
君は防御を下げた君を攻撃するよう敵を仕向ける… しかしそれは巧妙な罠なのだ。
セルソーズ・プロイ/Sellsword's Ploy (剣客の駆け引き)
~敵は優位を得たつもりで君を攻撃してくる。しかし君はそれを待っていた。
一日毎、[武勇]
即応・割込、自分自身
トリガー:1体の敵が戦術的優位を得て君を攻撃する
効果:君は3+自身のレベルの半分の一時HPを得る。
次の君のターン終了まで、君はトリガーとなった敵に対して戦術的優位を与えることはなく、
その敵は君に対して戦術的優位を与える。
スマートな戦い方の第一歩は交戦距離をコントロールすることにある。
敵の中には距離を取って対処するのがベストな連中がおり、
きちんと給料分の働きをする傭兵ならば、そういう相手には近づかない。
一方、そうではない敵──例えば危険な弓兵や呪文使いといった連中──は、
君の刃の脅威の下においておくべきだ。
君は、自分がそう望まぬ時に敵が君から離れて行こうとするのを
妨げるやり方をいくつか知っている。
アイム・ライト・ヒア/I'm Right Here (俺はここだ)
~敵1体が君から遠ざかろうとした時、君はそいつについていく。
遭遇毎 [武勇]
即応・対応、自分自身
トリガー:君に隣接する敵1体が君から移動して遠ざかる
効果:君はトリガーとなった敵の隣接マスへと、2マスまでのシフトを行う。
傭兵にとって、最も重要な目的とはできるだけ長生きして報酬を受け取ることだ。
それは戦いを避けるということではない。
殺されることを避ける一番の方法は、可能な限り速やかに、かつ圧倒的に君の側が勝つよう図ることだ。
結局のところ、"攻撃は一番の防御"なのである。
ブルータル・サバイバー/Brutal Survivor (荒々しい生還者)
~戦いを生き延びる最善の手は、出来る限り速やかに敵を取り除くことだ。
一日毎 [武勇]
マイナー・アクション、自分自身
効果:遭遇終了まで、君が敵1体のHPを0にするかクリティカル・ヒットを出すたびに、君は3+自身のレベルの半分に等しい値の一時的ヒットポイントを得る。
最終更新:2016年05月21日 19:13