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ヤクザ(Yakuza)

ヤクザ/Yakuza


はみだし者、無法者、義賊、犯罪者…
ヤクザの捉え方は人によって様々だが、例外なく彼らは画一性を重んじる共同体からの不適合者である。
コザクラにはこのような格言がある:「出る杭は打たれる」
ヤクザは自分たちを、誇りを持ってこの"出る杭"であると自認し、なおかつ、そのような仕打ちを受けることを拒絶する。
(※訳注:コザクラ=フォーゴトン・レルムの東方、カラ=トゥアの国)

ヤクザの本質というものは定義しづらいが、おおむね、彼らは自分たち特有の規則と誇りの基準に従って生きる悪漢であるということで、異論は少ないだろう。
ヤクザは血族的な集団として結束し、強盗やゆすり、たかりによって共同体を食い物にし、資産と権力を得る。
彼らの大半は犯罪者と見なされるが、しかしそれは必ずしも嫌悪の念を持ってというわけではない。
その独特の行いによって、ヤクザは彼らが活動する町においては愛され、かつ軽蔑されるものとして見られている。

ヤクザはしばしば町の売人や密輸人、追いはぎ、賭博師、ゆすりとして仕事を行う。
彼らは互いに一家(数百人の構成員からなることもある)への忠誠の絆を通して結びついている。
ヤクザの一家では親分が父親の役割、彼に従属する者たちが忠実な子供の役割を果たす階級構造によって、高度に組織化されている。
忠誠と誇りはヤクザにとって最も重要なものであると位置づけられるが、より実践的な問題から、それらはブシドー的な倫理観念とは異なる。

町のほとんどの商人と公儀にとっては、ヤクザは法を破るならず者であり、犯罪者である。
ヤクザは自分たちをことさらに因習打破主義者であるとして演出し、当局の機嫌を怒らせるために、故意に強盗や公共物破損といった蛮行に手を染める。

ヤクザの組はしばしば町中における犯罪の顔となり、自らが作り出した裏の世界に跋扈する。
とはいえ、ヤクザは同時にまた彼らの生計は文明社会の中の影に存在することによって成り立つと理解しており、その犯罪活動において不必要に人や物に対して破壊的であることはない。

ヤクザの中には積極的に共同体の求めに応えようとし、支配階級の者たちが無視するような弱者を助けるために力を注ぐ者たちもいる。
農民の中にはヤクザを、彼らを踏みにじる社会に対して弱者のために立ち上がる英雄だと見なしている者も多い。
ヤクザの一家は野盗や高慢なサムライの蛮行から農民を守ることもある。
組の中には、自身の財産を投じて彼らの町のインフラを向上させる者たちもいる。
戦争の時代には、ヤクザは彼らの町を戦利品に餓えた攻撃者たちの略奪から守るために密偵や暗殺者として活動することもあった。
時として、それらの行いは当局から一定の距離を置いた敬意を持って見られ、そのために、彼らの犯罪行為が手に負えなくなることがない限りは、その活動を見逃されることもある。



○ヤクザを作成する

コザクラ社会のはみ出しものとして、大半のヤクザは文明社会の底辺を生き延びるためにローグやアサシンとなる。
そういったキャラクターは、この厳しい環境で成功していけるように、速やかに自身の技能と考え方を発達させる。
ファイターもヤクザの間では歓迎され、護衛や用心棒として親分の汚れ仕事を担う役割につく。
ヤクザの一家は非常に包括的(非排他的)であり、彼らの組織にとって利益となるならば、社会から追放された者なら誰でも歓迎される。
結果として、不似合いながらも、クレリックやドルイド、ウィザードなども時としてヤクザの一家の中に身を置くことがある。
その能力はライバルの組に対して抜きん出たものとなるため、これらのキャラクターは時として組にとって大きな強みとなる。



○作成時の特徴

ヤクザとして、君は敵と真っ向から向き合って勝利するようなことはしない。
君が勝利するのは、君のペースで敵が君と戦うよう仕向けることによってである。
腕利きのヤクザは欺き、卑怯な位置取り、味方との連携、それにおよそあらゆる種類の汚い手を使って敵を倒そうとする。
君は有能な戦士ではあるが、自分が持っている最も優れた武器とは、自身の評判によって敵の中に作り出すことができる恐怖であることを心得ている。
裏社会の暗殺や腐敗、脅迫、それに暴力嗜好のうわさが、君の周りに流れている。
うわさが真実であるかどうかは、関係がない。
問題は、君の威嚇的な外観は、皇帝からの指令と同じくらいに、効果的に敵の手を怯ませるということである。

  • 君はルースレス・デモンストレーションのパワーを得る。

ルースレス・デモンストレーション/Ruthless Demonstration (慈悲な示威行為)
~鮮血の惨状と君の恐るべき存在が敵を恐怖で満たし、彼らに君を攻撃することを躊躇させる。

遭遇毎 ◆[恐怖]、[武勇]
フリーアクション、自分自身
トリガー:君が隣接する敵1体を重傷にする、もしくは隣接する敵1体を0ヒットポイント以下にする
効果:君を見ることのできる敵は、君が攻撃をヒットされるか、遭遇の終了まで、君に対する攻撃ロールに-2のペナルティを得る。
加えて、もし君がトリガーとなった敵を重傷にした場合、君はその敵に対して即座に降伏を強いるための威圧判定を行うことができる。


○追加の特徴

5レベル特徴

ヤクザは攻めるべき時を熟知しており、敵を追撃する際には容赦しない。
捕食者としての天性の才によって、君の刃は敵が弱みを見せた時、深く食らいつく。
利益:君に対して戦術的優位を与えている敵をヒットした時、君は君自身の次のターンの開始までの間、その敵に対する機会攻撃の攻撃ロールとダメージロールに君の魅力修正値に等しいボーナスを得る。


10レベル特徴

ヤクザの中には詐欺やぺてんで生計を立てる者もいるし、ゆすりのような腕にものを言わせる方法で生計を立てる者もいる。
君がどのように自分の非合法活動を行うかに関わらず、君の機転は文明社会の裏世界の無情さによって鍛え上げられた。
君は危険な町中で生き延びるために必要な影の道について熟知しており、そして君は人心操作のエキスパートである。
利益:はったりもしくは威圧判定に+2のパワーボーナスを得る。(この特徴を得る際に、どちらか技能を選択する。)
加えて、君は事情通に+2のパワーボーナスを得る。




○汎用パワー

ヤクザの人生を生きることは秩序立った社会において永遠に不適合者として暮らすことを意味する。
そのため、君は自身の狡賢さと、それが可能な時はいつでも他者から搾取することによって生き延びるのである。
君には自分を蔑む文明社会からの助けを期待することはできないため、
楽観的になるか、用心深くなるかによって君は自身の運を掴み取っていくのである。
自分が欲しいものを手に入れる時、君に良心の呵責は何もなく、また君は喜んで自身の才能を発揮し、他人から搾取するのである。
しかしそれは君個人が誇りを持たないということではなく、それは君の敵が君を侮辱した時に、彼らが高いつけを支払うことになるものである。


2レベル汎用

社会からは不適合者と見られてはいるものの、ヤクザははみ出し者としての自分たちのあり様を楽しんでいる。
コザクラの慣習による厳格な社会的要求から解放され、君は自身の狡賢さ、大胆さによって運命のオッズを五分五分にし、自分自身のルールで人生を渡る。

ライフス・ルージング・ハンド/Life's Losing Hand (人生の負け札)
~運命は君とすれ違ったが、君はそれを捨てて成功へと結びつける。

遭遇毎 ◆[武勇]
アクション不要、自分自身
トリガー:君が攻撃ロールか技能判定において1、2、もしくは3をロールする
効果:君は自身の魅力修正値ぶんのパワー・ボーナスを得て、その攻撃ロールもしくは技能判定を再ロールできる。一度目よりも低かったとしても、二度目の結果を用いなければならない。


6レベル汎用

このパワーを使って君が特別な配慮のために1体の敵を選ぶ時、君はそいつに、無謀にも君に対して刃向かうことの愚かさを教えてやるのだ。
ユー・キャント・ハイド/You Can't Hide (逃げられねえぞ)
~たとえ君の敵が逃げ出そうとしても、あるいは踏み止まって戦おうとしても、そいつはどちらの選択も失敗だったことを知るのだ。

遭遇毎 ◆[武勇]
マイナー・アクション、近接1
目標:敵1体
効果:目標が自身の次のターンの終了時に君と隣接しないマスでターンを終えた場合、君はフリーアクションとして、目標に隣接するマスへ、自分の移動速度までのシフトを行うことができる。
目標が自身の次のターンの間に君を攻撃した場合、君は君の次のターン終了までの間、目標に対するダメージロールに+5のパワー・ボーナスを得る。



10レベル汎用

ヤクザはお互いを家族だと考えており、一人への侮辱は全員への侮辱と同義である。
もし敵が君や仲間の一人に対して攻撃を仕掛てくるならば、君は最も逞しい戦士の心にすらも恐怖を植え込むような報復を行う。
アンダーワールド・ヴェンデッタ/Underworld Vendetta (裏社会の報復 )
~敵からの攻撃は看過はされない。君の反撃の圧倒的な強烈さは、そいつに確実な死を約束する。
一日毎 ◆[恐怖]、[武勇]
即応・対応、近接爆発5
トリガー:君か味方1人が、君の5マス以内にいる1体の敵の攻撃によって重傷になる
目標:範囲内のトリガーとなった敵
効果:遭遇の終了まで、目標は戦術的優位を提供し、君がその目標に攻撃をヒットさせると、目標は自身の次ターン終了まで攻撃ロールに-2のペナルティを受ける。





出典:Dragon #404

最終更新:2011年12月27日 01:03