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BasicD&D(5e) Dwarf

「遅いぞ、エルフ!」
懐かしい荒っぽい声がした。
ブルーノー・バトルハンマーは死んだ敵の背中に歩み寄った…
この大きなモンスターが彼のエルフの友人の上に倒れている事実は無視しながら。
付け加えられた悪態にも関わらず、
ドワーフの長く突き出して、時々折れていることもある鼻と、
灰色のものが混じった未だ真っ赤な髭は
ドリッズトにとっては歓迎すべき眺めだった。
「お前さんを探しに出ればきっと何か厄介事に巻き込まれてるところに出くわすに違いないと、わかっとったよ!」

-R.A.サルヴァトーレ、クリスタル・シャードより


古の威厳に富む王国。
山脈のふもとに削り出された大広間。
鉱山の奥深くにはつるはしや槌、炉には燃え盛る音のこだま。
氏族と伝統への誓約。
そしてゴブリンとオークへの燃え上がる憎しみ。

これら共通のテーマは、あらゆるドワーフが兼ね備えるものである。


短躯にして頑健


勇敢でたくましい、ドワーフは腕利きの戦士、鉱夫、そして石と金属の職人として知られている。
身長はせいぜい5フィートといったところだが、
ドワーフは横幅があり、実が詰まっているため、
2フィートほど彼らよりも背が高い人間と同じくらいの体重がある。
そして彼らの勇気と辛抱強さは、
他の背が高いあらゆる種族と容易に比肩し得るものである。

ドワーフの肌は濃い茶色から赤みがかった薄い肌色まであるが、
最も一般的な色調は明るい茶色か濃い革色であり、時にそれは大地の色のようでもある。
毛髪は長く簡素に伸ばし、
たいてい黒、灰色、あるいは茶色だが、肌の色が薄いドワーフの中には赤毛もいる。
男性のドワーフは顎鬚をたいへん尊重しており、丹念に整えている。



長い記憶、長い恩讐


ドワーフは400歳以上にわたって生きることもあり、
最年長のドワーフたちはしばしばまったく異なる世界を覚えている。
例えばフェルバール城塞(フォーゴットン・レルム世界の城塞)の最長老たちの幾人かは、
3世紀以上前にオークが砦に侵攻して、
彼らを250年以上にわたる放浪の身に追いやった時代のことを覚えている。
こうした長命のために、
彼らは人間やハーフリングといった短命の種族にはない独特な世界の見方を有している。

ドワーフは彼らが愛する山々のように堅固で忍耐強く、
寡黙な忍耐強さと不変性で歳月の歩みを乗り越えている。
彼らは自らの氏族の伝統を重んじる。
それら氏族は世界がまだ若かった時代の最古の砦の設立の頃から続くものであり、
そうした伝統を彼らは軽々しく捨てることはしない。
それらの伝統の一部はドワーフの神々への献身であり、
勤勉な労働、戦いのわざ、鍛冶への勤行といった事柄に対するドワーフとしての理想を守るものである。

個人としてのドワーフは決然として忠実であり、
自らの言葉に誠実で、行動においては断固として行い、時にそれは頑固さの域にまで達する。
ドワーフの多くは強い正義感を持ち、被った不義を忘れるまでには長い時間を要する。
1人のドワーフへの過誤は、すなわちそのドワーフの氏族全体への過誤となるため、
あるドワーフの復讐のための狩りは、本格的な氏族としての抗争となり得るのだ。



氏族と王国


ドワーフの王国は山脈の地下深くに広がっており、
そこで彼らは宝石や貴金属を採掘し、すばらしい道具を鋳造する。
彼らは貴金属や宝石細工の美と芸術性を愛し、
中にはそのあまりに愛が強欲にまで至ってしまう者もいる。
山の中で手に入れることができない富については、交易によって得る。
ドワーフは船を嫌うため、
進取的な人間やハーフリングはしばしば水路に沿ってドワーフ製の品物を商売するのである。
他種族の者で信頼された者はドワーフの居住地で歓迎されるが、
そうした者たちであっても、立ち入ることのできる区域は限られる。

ドワーフ社会の根本的な構成単位は氏族であり、
ドワーフは社会的な地位を非常に重要視する。
自らの王国から遠く離れて暮らすドワーフたちでさえも、
自分の氏族としてのアイデンティティと氏族に所属していることを大切に心に抱いており、
繋がりのあるドワーフたちを見分け、
誓いと罵りの際には彼らの祖先の名前を呼ばわるものである。
ドワーフにとって、氏族を失うことは最悪の運命であると言える。

異郷で暮らすドワーフは一般的に職工である。
特に武器職人や鎧鍛冶、宝石細工師などだ。
その勇気と忠実さを高く買われ、傭兵やボディーガードになる者もいる。



神々、黄金、そして氏族


ドワーフが冒険者暮らしを始めるのは、宝物に惹かれてのことかも知れない。
あるいは冒険そのものに惹かれてか、
あるいは特別な目的のためか、
あるいはもしかすると他者を助けたいという利他的な願望からかもしれない。
指令によってであったり、
神からの啓示(直接的なものかも知れないし、単にドワーフの神々の1人に栄光をもたらしたいという願いからかも知れない)を受けてのことだったりするかも知れない。
氏族や家族、祖先もまた重要な動機となり得るだろう。
あるドワーフは氏族の失われた誇りを取り戻すことを望むかも知れないし、
あるいは氏族が受けた古の不義の復讐を求めて、
はたまた追放された後に氏族に戻るために手柄を求めてのことかも知れない。
あるいはそのドワーフは何百年も昔に戦場で失われた偉大な祖先が振るっていた斧を探しているのかも知れない。



信頼には時間がかかる

ドワーフはたいていの種族とはまずまずうまくやっていくことができる。
『知り合いと友人の差はおよそ100年だ』
とは少々誇張されたドワーフの格言だが、
人間のような短命の種族がドワーフ1人の信頼を勝ち得るのがどれほど難しいかを端的に言い表している。

エルフ:
「エルフをあてにするのは賢いとは言えないぜ。
エルフが次に何をするのかなんて誰もわからないんだ。
ハンマーがオークの頭をとらえたとき、
連中は剣を引き抜くかも知れないし、同じくらいに歌を歌い始めるかも知れない。
気まぐれでうわっついた連中さ。
とはいえエルフについて言えることが二つある。
連中の中には鍛冶職人は少ないが、
数少ないそいつらは飛びっきり上等な腕前を持ってる。
そしてオークやゴブリンが山から出て押し寄せて来た時には、
エルフは背中を任せるにはもってこいだ。
ドワーフほどじゃあないかも知れないが、やつらも同じくらいオークどもを
憎んでいるのは間違いない。」

ハーフリング:
「確かに、愉快な連中さ。
だがハーフリングに英雄はいるのか?
帝国は? 立派な軍隊は?
大昔にハーフリングの手によって作られた宝物は?
なんにもない。
そんな連中と真面目につきあえるか?」

人間:
「1人の人間のことをよく知るには時間がかかる。
そしてそうなった頃にはもうその人間は死の床だ。
運が良ければ、その人間には親族がいる…娘か、もしかすると孫娘かも…
親と同じくらいにいい腕と心を持ってるかも知れないな。
そうなった時、ようやく人間の友を持てるんだ。
それからそいつらが何をするのか、見てるといい!
やつらは何か心に決めたら、それを手に入れる。
たとえそれがドラゴンの財宝だったとしても、帝国の玉座だったとしても。
そういう類の熱心さは大したもんさ、たとえそれが彼らを厄介事に巻き込むことになったとしても。(そしてたいていの場合はそうなる。)」



ドワーフの名前


ドワーフの名前は氏族の長老によって伝統にのっとり、授けられる。
正式なドワーフの名前はどれも、幾世代にも渡って使われ、受け継がれていく。
1人のドワーフの名前は氏族に属するものであり、個人のものではないのだ。
氏族の名を悪用したり辱めたドワーフは名前を取り上げられ、
あらゆるドワーフの名前の使用を法によって禁じられる。

男性名:アドリク(Adrik)、アルベリク(Alberich)、バエルン(Baern)、バレンド(Barendd)、ブロトー(Brottor)、ブルーノー(Bruenor)、ダイン(Dain)、ダラク(Darrak)、デルグ(Delg)、エバーク(Eberk)、エインキル(Einkil)、ファーグリム(Fargrim)、フリント(Flint)、ガルダイン(Gardain)、ハルベク(Harbek)、キルドラク(Kildrak)、モルグラン(Morgran)、オルシク(Orsik)、オスカー(Oskar)、ラングリム(Rangrim)、ルーリク(Rurik)、タクリン(Taklinn)、トーラディン(Thoradin)、トーリン(Thorin)、トルデク(Tordek)、トラウボン(Traubon)、トラヴォク(Travok)、ウルフガー(Ulfgar)、ヴェイト(Veit)、ヴォンダル(Vondal)

女性名:アンバー(Amber)、アーティン(Artin)、アウドヒルド( Audhild)、バルドリン(Bardryn)、ダグナル(Dagnal)、ディエサ(Diesa)、エルデス(Eldeth)、ファルクラン(Falkrunn)、フィネレン(Finellen)、グンロダ(Gunnloda)、グルディス(Gurdis)、ハルヤ(Helja)、フリン(Hlin)、カスラ(Kathra)、クリストリド(Kristryd)、イルデ(Ilde)、リフトラサ(Liftrasa)、マードレッド(Mardred)、リスウィン(Riswynn)、サンル(Sannl)、トルベラ(Torbera)、トルガ(Torgga)、ヴィストラ(Vistra)

氏族名:バルダーク(Balderk)、バトルハンマー(Battlehammer)、ブラウンアンヴィル(Brawnanvil)、ダンキル(Dankil)、ファイアフォージ(Fireforge)、フロストビアード(Frostbeard)、ゴルン(Gorunn)、ホルデレク(Holderhek)、アイアンフィスト(Ironfist)、ローデル(Loderr)、ルトゲア(Lutgehr)、ルムナハイム(Rumnaheim)、ストラケルン(Strakeln)、トルン(Torunn)、ウンガルト(Ungart)



ドワーフの特徴


君のドワーフのキャラクターは
ドワーフとしての生来の本質的な能力を持っている。

能力値増加
君の耐久力は2増加する。

年齢
ドワーフは人間と同じ速度で成人するが、
50歳をすぎるまでは若者だとみなされる。平均寿命はおおよそ350歳である。

属性
ほとんどのドワーフは秩序(ローフル)であり、
組織だった社会がもたらす利点を固く信じている。
同様に彼らは善(グッド)の傾向が強く、
公正さと、正しい秩序によってもたらされる恩恵を全員が得るべきだということを信じている。

サイズ
ドワーフの身長は4-5フィート、体重は平均150ポンドである。
君は中型サイズである。

移動速度
君の通常歩行速度は25フィートである。
君の移動速度は重装鎧を着ても低下しない。

暗視
地底での暮らしに慣れているため、君は暗闇と薄暗い明かりの中で視界を得る。
君は自身から60フィート以内の薄暗い明かりの中で、通常の明かり同様に視界を得ることができ、
暗闇の中では薄暗い明かりとして視界を得られる。
暗闇の中では色を判別することはできず、グレートーンで知覚される。

ドワーフの忍耐力
君は毒に対するセービングスローにadvantageを得、
毒ダメージに対する抵抗を持つ(9章参照)。

ドワーフの戦闘訓練
君はバトルアックス、ハンドアックス、スローイングハンマー、ウォーハンマーに習熟する。

道具習熟
君は選択した職人道具(artisan's tool)を習熟する:鍛冶道具、醸造器具、石工道具

石への注意力
石細工の起源に関する知力(歴史)判定を行う時、
君は歴史技能を習得しているとみなされ、
通常の君のproficiencyボーナスの代わりに、君のproficiencyボーナスの2倍を加えることができる。

言語
君は共通語とドワーフ語を話し、読み、書くことができる。
ドワーフ語は硬子音と喉音だらけであり、
そのためにドワーフが他の言語を話す時にはそれらの特徴がなまりとして混じる。


サブ種族


D&D世界では2つの一般的なドワーフサブ種族がある。
ヒル・ドワーフとマウンテン・ドワーフである。
どちらかを選択する。

ヒル・ドワーフ(丘ドワーフ)
ヒルドワーフとして、君は研ぎ澄まされた感覚と、
深い直感力、そして類稀な忍耐力を持つ。
フェイルーン南方に強大な王国を持つゴールド・ドワーフや、
ドラゴンランス世界のクリンのthe exiled Neidarやthe debased Klarはヒル・ドワーフである。

能力値増加
君の判断力は1増加する。

ドワーフの頑健さ
君の最大HPは1増加し、レベルアップごとにさらに1ずつ増加する。



マウンテン・ドワーフ(山ドワーフ)
マウンテン・ドワーフとして、君は力強く頑強であり、
厳しい地域での困難な暮らしに慣れている。
君はもしかすると(ドワーフにしては)背が高いほうであり、色は薄い。
フェイルーン北方のシールド・ドワーフや、
ドラゴンランスのruing hyalr氏族やnoble daewar氏族はマウンテン・ドワーフである。

能力値増加
君の筋力は2増加する。

ドワーフの鎧訓練
君は軽装鎧と中装鎧に習熟する。


デュエルガー

アンダーダークの地下深くの都市にはデュエルガー、あるいは
灰色ドワーフと呼ばれるものたちが住んでいる。
この残忍でひそやかな奴隷商人たちは
捕虜を求めて地上世界を襲撃し、
獲物をアンダーダークの他の種族に売りつけている。
彼らは透明化と一時的に巨大化する先天的な魔法の力を持っている。



最終更新:2014年07月04日 19:06