不利になる貿易

資源価格の上昇によって日本の貿易にとって不利な環境が続いている。

観測するための尺度は交易条件である。

交易条件 = 輸出価格指数/輸入価格指数

数値が大きくなれば高く輸出して安く輸入する状態なので「交易条件は改善した」と表現できる。


2000年以降、国際商品指数に見られるような資源価格の上昇によって交易条件はどんどん悪化している。2009年春にかけてはリーマン・ショックの影響で資源価格が急落して交易条件が一時的に改善した。しかし、その後は交易条件は再びじりじりと悪化している。

データは日本銀行の時系列統計データ検索サイトから取った。

  • 輸出物価指数 円ベース 平均 2010年基準
  • 輸入物価指数 円ベース 平均 2010年基準
  • 日銀国際商品指数

国際商品指数の定義は日銀のウェブで。指数は19品目の加重幾何平均である。ウェイトは2010年の輸入金額を使う。ウェイトの高い順に、原油54%、一般炭12%、銅7%、鉄鉱石6%という具合。
最終更新:2013年03月09日 11:56
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