GDP(国内総生産)は経済の生産面を観測する尺度であると同時に支出面も計測している。生産された財やサービスは誰かによって購入されなくてはならない。
誰かとは次の四者
これら四者によって生産物が消費されるので次の恒等式が成り立つ。
GDP = 消費 + 投資 + 政府支出 + 輸出 - 輸入
右辺のそれぞれの項目は統計では次のような対応がある。
- 家計:家計最終消費支出
- 投資:民間住宅、民間企業設備、民間在庫品増加
- 政府:政府最終消費支出、公的資本形成、公的在庫品増加
- 外国:純輸出=輸出-輸入
大事なのは四者のシェア 2010年
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金額(兆円) |
シェア(%) |
| 消費 |
307 |
57 |
| 投資 |
84 |
15 |
| 政府支出 |
122 |
22 |
| 純輸出 |
27 |
5 |
家計消費のシェアが6割で圧倒的に大きい。景気の本格的な回復には消費が動く必要がある。輸出は景気を語る際には注目されるが純輸出ではシェアは5%でしかない。
データは内閣府の国民経済計算から取れる。
最終更新:2011年04月25日 06:45