景気の動きを追う総合的な指数としてコンポジット・インデックス(CIがある。景気に敏感に反応する指標を合成して指数を作成し、景気の現状把握と将来の予測に役立てるものである。
CI指数は先行指数、一致指数、遅行指数の3種類がある。先行指数、遅行指数はそれぞれ一致指数から数か月だけ早く、あるいは遅く動く。
一致指数は景気動向とおおむね一致していて、上昇すれば景気の拡大局面、下落すれば後退局面である。また、その変化量は景気変動の大きさを捉えている。なぜなら、個別の指標をの変化率を平均化して累積しているため。詳細は
利用の手引を参照。
指数は2005年=100である。
リーマン・ショックに先立って先行指数がまず悪化したことが分かる。また、遅行指数はショック後も遅々として回復しきれていない状態にある。一致指数は2011年2月にはリーマン・ショック前の水準を超えた。しかし、東日本大震災が起こってしまった。
CI指数がどのような経済指標から合成されているか、一致指数を例として示す。グラフには個別の経済指標が一致指数の動向にどれだけ貢献しているか寄与度を示した。
一致指数は11の経済指標を合成したものである。
最終更新:2011年04月26日 14:09