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Ev94・防御 - (2007/06/16 (土) 14:56:17) のソース
☆基本作戦 ≪全般≫ ・砂漠に相応しいカモフラージュを施すことで周囲の背景にとけこんで目立ちにくくなる。 ・迷彩によって距離感を狂わせる ・発煙弾、閃光弾を発射。敵の視界を奪う。 ≪歩兵≫ ・イヤマフを耳に装備し、銃撃時に発生する射撃音から耳を保護する。 ・ヘッドセット(ゴーグルつき):頭部を衝撃や銃弾から防御するとともに、小型無線機や小型ライト、ナイトビジョンを装備する。 ・無線機:長距離通信や、高速データ通信が可能なものを使用して連絡をとりあい、部隊間・部隊内での状況把握や連携をスムーズにする。 ・双眼鏡・目標距離測定装置:目標の正確な位置を測定できる。 ・プレート入りの防弾ベストによる高い防御性能 ・煙幕手榴弾によって敵の視界を妨害 ・迷彩服着用、フェイスペイントをしておく。 【陣形】(戦況に応じて選択) <分散・機動型> ・敵の攻撃を集中させないようにできる限り広く分散する。 ・四方八方にちらばることで間隔をできる限り広く取る。 ・分散移動することで敵の照準を絞りにくくする。 ・何もない沙漠なので、分散・機動がし易い <集中・拠点型> ・密集した陣形を組み、隙をなくす ・方陣を組み、どこからの攻撃に対しても常に2面を向ける ・あらかじめタコツボ、簡易塹壕を掘っておく ・砂丘の上に陣取り、敵を見下ろしながら防御する <応戦・反撃型> ・火力で敵の足止めを止め、その突破力を奪う ・火力で敵を分断し、その攻撃力を奪う ・火力で敵の攻撃手段を粉砕し、その攻撃力を奪う ・何もない沙漠なので、応戦・反撃がし易い 【体術】 ≪全般≫ ・敵の侵攻に対し、密度の高い防御線を押し上げ、敵の行動を阻害する。 ・装甲を敵の攻撃方向に押し出し、被害を最小限に抑える。 ・後方から防御火器を射撃、敵の足並みを乱す。 ・火力攻撃に対しては、姿勢を低くし、装甲で破片を防御する。 ・長射程火器も後方支援に使用。爆風で足並みを乱す。 ・装甲の隙間から攻撃を行い、敵の侵攻を牽制する。 ・敵の突進に対して、衝突の際、大きく踏み込み、衝撃を加える事で敵の態勢を崩す。但し、陣形を乱してはいけない。 ・敵の侵攻予想地点にバリケードを散在させ、敵の隊列を乱す。 ・煙幕や土煙を利用して、敵の穂先を鈍らせる。 ・相手が攻撃してきた際は体全体を攻撃線からはずすようにして防御する。 ・周囲の遮蔽物使って身を隠す ・回避するときは常に砂丘などの障害を背にして、挟撃を防ぐ。 ・遮蔽物や塹壕、地面のへこみなどを利用して直接敵の攻撃をくらわないようにする ・一カ所に固まらないように分散して戦力の低下を防ぐ ・各員が常に情報リンクする事で、敵情報を速やかに伝達し、回避がスムーズにできる。 ・防御に使える物は全部使い伏せの可能不可能に関わらず身を限りなく低くする。 ・敵の射戦に対して、90度に移動するようにする。 ・敵に対して装甲の厚い面を極力見せるようにする。 ・防御するため、しっかりとした足場を立ち回れるようにする ・敵に接近して走り回ることで相手の視界から見えなくなり反撃を防ぐ ・部隊員と死角を補い合う ・遮蔽物を使う ・力みすぎないよう心がける(動きに柔軟性がなくなるから) ・相手の勢いを意識する ・相手との間合いを意識する ・自分にとってベストの間合いで戦うことを意識する ・気を抜かない ・即座に行動できるよう自身の姿勢を意識し、常に維持する ・敵の攻撃を回避する時はただ後ろに下がるのではなく斜め前方か後方に移動して回り込みすぐに反撃できるように体勢を整える。 ・味方の攻撃を分散させて当てる事で敵の動きを止める ・敵の旗の動きから回避動作を選択する ・鼻の効く犬妖精に判断を仰ぎながら戦う ・視界が不良でも、オペレートによって位置情報を連絡してもらうことで、統率の取れた防御動作が可能となる。 ≪歩兵≫ ・有視界内では仲間との連携をブロックサインで密に取る。 ・避弾経始が有効ならば、敵の攻撃に対し装甲が斜めになるようにする。 ・避弾経始が無効か、無意味なほど威力が高ければ、回避運動を取る。味方の盾にならなければならない、脚部損傷で動けないなど、有効な回避運動が取れない場合は、投影面積を最小になるようにする。 ・不正規機動で、敵の予測を防ぐ。 ≪対白兵防御≫ ・相手の攻撃が来た場合、銃や杖、刀など手持ちの装備を使って防御する。 ・攻撃の軌道を見極め上段・中段・下段の防御を使い分ける。 /*/ ―静かだった。 ただ、風が吹き抜けていく音だけが響く。 照り輝く白光と青い空の下、砂塵が舞った。 その果てに、明らかな威容を誇る軍団がいた。 それは世界を威嚇するかの如く、黒い。 それは獰猛の権化の如く、巨大であった。 しかしてそれは、聖者の列の如く、静謐を湛えていた。 ファウ・オーマ。黒の軍勢。決戦の時を、ただ静かに待っている。 ― 一羽の名も判らぬ鳥が、蒼穹に高く舞い上がった ― 前面に黒い鎧を纏う戦士たちが、整然と戦列を組んでいる。 巨大な剣を手に、今は静かに時を待っている。 その頑健な肉体に秘められた、猛る血を解き放つ時を。 両翼には、少し短めの小銃を担ぎ、馬と共に立つ戦士たちがいる。 艶やかな黒の体躯を持つ強健な馬と、身軽な出で立ちの男たち。 一陣の風となって、異郷の地を駆け抜ける。 今は、その時をただ待つばかりである。 人騎兵と呼ばれる異形の騎兵がいる。 人形と鎧を掛け合わせたかのような、巨大な力の象徴である。 戦端を一度切れば、その馬を象った脚は猛々しく戦場を踏み荒らし、 人を象る両の手に備わった騎兵槍の如き戦車砲と大型の盾は、 眼前の敵を容易く吹き散らすだろう。 漆黒の颶風は、影の如く静かに、陽炎の如くうごめいた。 一際静かに、そして一際威容を誇る黒の軍勢が中心にいた。 滑らかな光沢を湛えた黒の重甲冑で身を固めた騎士の一群である。 表情すらうかがう事の出来ない兜の下、彼らは何を思うのだろうか。 ただ、その軍勢から流れ出るのは、冷気に似た冷たい覇気のみである。 その部隊の中央にあって、部隊を束ねる副将バルクは、 静かにその鋭い眼を正面に向けていた。 戦場に似つかわしくない、美しき少年達の部隊があった。 だが、似つかわしくないのはその外面のみである。 彼らもまた、黒の軍勢と戦場を共にする、歴戦の兵である。 彼らは主将の盾となり、剣となる者たちであった。 彼らは静かであるべきなのだ。 彼らの静寂こそ、黒の軍勢が勝利を収めた証なのだから。 そして― その布陣の最果てに、一人の漢がいた。 ただ一人、最後の守りであるとその出で立ちが声高に宣言している。 優しい笑顔を浮かべ、ただここまで至る誰かを待つように。 静かに、真摯に、待っている。 それは、我が子が高みに至るのを待つ、父の表情に似ているのかもしれない。 それは、友が己の元へ至るのを待つ、漢の姿なのかもしれない。 真意は、彼と語らう事の出来る者しか判らないだろう。 だから、彼は待っているのだろう。 己の元へと至る誰かを。 剣鈴が静かに、涼やかな、しかして凄絶な音を立てた。 ―闘いは、ここより始まる―。 (文:吾妻 勲) /*/ #ref(Noir_01.jpg) (絵:木曽池春海) /*/ 「娘を嫁にやるならケントよりもダンボールじゃな」 「何故ですか教授?」 「娘置いてどっか飛んで行く男と、体張って娘を守る男、父親としては後者じゃな。娘の趣味は知らんけど」 奇眼藩国の悪の科学者と整備士少年の会話 帝国首脳が「微妙」という評価を下したダンボールだが、歩兵たちの評判は上々だった。特に奇眼藩国のガンスリンガーメードたちは、ダンボールに絶大な信頼を寄せていた。 トモエリバーとその系列のI=Dが、その名の通り「紙」装甲なのは周知の事実である。 そのため「戦車」としての運用には全く向かなかった。歩兵の装甲への信仰を得られぬ戦車は戦車では無い。そもそも歩兵を置いて(色んな意味で)吹っ飛んでいく機体を戦車と言うのかは、疑問である。 奇眼藩国にもトモエリバーの改良型であるBBBがあるが、こちらはトモエリバーに輪をかけた紙装甲。藩国民の愛着は強いものの、それとこれとは別問題である。 だがダンボールは違う!その優美さとは程遠い、無骨な体躯とシールドは、文字通りその身を挺して可憐な戦乙女たちを庇い守りきる。 お上が微妙と言おうが何と言おうが知ったことではない。ダンボールこそは帝国の娘を守る不破の盾であり、それが破られる時は彼女たちが死ぬ時である。そして彼女たちの信頼が続く限り、その盾が破られる事は無い。 雪崩のような敵の猛攻が降り注ぐ。ガンスリンガーメードたちは一斉にダンボールの装甲の影に隠れた。 彼女たちが頼りにするのは、わずか2機のI=D。だがその腕は一人も余すことなく彼女たちを庇った。 やがて豪雨のような攻撃が止み、あたりは濛々たる土煙に包まれた。その中に輝くいくつもの光。「奇眼の猟犬」と呼ばれる、ガンスリンガーメードたちの、奇眼藩国住民特有の色の違う両眼が爛々と輝いていた。 それが反撃の合図であった。 (文:プロフェッサーG) /*/ その分厚い装甲は、何を祈って創られたのだろう。 赤熱の鋼より出ずる。 ただ硬く、ただ強く。 すべてを受け止め。 すべてを護る。 それだけを想い。 それだけを願い。 それだけを祈り。 それだけを信じ。 A-75ダンボール。 工場より送り出されたその身はただ、戦場を駆ける兵の盾であり鎧。 命を護るための、生き残るための方法論。 戦場へ赴く彼らの無事を祈る、支援者たちの祈りの結晶。 彼らに出来ることのすべて。 『逃げてくださいっ! 早く、ダンボールの陰へ!』 ガンスリンガーメード、帝國の娘たちが装備する無線機に、凛とした声が響く。 『ここは僕たちに任せて! 生身ではつらすぎます!』 戦場にはあまりにも似つかわしくなく、ゆえに何よりも頼もしい、優しい声が伝わっていく。 ダンボールAパイロット、水瀬悠。 ダンボールBパイロット、吾妻勲。 人選は信頼の証。 数多の戦場を駆け抜け、奇眼ではその腕に比肩無しと謳われて揺るがぬ、右の爪と左の爪。 或いは辣腕摂政と敏腕参謀として名高くも、その本質は戦場の踊り手、歌い手。 国内では間違いなくエースパイロットの称号を一手に引き受けられる彼らを、藩王代理・木曽池春海は今日も登用した。 一片の迷いもなく、決めた。 それだけの信頼関係が、この国にはできている。 そして当然ながら、その人選はぴたりと嵌まる。 その役割を果たす。 与えられた、求められた、その役割を果たす。 名演であった。 美しくすらあった。 機体を護る。 仲間を護る。 配置を護る。 陣形を護る。 本陣を護る。 つまり、ひいてはこの世界を護る。 言い換えればつまり人々を護る。 或いはいっそ正義を貫く。 負ければ後はないのだから、その方程式もあながち間違いではないだろう。 その装甲と、盾の意味は、意義は、どこまでも繋がっていく。 それを知っているから、ふたりは一歩も引かない。 受け止め躱し受け流し避ける。 すべての凶弾と凶刃から友軍を護り続けるガーディアン。 爆音と爆風の巻き起こる一瞬前、地面に突き立てられた巨大な盾の陰に入りながら、木曽池春海は考える。 ――果たして、それは本当に彼らの本質なのかと。 本来ならば、もっと違うところで活躍してもいいのではないかと。 例えばそう、平和な世の中だったとしたら…。 「早くっ! 回避行動、盾の陰に入って!」 ガンスリンガー部隊を指揮しながら、その足は止まらず。 いや、止まったら死が待っているのだから、止められないといったほうが正しいか。 ぴん、と口で安全装置を抜き取って、牽制代わりに手榴弾を投げ込みながら、木曽池春海は考える。 優しい彼らの真の姿。 もしも平和な世界だったら、彼らは何をしているか、自分は何をしているか―― ■■■■■■■■■■■■ 耳をつんざく爆音。 眼を焼く閃光。 聞こえすぎる耳と見えすぎる眼をかばいながら、思考は現実に立ち返る。 そうだ。 そうだった。 今はまだその時ではない。 もしもそれが実現されるときが来るとすれば、それは自分の手で勝ち取ったときだ。 その光景が見たいか? ならば勝ち取るしかない。 その銃と銃弾で。 やるしかないのだ。 大好きなみんなの笑顔を護るには、やるしかないのだ。 まずはこの波をやり過ごせ、生き延びろ。 そこからが反撃の狼煙。 奇眼の猟犬、ガンスリンガーメード隊、牙。 右の爪と左の爪に護られて、逆襲の瞬間を待つ。 (文:木曽池春海) /*/ RP 木曽池春海@奇眼藩国「顔を上げろ膝をつくな心を折るな! この程度で終わるようじゃ、誰の笑顔だって護れやしない………!」 水瀬悠@奇眼藩国:「耐衝撃用意!」 吾妻 勲@奇眼藩国:「ダンボールの装甲はこんな程度で落ちませんっ!」 木曽池春海@奇眼藩国「みんなダンボールの影に隠れて! 急いでッ!」 フウガ@奇眼藩国:「こんなところでやられるわけにはいかないんですよ……!」 水瀬悠@奇眼藩国:「さすがダンボール、ケントとは装甲が違うっ」 吾妻 勲@奇眼藩国:「友誼の盾は…こんな所で砕けはしないっ!!」 プロフェッサーG@奇眼藩国:「ぬう!?待避たいひー!」 フウガ@奇眼藩国:「ここで耐えれば勝利が見えるはずです。頑張りましょう!」 吾妻 勲@奇眼藩国:「皆さん!下がって!機体で防ぎます!」 水瀬悠@奇眼藩国:「帝国にだって、紙でない機体は、ある!」 木曽池春海@奇眼藩国「ごめん、水瀬くん、吾妻さん…! ちょっとだけ耐えてくださいっ!」 フウガ@奇眼藩国:「耐えて下さいよ。機体ならいくらでも直しますから」 吾妻 勲@奇眼藩国:「ここを耐えれば…もう少しなんだぁっ!」 プロフェッサーG@奇眼藩国:「さすがはダンボールよ、この程度の火力ではビクともせんか!」 吾妻 勲@奇眼藩国:「この程度なら整備の人たちに怒られるだけですみますね!」 水瀬悠@奇眼藩国:「引き下がれないなら、耐えるしかない!」 木曽池春海@奇眼藩国「まだ終わるわけにはいかない…恩返ししなきゃならない人が、いっぱいいるんだから…!」 吾妻 勲@奇眼藩国:「終われない…!まだ終われない!耐えてください!」 フウガ@奇眼藩国:「総員退避!何でもいい、遮蔽物を探すのです!穴でもいい!」 木曽池春海@奇眼藩国「対ショック姿勢! 意識手放しちゃったら終わりだからね!」 水瀬悠@奇眼藩国:「ほんと、ファンタジーな相手だ……でも耐えるしかない!」 プロフェッサーG@奇眼藩国:「ばかめえ!ダンボールの曲面型積層装甲が、その程度で貫けるものか!!」 吾妻 勲@奇眼藩国:「ぐぅ…!何て重い…!ですがまだやられません!」 木曽池春海@奇眼藩国「生きて…生きて帰るんだぁあああ!」