ずっと彼氏が、いなかった私にもようやく春が訪れた。
出会いは着ぐるみの日雇いバイト。
私はリアルなドラゴンの着ぐるみを着て、吊り上げられたり、銃で撃たれたり、ローションまみれにされたり、スタンガンで気絶させられたりと無茶苦茶なバイトだったが、彼との出会いがあったことで水に流すことができた。
ただ働いて過ぎていく日常から脱却した私は休みの度に時間があれば彼に会うようになっていた。
彼の名前は藤田康雄、イベント会社勤務。
私は早川沙織、2人ともアラサーといったところ。
バイトの時、私にすごく優しくしてくれた彼。
(私がそう感じただけかもしれないが)
お互い似ていることもあり、すぐに意気投合して付き合うことになった。
仕事の帰りに待ち合わせをして、2人でお酒を飲みに行くことが増えていった。
ある日、彼とずっと一緒に居たくて帰りたくない気持ちでいる私を察したように彼が自分の家へと誘ってくれた。
嬉しく彼の腕にしがみつき、そのまま彼の家へ向かった。
彼の部屋に入ると大量のフィギュアが。
正直少し引いてしまったが、私も好きなアニメのキャラクターだったので彼のことが理解できた。
そこからは彼の部屋でお酒を飲み直して、アニメ談義に花を咲かせた。
気分がよくなったようで、彼は私を寝室へと誘ってきた。
まだそこまではという思いもあったが、彼について行くとそこにはアニメの主役であるマナミの等身大フィギュアがあった。
リアルな等身大のフィギュアを見た時、ドラゴンの着ぐるみのことを思い出した。
もちろん辛い面もあったが、同時に私を快感へと導く圧迫感や息苦しさはまた体感したいと思っていた。
そしてどうみてもフィギュアなのに、「
これって着ぐるみ?」と質問してしまった。
我ながら変な質問をしてしまったと思い彼をみていると、予想通り返答に困惑しているのが見て取れた。
しまったと思ったが彼から意外な答えが返ってきた。
「これが着ぐるみだったら、沙織さん入ってくれる?」と下を向き少し戸惑う彼。
私もこのアニメのキャラクター マナミが好きだった。
憧れもあり、マナミを目の前にして自分と大きさが変わらず、一目見た時からこうなってみたいと思ったのも事実。
「入ってみたい!」気づけば普通なら恥ずかしくなるような答えを彼に返していた。
彼からはマナミは等身大フィギュアであることと、着ぐるみに改造する時間が必要なので、時間を欲しいと言われた。
自分があのマナミになれることを楽しみに彼からの連絡を待った。
そして彼から着ぐるみへの改造ができたと連絡がきた。
彼からインナーについては特に指定はなかったが、彼が大事にしているフィギュアを私の汗で汚してしまうのは申し訳ないと思いネットでいろいろ検索してインナーを購入しておいた。
購入したのはドラゴンの着ぐるみの時に着たインナーのゴムのスーツの類似品。
全く同じものはなかったが、なんとか似たものを探し購入できた。
ゴムのスーツはラバースーツといい、着る前に体にローションを塗ってから着ると着易くなると説明書きがあったのでそのようにする。
自分で買ってきたローションを塗りながら。
「サービスでローションくらい付ければいいのに」そんなことを呟きながら、足を通して一度試着してみることに。
このラバースーツにはファスナーはなく、首の部分から体をスーツの中へと滑り込ませていくタイプのもの。
手も足も一体となっているので、スーツ内に溜まった空気を抜きながらゆっくりと着ていくと、体に吸い付くようにピッタリとして私の首から下を黒いゴムが覆ってしまった。
最後に髪を纏めスーツと同じくファスナーのないラバー製のマスクを被る。
これで完成なのだが、実はこのマスク開いているのは鼻の穴だけという代物。
被ってしまうと私の視界は黒一色となりなにも見えない。
ラバースーツをインナーとして着た自分の姿を確認しておきたかったが、これではなにも見えないので鏡で確認できない。
そこで一旦マスクを外しスマホを用意する。
スマホをテーブルの上に立てムービー撮影にしてから再びマスクを被り、撮影できるであろう範囲に移動する。
一人撮影は音も指示もなくなにをしていいか分からないので、直立姿勢からぐるっとその場で一周回ってみた。
動きがなさすぎるので、グラビアアイドルがとるようなポーズをしてみる。
そして自分の体を触った時、衝撃が走った。
ラバースーツ越しに触れた感触がなんともいえず、その場に座り込んでしまった。
胸を撫でるだけで、乳首は固く勃起する。
そして、私の右手は意思を持ったように、私の意志とは関係なく勝手に股へと伸び、アソコを弄りだした。
その後は動画撮影していることも忘れて、快楽の中へと堕ちていった。
その後、動画を確認したら大変なことになっていたのですぐに消去しました、またあの快楽を掻き立てられないように。
待ちに待ったマナミになれる日がやってきた。
購入したインナーと簡単なお泊まりセットを持って彼の家へと向かった。
彼は笑顔で迎え入れてくれた。
彼なりの気遣いであろう、すぐにマナミのことには触れずに、恋人同士の時間を過ごした。
着ぐるみを着せたい思いと着ぐるみを着たい思いをお互い、遠慮し合ってなかなか言い出せずに時間が過ぎる。
会話に詰まった時、私から「そろそろ」と彼に切り出した。
彼も何を指しているのか、すぐに察して「じゃあ、そろそろ」と言って立ち上がる。
同じ部屋でずっと2人の様子を見守っていたマナミの前にいく。
彼は「説明するね」と言ってマナミの頭を持ち上げる。
すると可愛い笑顔を浮かべるマナミの頭が外れ、中からは黒いマネキンが出てきた。
驚いている私に彼は「着ぐるみに改造したら、自立しなくなってしまって」と照れ笑いする。
しかし、彼はマナミが自立できなくなったことに心の中ではショックを受けていることがなんとなくではあるが伝わってきた。
彼はマナミの背後に回り背中のファスナーを開き、そして説明を始める。
「フィギュアだったんで、中に手を入れると、結構痛かったので、ウエットスーツの素材に使われているネオプレンゴムを貼ったんだ」と言って、マナミの背中を大きく開き中を見せてくれた。
「少し滑りが悪いから、ローションを使って!」そう言って棚の上のボトルを指差す。
「うん!」と私が返事を返す。
「背中のファスナーには、手が届かないと思うから僕が閉めるよ」と。
私にはその意味がその時は分からなかったが、着ぐるみを着るとその意味が理解できた。
私は説明を受けると、彼の寝室を借りて着替えを始める。
恥ずかしいので、彼にはリビングで待ってもらって。
まずは、自分で用意したインナーのラバースーツに着替える。
私はすっかりこのスーツの虜になっていた。
このスーツを纏うと興奮してくる。
それは初めて着た時からそうだったが、その後も彼の家で早く着るためと、訳のわからない理由で自分自身を納得させ、その度快楽に浸っていた。
しかし、今日はそうはいかない。
マナミにならなければならないからだ。
首から下が黒いラバースーツに覆われた体にローションを塗る。
そしてマナミになる為、その中に入ろうとして気づいた。
マナミの体が思っていたよりも固い。
腕が曲がるか試してみたが、ほとんど曲がらない。
彼がファスナーを閉めるよと言った意味がよく分かった。
「入るよ」寝室の外から彼の声が聞こえる。
慌てて「あと5分だけ待って下さい。ノックして返事がなければ入ってきて、背中のファスナー閉めて下さい」と返した。
どうやって着ようか、焦りながら考えて思いついたこと。
まず、下半身をマナミの中へそしてマナミの頭とローションの位置を確認した後、ラバーマスクを被る。
頭のてっぺんからローションをかけ全体に塗る。
滑りをよくしてマナミの頭を被り、両腕を着ぐるみの中へ入れ肩を押し込むようにした。
幸いマナミが固かったこととローションで滑りがよくなっていたため上手く体がマナミの中へと収まった。
厳密にいえばラバーマスクを被って視界がなくなってしまったので、上手くできたと思ったなのだが。
しかし、ここで重大なことに気づく。
体を押し込んだのはいいが、自分では脱ぐことができなくなったことに。
腕や体を動かしてみるが、マナミの中にスッポリとはまり、動けないし力が入らない。
頭に浮かんできたことは、ラバースーツ姿を彼に見られるということ。
”恥ずかし過ぎる”そう思った時ドアがノックされたが、反応できない。
そして彼が寝室に入って来た。
じっと立っている私を見て「おお!」と彼の感嘆の声が聞こえてきて、程なくしてジッジッとファスナーを閉める音。
体にかかる圧力がキツくなった。
もうどうにでもなれ!そう思った時、彼の「やった」と嬉しそうな声。
私もその声を聞いて嬉しくなり、ほとんど動かない腕を頑張って動かした。
何かギシギシと擦れるような音が続いた後、私の体が横にされる。
少し焦ったが、マナミと同じくらいの小さな体は彼の腕に抱かれゆっくりとベッドへ横にされた。
その後、私の体、いやマナミの体に何か着せているようだったが、私でなくマナミであり今の私は視界を閉ざされほとんど身動きの取れない状態であるためされるがままだった。
それでも彼が満足してくれるのなら、それでいいと思った。
衣裳を着せ終わったようで、そのまま彼が抱きついてきたのが分かった。
私はマナミを演じつつ、曲がらない腕で彼を抱きしめた。
最終更新:2017年02月23日 19:09