「あっ!あれ忘れてた!」
 美優は紙袋をガサガサあさって両端にわっかがついてる黒くてふわふわしたひもを取り出した。
 そしてビクビク震えてる私の首にそれを巻きつけた!

『やら!』(やだ!)
「暴れちゃだめ!首輪つけるだけだから!」
『ふぅ……』

 こうして私の首に黒いフワフワしてる首輪が巻かれた……
 しかもひものわっかに鈴みたいな南京錠をガチャリと嵌めた!
『ふぅ!!』

 え!鍵かけられちゃった!……んんっ!……
 ……なんで……ここまでするの……

 顔を上げて美優を見る……すごいニコニコしてる……
「うん♪これで完成!これより罰ゲームを開始しま~す♪名づけてサキちゃんにゃんにゃん大作戦♪」

 罰ゲーム?にゃんにゃん大作戦?

 私の頭がパニックになってきてる……
「せんぱ……じゃなかった、サキちゃんが私にいろいろ隠し事してたから悪いんだよ!アリスちゃんのこととか……マキちゃんのこととか!
 だから今日は私の気がすむまでず~とサキちゃんには猫ちゃんになっててもらうよ!
 もちろんおしっこしたくなっても、お腹すいちゃっても絶対脱がしてあげないからね!」

 そ、そんなの聞いてない!!

急いで肉球グローブをももの間に挟んで手を抜こうとする……全然抜けない!
「自分じゃ無理だよ♪手首をベルトで固定しちゃったもん♪」
『へふほ!』(ベルト!)
 手首に巻かれてる白いファーを頑張ってめくってみる……手首にベルトが巻かれてる!

 どうしよ……これじゃとれない…… 

 グローブを外すのをあきらめたら美優がまたニコニコしながらしゃべり始めた…… 
「この肉球グローブはね……二重構造になってるの!
 内側にベルトがついてて外側のファーでベルトが隠れるようになってるの♪すごいでしょ!
 肉球ブーツも同じだから自分じゃとれないよ♪
 あっ!それに手がグーのまんまだからラジオペンチもつかめないでしょ!ふふ♪」

 そういって美優は意地悪そうに笑った……

 え!……それじゃあ独りで……着ぐるみ脱げない……
 しかも……脱がせてもらえない……あぁん!
 ……どおしよ……そんなことされたら……んくっ!……おかしく……なっちゃうよぉ……

 もしかしたら一日中着たままかもしれない……そう思ったら体がビクンッ!と震えて……あそこがまた濡れてきた……

さっきから着ぐるみの中で感じっぱなし……
 そんな私に美優は罰ゲームのルールを説明しだした……

「にゃんにゃんルールとして基本的に女の子座りで手は床につけてね♪
 それと立って歩いちゃだめだよ!四つん這いで歩いてね♪
 お願いがあるときはその手で私を引っ掻いてかわいくおねだりするんだよ♪
 あとは……そうだ!絶対に声出しちゃだめ!猫ちゃんなんだから!
 もし声出しちゃったら……おしりペンペンだからね!わかった!」

 ……美優……ちょっと怖い……
 ほんとに私……猫にされちゃうんだ……あぅぅ!……
 ……大変そうだけど……でも……もとは私が悪いんだし……美優の気がすむまで……やってあげよう……

 私は小さく頷いた………黒猫サキとして……

「ふふ♪かわいい♪」
 そしたら美優が私の前にしゃがみ込んでサキに包まれた私の頭をなでなでした……

 んんっ!……だ、だめ……そんなことされたら……感じちゃ…あんっ!……

 美優に猫として扱われているのを改めて実感させられて……また濡れてきちゃう……

 美優は私の頭をなでなでするのをやめてその手を私の前にやって手のひらを上に向けた。
「サキちゃん!お手!」

 え!……お手って……こお?

 私は肉球グローブに包まれた右手を美優の手に乗せてみた。
 そしたら美優がニコッと微笑んでくれた……
「うん♪次はお替わり!」
 次に右手を床に下して左手を美優の手に乗せる。
「お替わり!」

 またお替わり?

 今度は左手を下し、また右手を美優の手に乗せた。
「ふふ♪連続お替わり!」

 れ、連続!……もお……

 美優の手のひらにかわりばんこで手をのせる……なんかにゃんにゃんしてるみたい……すごく恥かしい……
 それにちょっとしか動いてないないのに……もう全身汗まみれになってきた……

はぁ…はぁ……ふぅっ!……恥かしいよぉ……

 そしたらいきなり美優に腕ごと抱きしめられた!
『ふぎゅっ!』
「かわいい♪すっごくかわいいよ!今のサキちゃん!」

 んくぅ!……そういうこと……言わないで……あぅっ!……恥かしんだから……

 でも美優の気がすむまでずっとこんなことさせられるのかもしれない……
 そう思ったら……なぜか胸がドキドキしてきちゃった……

 それから10分は過ぎたと思う……いまだに美優は私を抱きしめてる……
 ちょっと美優に抱かれてる感じが……きもちいんだけど……やっぱりすごく暑い……

 はぁ…はぁ………暑いよぉ………お願いだから……もうはなして……

 でも声出したらお尻を叩かれちゃう……
 美優にわかってもらえるように美優のお尻を手でぽんぽんと叩いた。
「……あっ!ごめんね!サキちゃんがあまりにもかわいかったし……抱き心地がよかったから……」
 美優がやっと私をはなしてくれた……
 もう服着てるところがビッチョリになってる……

『ふぅ…ふぅ…ふぅ……』
 手を後ろにやって顔を上に向けてたら美優にその手をももの間に移動させられた。
『ふぅ?』
「手はももの間に置いてね♪その方が猫ちゃんっぽいでしょ♪」
 そういって美優はニコッと笑う……ちょっとくらい休ませてほしい……

「じゃあ次は……ちんちん!じゃなくて女の子だから……まんまんして♪」

 そ、そんなのいや!やりたくない!

 私は大きく首を横にふった。
 そしたら美優はちょっと怒った顔になった……
「あっ!言うこと聞かないと……おしりペンペンしちゃうよ!」

 えっ!……それも……いや……

 私はまたイヤイヤいた……
「じゃあやってくれるのね♪」
 美優がすごく嬉しそうな顔をする……
 私は渋々頷いた……
「やった~♪じゃあ気をとりなおして……サキちゃん!まんまん!」

 ……ちょっとだけだよ……

 私はお尻と両足を床につけて股を大きく開き、両手を耳らへんまであげてまんまんの体勢をとった……
 こんなカッコさせられるなんて……すごく恥かしい…… 

 ふぅぅっ!……やっぱり……恥かしいよぉ……
 ……これでも私……先生なのに……あぁん!……

 しかもこんなポーズをとってる着ぐるみの私を美優に見られてる……ちょっとおかしくなっちゃいそう……

「かわいすぎるよサキちゃん♪反則だよ!それずっとやってて!」

 んんっ!……まだやってなきゃ……いけないの…… 

 美優が目をきらきら輝かせながら喜んでくれてる……
 でも私はさっきから胸がバクバクで……どんどん汗をかいちゃって……感じちゃってた……

 はぁ…はぁ…はぁ……はぅっ!……も、もうだめ……限界……
 これ以上……やってたら……あぅんっ!……変になっちゃう……

 私はその場に仰向けになった。
 そしたら美優があわてて私を抱き起こしてくれた……
「だ、だいじょぶ!サキちゃん!」
『ふぅ…ふぅ…ふぅ………ふぅぅ……』
 美優が心配しちゃうと悪いからとりあえず頷いてみせた。

「いろいろ無理させちゃったね……ごめんね!ちょっと休憩しよう!
 お昼買ってくるからしばらく寝っ転がってていいよ♪あっ!でもそのカッコでお外でちゃだめだよ!」

 そういって美優はニコッと笑って私を仰向けに寝かせた。
 そして小さなポーチを肩から下げて私の部屋から出ていっちゃった……

 はぁ…はぁ……こんなカッコで……んんっ!……外でれないよ……もお……美優ったら……
 ……あれっ?……美優は?……あっ!

 あわてて起き上がる!でも美優がいない! 
『ひふぅ!』(美優ぅ!)
 呼んでも返事がない……

 ほんとに買いに行っちゃった……まだ脱がしてもらってないのに……
 ……あっ!じゃあ美優が帰ってくるまで……ずっとこのまま!?……あぁん!……

 急に胸がいっぱいになって……一気にあそこが濡れてきた……
 さっきは美優が一緒にいたから気がまぎれてたのかもしれない……独りになったとたんに……変な気持ちになってきちゃった……

はぁ…はぁ……んんっ!……暑いよぉ……

 いくらエアコンが効いてても顔まで着ぐるみで覆われてるし、その上にふわふわした服を着せられてるからすごく暑い……
 それに胸がずっとドキドキしてて……体がほてって……感じっちゃってるから全身汗ビッチョリ……
 特に手袋の中とブーツの中なんかビチョビチョになってる……
 ふわふわブルマの中なんか……私のおつゆと汗がまじっちゃって……大変なことになってる……

 はぁ…はぁ……エアコンの温度……さげよう…………

 リモコンを探す……テーブルの上に置いてあった。
 こんな猫の手じゃつかめないからテーブルの上にリモコンを置いたまま慎重に温度を下げるボタンを押した……

 ピッ!ピーー!……プシュ~~……

 ?……えっ!なんで!

 エアコンが止まっちゃった!
 間違ってエアコンを止めるボタンを押しちゃったみたい!
 私はあわててエアコンが動くボタンを押した!
 それがいけなかった……

ガチャン!

 あっ!

 リモコンが床に落ちちゃった……
 そのときにリモコンのふたが開いて……電池が飛び出しちゃった……

 ……うそ……でしょ……

 電池をつかもうとする……手袋の中で手がグーになってるから全然つかめない……
 今度は両手でリモコンをつかもうとする……やっぱりだめだった……

 どうして……つかめないの……

 何回やっても全然だめ……
 そんなことしてるうちに室温がどんどん上がっていく……
 焦りと不安もあいまって体からドクドク汗が出てきた……

 はぁ…はぁ……どうしよ……あっ!窓開けよう!

 私はエアコンをあきらめて窓を開けることにした。
 急いで窓に駆け寄りカーテンを開けて窓を開けようとした。

 ガッ!

 ?……そうだ……鍵開けてからじゃなきゃ開かないよ……なにやってんだろ……

 ちょっと焦り過ぎちゃってる……
 一息ついて窓の鍵のに手をかけた……

あれ?開かない………あっ!

 一気につき落とされた……
 私の部屋の窓はちっちゃい黒いタブを上げながらじゃないと鍵が開けられない……
 こんな丸くてもこもこした指じゃもちろん無理だった……

 そんなぁ……

 私はその場に崩れて……泣いちゃった……
 あんなに頑張ったのに……全然だめだった……
 そう思うと心が折れちゃって……どんどん涙が溢れ出てくる……

『ひっく…ひっく…ひっく…………ふぅぅ……』
 しかも部屋の中がどんどん暑くなってくる……もう体じゅうビチョビチョですごく気持ち悪い……
 玄関を開けたいけど近所の人にこんなカッコしてるとこ見られちゃうかもしれない……だから開けられない……
 頼りの美優も帰ってこない……

 ひっく…ひっく………美優……早く……帰ってきてよぉ……

それから何分経ったかわからない……
 疲れたからいつの間にか泣き止んでた……
 でも私はその間もずっと着ぐるみの中で感じちゃってて……ビッチョリになりながら仰向けに寝転んでた……

 んんっ!……も…もう……だめかも……ぼーっと……してきた……

 バタン!

 急にドアが閉まる音が聞こえた!
 そして足音がどんどん近付いてくる!
「遅くなってごめんね♪……あれっ?だ、だいじょぶサキちゃん!」

 美優はコンビニの袋を床に放り投げてぐったり寝転んでる私を抱き起してくれた。
『ふぅ…ふぅ…ふぅ……』
「なんでこんなに汗ビッチョリに……あっ!エアコン切れてる!なんで!」
 美優が周りをキョロキョロ見回す……電池が飛び出しちゃってるリモコンに気がついた。
 美優はあわてて電池を入れてエアコンをつけてくれた……
 そのあと肌タイと黒猫衣装に包まれた汗まみれの私の体をタオルでよ~く拭いてくれた……ちょっとだけさっぱりした気がする……
 でもマスクをとってくれない……中のスポンジが汗をいっぱい吸っちゃってグチュグチュして気持ち悪いのに……
 それに猿轡をずっと噛んでるから顎が痛い……よだれが垂れてきそうになっちゃう……

私の体を拭き終えると美優はさっき投げた袋の中身を確認してそれを冷蔵庫に入れた。
 それが終わると仰向けになってる私のところに戻ってきて私の頭を美優のももにのせて膝枕してくれた……

「なにがあったかわかんないけど……大変だったんだね……ごめんね……」
『ひふ……』(美優……)
 そういって優しく微笑みながらサキに覆われた私の頭をなでなでしてくれた……
 自分の頭を撫でられてるわけじゃないのに……すごくきもちいい……だんだん眠くなってきちゃった……

 ……ちゃん!サキちゃん!

 あれ?……美優のこえが……きこえる……

「サキちゃん起きて!風邪ひいちゃうよ!」
『ふっ!』
 私はあわてて起き上がって目をこすろうとした!
 でもそこにはサキの顔があった……

 そっか……あのまま寝ちゃったんだ……

 時計を見たらもう1時になってる……ウイダーしか飲んでないからお腹すいてきちゃった……
 お腹に手をあててたら美優はこんなことを言った。
「お昼にしよっか?お腹すいちゃったでしょ♪」

 うん!

 私は元気よく頷いた。
 すると美優はニコッと笑って台所へと向かった。

美優はさっき冷蔵庫に入れた袋からウイダーインゼリーを取り出してそれを飲んだ。
 飲み終わるとそれをゴミ箱に入れて、私ん家の食器戸棚からちょっと口の広いお皿を取り出して床の上に置いた。

 ?……まさか……

 続いてドラムバックから点滴用みたいな細長いチューブを取り出して、
 それを台所で洗ってからすぐさまサキの口にある小さな穴にぐぐっと差し込んだ。
「ちょっと待っててね♪今飲み物持ってくるから!」
 そして美優はまた台所へと向かった。
 私は膝を曲げたまま床に手をついて寝そべってるカッコで待機させられた……

 ……やっぱり……マスクしたまま飲むんだ……
 しかも……こんなカッコで……んくぅ!……

 ほんとに猫にされちゃってる……
 そんなこと考えると……また感じちゃう……

 美優は冷蔵庫から1リットルの紙パックを取り出してそれを開けて私の前に置いてあるお皿に注いだ。
 お皿の中がその液体で満たされていく……私は驚いて目が丸くなった!

 !!……やだ……これって……

 匂いですぐわかった……牛乳だ……
 私は牛乳が大嫌い……
 給食のときは牛乳しかでないから水筒の中にお茶をいれていってそれを飲んでる……
 でも美優にはこのことを言ったことないから牛乳を買ってきちゃったみたい……
「はい♪サキちゃんのお昼はこれ!ちゃんと全部飲んでね♪」
 そういって美優はサキの口に繋がれたチューブの端を牛乳が入ってるお皿の中にいれた!

『ふぅ!』
 私は驚いておもいっきり息を噴き出した!
 そのせいで床に牛乳が飛び出しちゃった……
「こら!お行儀悪いよ!」
 美優は床にこぼれた牛乳をティッシュで拭きながら私に怒った。
 でも大嫌いなんだもん……飲みたくない……

『やら……ほへはいほぉ……』(やだ……飲めないよぉ……)
「声出しちゃだめでしょ!おしりペンペンしちゃうよ!ちゃんと飲みなさい!」
『ふぅ……』
 美優がもっと怖い顔になった……

これ以上怒られたくない……私は我慢して牛乳を飲むことにした。

 少しずつ息を吸ってみる……だんだんと牛乳が吸い上げられていく……
 とうとう口の中に入ってきた!

 うぅっ!まずい!

『ぷふっ!!けほっ!けほっ!……』
 さっきみたいにまた牛乳が飛び散っちゃった……
「もう!いいかげんにしなさい!!」
『ひっ!』
 美優に大声で怒鳴られた……すごい怖い顔になってる……
 でも……牛乳なんて飲めない………こんなの拷問だった……

 そんなに……怒んないでよ……ぐすっ……
 ……無理だよ……ひっく……こんなの……飲めないよぉ……うぅぅ……

 私は辛すぎて……ついに泣きだしちゃった……
『ひっく……ひっく……』
「え!……ご、ごめんね!ちょっと怒りすぎちゃったよね!」
 私が急に泣き出したから美優がびっくりしてた……
 そしてあわてて私の背中をさすってくれた……
「もう怒ってないよ……だから泣かないで……」
『ひっく……ひっく……ひっく……』

美優に撫でてもらってたら気持ちがだんだん落ち着いてきた……
 でも口の中にまだ牛乳が残っててすごく気持ち悪い……

 私が泣きやむと美優は私の背中から手を離してティッシュで床を拭きながらこんなことを聞いてきた。
「でも……なんで飲んでくれないの……牛乳が変なとこ入っちゃったの?」
 そんなんじゃない…私は大きく首を横に振った………

「じゃあどうして……あっ!もしかしてサキちゃん……牛乳飲めないの?」
 恐る恐る私の目を覗き込む美優……
 私は小さく頷いた。
「ご、ごめんね!今ちがうのに取り替えるからね!」
 美優はあわててサキの口からチューブを抜き、お皿とチューブを台所で洗い流してた。
 そのあと戸棚から新しいお皿を取り出して、さっきだした牛乳パックを冷蔵庫の中に入れると、代わりに違う1リットルの紙パックを取り出した。
 遠目で見てもわかった!ピーチdeジュースの紙パックだった!

 美優は私に鼻をかませてからさっきみたいにサキの口にチューブを差込んでピーチdeジュースをお皿に注いだ。
 甘くていい匂いがする……私は飲む前から元気になってきた……

「さっきはごめんね……無理やり飲ませようとしちゃって……
 今度こそサキちゃんのお昼だよ♪飲む体勢になったら飲ませてあげるからね♪」

 私は元気に頷いて床に手をついて女の子座りのままその場に寝そべった。
「うん♪じゃあ飲んでいいよ♪」
 美優はそういってチューブの先をお皿の中に入れた。
 さっそく私は勢いよくピーチdeジュースを吸い始めた……
 やっぱりピーチdeジュースはすごく美味しい♪最初は口の中の牛乳とまじっちゃってたけど……

 猿轡のせいで飲みづらいんだけど……でも私はお皿に注がれたピーチdeジュースをあっという間に飲みほしちゃった……
「ふふ♪まだまだあるからね♪」
 そしたら美優がどんどんピーチdeジュースをお皿に補充してくれた。

 私がピーチdeジュースをチューチュー飲んでたら美優が私の……サキの頭を撫で始めた……
『ふぅ?』
「サキちゃん……すごくかわいい……ほんとの猫ちゃんみたい……」

 え!……あぅっ!………そういうこと……言わないでよぉ……

 猫ちゃんとか言われるだけで今自分がしてることを思い出して……濡れてきちゃう……
 ピーチdeジュースを飲んでるときはそうゆうこと考えたくないのに……

 2杯目以降はずっと頭をなでなでされてたから……感じちゃって……あんまり飲んでる気がしなかった……
 でも美味しかったから一人で1リットル全部飲んじゃった……お腹がたぷたぷする……
 だけどピーチdeジュースのおかげで元気が出てきた。
 ジュースを飲んだだけで元気になるなんて……相変わらず子供みたいだった……

 私がピーチdeジュースを飲み終えると美優はチューブとお皿を片付けて紙パックをゴミ箱に捨てた。
 それが終わると黒猫衣装が入ってた袋から何かを取り出して私に見せないように背中に隠した……なんだろ?
「サキちゃんと遊ぶためにとっておきのを用意したの!なんだかわかる?」

 とっておき?

 わかんないから首を横に振った。
「ふふ♪じゃーん!」
『……ふぅ!』
 そういって美優が背中に隠してたものを私に見せてくれた……なんと猫じゃらしだった! 
 しかもそこらへんに生えてるやつじゃなくてちゃんとしたやつみたい……

 ま、まさか……あぅぅ!……

 美優が私にやらせたいことがすぐに想像できた……これでにゃんにゃんさせる気だ……
 そんなことさせられたら……恥ずかしすぎる……
 また胸がドキドキしちゃって……マスクの中で真っ赤になってた……

そんな私に気づかない美優はさっそく私の目の前にふわふわの猫じゃらしを揺らした。
「ほらほら!猫じゃらしだよ♪………あれ?どうしたの?」 
 私が猫じゃらしにじゃれないから美優が不思議そうな顔してる……

 ふぅぅ!……なんでそんな顔するの……
 ……だって私……猫じゃないもん……んんっ!……

 でも今の私のカッコは……明らかに猫だった……
 それをまた思い知らされて……さっきからずっと……感じちゃってる……

 私がそんなことを考えてたら美優の手が急に止まった……
「やってくれないの……せっかく……ぐすっ!……買ったのに……」
 美優は猫じゃらしを持ってる手を下ろしてがっかりした顔をした……ちょっと目が潤んでる……

 な、泣かないで!美優!
 ……恥ずかしいけど……やってあげよう……

 美優の泣いてる顔なんて見たくない……私は猫じゃらしをもこもこの右手でにゃんにゃんした。
「……え?……やってくれるの!」
 美優がびっくりした顔をして私を見る……
 私は元気に頷きながら猫じゃらしにじゃれついた。
「ありがと♪サキちゃん♪」
 美優の顔に笑顔が戻った……やっぱり美優にはこの顔が一番似合ってる……

「じゃあまずはこっち!」
 そういって美優は猫じゃらしを上に動かす。
 私もその猫じゃらしにじゃれついてにゃんにゃんする……

 んくっ!……やっぱり……恥ずかしいよぉ……こんなことするの……

 こんな恥ずかしいカッコまでさせられて……そのうえ美優に猫扱いされると……また変な気持ちになっちゃう……
 それに結構動くし体がほてってるせいもあってすごく暑い……どんどん汗かいてきちゃう……

「次はこっちだよ♪ほらほら♪」
 美優は次へ次へと猫じゃらしを動かし……私ににゃんにゃんさせる……

 はぁ…はぁ……ふぅっ!………私とこんなことして遊んで……楽しいのかな……

 美優の顔をチラッと見る……すごいニコニコしてる……

 美優……嬉しそう……
 ……よし!やってあげよ♪ 

 そんな美優の顔が見れると……不思議と「がんばっちゃお!」って気持ちになる……

 でも猫じゃらしでにゃんにゃんさせられてる間……私はずっと感じちゃってた……

 しばらくそうやって遊んでたら美優が猫じゃらしを床に置いていきなり私を抱きしめた!
『ふぎゅっ!』
「サキちゃんかわいすぎ♪もうほんとの猫ちゃんだよ!」

 ゾクゾクッ!

 あぅん!…んんっ!……だ、だめ……
 はぁ…はぁ………やだ……また……濡れちゃった……

 「猫ちゃん」って言葉にすごく敏感になってる……
 にゃんにゃんした後だったこともあって……あとちょっとで……いっちゃいそうだった……
 体をピクピク震わせてる汗ビッチョリの私を美優はさらにギュッ!と抱きしめる……どんどん体が熱くなってきた……

『ふぅ…ふぅ……ひふぅ……はふひほぉ……』(はぁ…はぁ……美優ぅ……暑いよぉ……)
「しゃべっちゃだ~め♪猫ちゃんでしょ?」
『んふぅ!……ふぅ…ふぅ……』(んくぅ!……はぁ…はぁ……)
「もうちょっとだけ……このままでいさせて……」
『?……』

 それから何分経ったかわからないけど……いまだに美優は私を抱き続けてる……ブラジャーの中がビッチョリになってる……
 でもかなり休めたし……なんか美優に抱きしめられてる感じが……すごくきもちい……

「……ありがと……サキちゃん……」
『ふっ?』 
 そういって美優が私を抱くのをやめた……
 私に抱きついてたから美優も汗ビッチョリになってた……

 美優はドラムバックの中から新しいTシャツをだしてビッチョリになったTシャツを脱ぎ始めた。
 美優をサキのサングラス越しにぼ~と見てた……そしたら美優のおっぱいがプルンと出てきた!
『ふぅ!!』

 えっ!なんで!

 美優はノーブラだった!
 私はあわてて猫の手で顔を覆った!

「ふふ♪恥ずかしがり家さんなんだから♪」
 美優はそんな私を見てくすくす笑ってた……
 でも私は着ぐるみの中で真っ赤になっちゃってた……

 ど、どうしてつけてないの!
 ……あっ!……もしかして……私を抱くため!?

 変なこと勝手に想像しちゃって……もっと体を真っ赤にしちゃってた……

 あっ……そういえば私も……つけてない……
 ……それに……ショーツも……んくぅ!……

 そう……今の私は肌タイの上にはショーツとかブラジャー、ブルマをつけてる……
 でも……肌タイの下は……はだかんぼだった……
 なんかすごくエッチなことしてると思って……またあそこが濡れてきちゃった……

 私が独りでもじもじしてたら美優がいきなり私の手をサキの顔から離した!
『ふぅぅ!』
「終わったよ♪驚かせちゃってごめんね!」
『……』
 たしかに美優は新しいTシャツを着てた……できればちょっと声をかけて欲しい……

 部屋の時計に目をやるともう2時になってた。
 さっき新しいシャツに着替えてたから今日はまだ脱がせてもらえないみたい……
 でもサキの中の私は……全身汗まみれだし……手袋とブーツの中はもっとビチョビチョ……
 それにブルマの中が……私の汗とおつゆでグチュグチュになってる……すごく気持ち悪い……

 せめてマスクだけでも外してもらいたいからもこもこの手で美優を引っ掻いてみた。
「んっ?どうしたのサキちゃん?」
 美優が不思議そうな顔をしてサキの顔を見つめる……
 私は両手で頭を挟んで「マスクとって!」のジェスチャーをした。

「……あっ!マスクとってほしいの?」
 美優にわかってもらえたみたい!
 私は大きく頷いた!

 でも美優はニコニコしながらこう言った……
「だ~め♪まだまだやりたいことが一杯あるんだもん!
 終わるまでマスクもとってあげないよ♪今日はそうゆう約束でしょ♪」

 えっ!……たしかに……そうだけど……
 ……ずっとつけたままだと……大変だよぉ……

 マスクもとってもらえない……やっぱりずっとこのままみたい……

最終更新:2018年02月15日 14:35