インターホンが鳴る音にきずき、進一(18)が玄関へ出てみると、そこには身長150~160くらいの女の子の格好をした着ぐるみがたっていた。
突然、その着ぐるみがマスクをとった。そこにはおっさんの顔があった。
進一は警察に通報した。10分後、町内の交番から警察官がやってきた。
その警察官は美少女な着ぐるみの婦警さんだった。その婦警さんは「もうぅ逮捕しちゃうから~」とか意味不明なことを言いながらマスクをとった。そこにはおっさんの顔があった。
二人の美少女着ぐるみだったおっさんは再びマスクを被ると進一の両側に廻り込み両腕を掴んで「署まで同行願いますから~」とか意味不明なことを言いながら歩き出した。進一は突然の出来事にパニックを起こした。
そう一喝すると、美少女着ぐるみの婦警さんは今度は諭すようにこういった。
「お前も苦労したんだな。でもこの話を里のお袋さんが聞いたら悲しむぞ?
悪いことは言わん。自首したらどうだ? 反省しているなら情状酌量の余地もあるってもんさ。まあ、ひとまずこれでも食ってもちつけ。」美少女着ぐるみの婦警さんはこぼれた油揚げ丼を器に戻して進一に差し出した。 進一の背後でずっと見守っていた身長150~160くらいの美少女着ぐるみの婦警さん(私服だったようだ)が進一の肩をポンポン叩いた。「しかたないわねぇ。 食べ物を粗末にした罪で逮捕しちゃうんだから~」とか意味不明なことを言いながら二人(二体?)で進一の両腕に手錠をかけてしまった。 進一が理不尽な逮捕にわめき散らしていると、別の着ぐるみ婦警さんがやってきた。二人より背が高くお姉さん風だ。二人の美少女着ぐるみ婦人警官がピシッと敬礼する。「さあ、囚人は囚人服に着替えるのよ。」と言い放つと囚人服にしてはかなり大仰な箱を置いた。蓋を開けるとそこには美少女着ぐるみのマスクと肌タイと囚人服が入っていた。進一は唾をゴクリと飲んだ…
そう呟きながら、しかしあまり興味はなさそうなフリをして面や肌タイを手にしてみる。
実は進一は素振りと裏腹に着ぐるみにとても興味があった。
しかし、たまにキャラショーを見に行ったりネットで画像や動画を見る程度のことしかできなかった。
ショーでも遠巻きにしか見ていなかったので自宅で初めて間近に見たときは心臓が飛び出るほど驚いた。
しかも今度は自分のために用意された着ぐるみが目の前にあるのだ。
「あー じれったいなあ。 男だろ? とっとと着ちまえよ。」
突然のだみ声に顔を上げると後から入ってきた婦警さんがマスクを外して小脇に抱えながらこっちを睨んでいた。
いや、そのしかめっ面はおっさんだった。
進一は予想していた展開にもう慣れた。
そんなことよりも、男だからこそいきなりこんな可愛いマスクを被れと…
めちゃくちゃ可愛い。こんな可愛い囚人がいるものか。これではまるで…
アングラな着ぐるみサイトに時々投稿される画像を思い出しながら
進一はさっきから気になって仕方ない穴を探し始めた。
よく見ると肌タイは布地ではなく薄いゴムのようだ。
よく伸びしかも丈夫だ。
すぐに穴が二箇所見つかったが、筒状になっていて先端は丸く閉じていた。
進一は理不尽に逮捕されたことなどすっかり忘れてマスクを掴んだ。
やはり特殊なシリコンでできているのかよく伸びるのに丈夫で形が崩れない。
リアルな唇を開けてみると歯や下までもが作ってあり、口内は奥で閉じていた。
鼻も耳も穴があったがやはり奥で閉じている。
目もリアルにできており、瞼が捲れたのには驚いた。
表から見ても覗き穴は分らなかった。
進一がフと顔を上げると、婦警と私服の女装おっさんが三人で「はよせーやー」と見つめていた。
現実に引き戻された進一は、しかし平静を装い再びマスクに顔を向ける。
凄い着ぐるみにばかり着を取られていて大事なことを忘れていた。
これを被るということは訳の解らない罪を認めて囚人になり下がりその演技をするということなのだろうか。
こっちを見ている三人のふてぶてしい格好から三体の動作や声は想像できない。
あの愛嬌ある動きや優雅な身のこなしは演技だったのだろうか。声もまるで違う。
進一は人前で演技などする自身が無かった。
いや、その前になんでそんなことをしなければならないんだ?
連れてこられたときもそうだったが、彼女(彼)らは小柄な割りに力があってしかも二人がかりだったので逃げることもできなかった。
部屋には鍵がかけられたし逃げるのは無理だろう。
理由や状況はともかく、この着ぐるみが着れるというのは確かなようだ…
進一の思考が絶望的な方向に向かうのを少しでも前向きにと、自らその気になり始めてるのを意識しだしたとき、
もはやあきらるしかなさそうだと観念した。
三体の美少女婦警さんがかわいい声と仕草で「は・や・く! は・や・く!」とはやしたてはじめたのだ。
意を決め進一は服を脱ぎだした。
婦警さんがやってきて「逃げちゃダメ! いいわね?」と念を押しながら手錠を外してくれた。
「私たちは後ろを向いてるから安心して。でもきっと驚くわよ」とか意味不明なことを言い残して三人の美少女着ぐるみ婦警さんはさっさと背中を向けてしまった。
三体は用心深く少しずつ距離をおいている。これではたとえ一人に襲い掛かっても他の二人に取り押さえられてしまうだろう。
出て行ってくれないのか、と思ったけど仕方ない。
中身はおっさんだが見た目は美少女な着ぐるみの婦警さんだ。
いや、そうでなく…見られてなくてもやはり他人と同じ部屋で着替えるのは恥ずかしい。
再度ハラを決め、ズボンも下着も脱いで肌タイとは違うインナースーツを着る。
少し小さめのように感じたが右足からゆっくり入れると何とか指先が先端まで通った。
柔らかいはずのスーツだが伸びているような感じがしない。
しかし、左足を通そうとして右足を床につき進一は驚愕した。
心持ち右足が短くなっているのだ。
更に細くもなっている。足首を手で掴むと届かなかった親指が余裕で中指に届いてしまった。
進一は着替える前に言われたことを思い出した。
今度は恐る恐る左足をスーツに通す。
圧迫感は多少感じるが苦痛に感じる痛みではない。脚全体が中からもじんわりと押されるような不思議な感じだ。
股から下を穿き終わって両足で立つと最初は気になった左右の足の長さの差が次第に無くなり圧迫感も次第に治まるのを感じた。
進一は事態を正確に把握していなかったが、実は下半身が数%ほども小さくなっていたのだ。
いよいよ問題の二つの穴、すなわち筒状の部分を手にする。
このまま入れるのだろうか? 進一は少し疑問に思い、箱を探すと避妊具が見つかった。
なるほど、必要なものはこの中に全て揃っているようだ。
既に刺激でイチモツは勃ちっぱなしだった。念のためイチモツに避妊具を二枚被せ筒状の一方へ挿入する。
筒に収まると圧縮され更に刺激が加わって進一のリアルな形を露にした。
しかしタマは押さえ込まれているようで、まるでディルドを挿入した女性の股間のようになった。
こんなところをあの三体に見られたら恥ずかしすぎる。
下側にあるもう一方の細めの筒はどうしたものかとまた箱を見てみると先端が丸い棒のようなものがあった。
これで尻の穴に押し込めということなのだろうか。念のために筒の部分にも避妊具を二枚被せ棒を使って尻の穴に入れてみる。
漫画でしか読んだことのない痛みが進一を襲った。便秘のときの痛みとも違うなんとも恐ろしい痛みだ。
脂汗をかき口を開けて深呼吸をしながらゆっくりと棒を入れる。
長い時間が経ったように感じた。
筒が肛門の奥へと押し込まれ根元まで入ったのを確認する。いつのまにか息を止めていたようだ。
棒を抜くときも言い知れぬ痛みが走った。
やっとのことで筒を入れ終えると、進一は大きく息を吐き激しく肩で息を繰り返した。
突如、進一のお尻を別の刺激が襲った。
挿入した筒の部分が下半身のときとは逆に少しずつ膨れ始めたのだ。
「マジかよ!」 今度は驚きよりも焦りが強かった。が、膨張もすぐに治まった。
気を取り直してスーツをたくし上げる。
両腕を通すとやはり圧縮されていくのを感じながら頭部まで一気に被ってしまう。
「全身」に圧迫感を感じながら背中の特殊なジッパーを上げる。
運動は得意ではないが身体は柔らかい方だ。
背中を触ってみると繋ぎ目がほとんど分からなかった。
そして、この後、進一は着ぐるみ婦警さんの言った驚きの本当の意味を知ることになる。
「あらまあ! ここまで自分でできたのね!」
進一は思わず顔を上げると、三体の美少女着ぐるみ婦警さんが傍に立っていた。
驚きや戸惑いや焦りや羞恥心が一度に押し寄せると同時に妙な違和感を覚える。
「見て御覧なさいよ~」と私服の美少女婦警さんが進一の頭を壁のマジックミラーへ向けると進一の目が釘付けになった。
進一の背丈は168cmで、三体の内の最初の二体よりも高く、最後の一体とほぼ同じぐらいだったはずだ。
それが、今は進一が一番低くなってしまっていたのだ!
進一の視界がスーッと暗くなって意識が遠のいていく。
「このスーツはね、着用中から効果を発揮し始めて完全に着用すると10%ぐらい身体を縮めてしまうのよ。」
「私たちのはプロトタイプで5%ぐらいなんだから~ でもって、体形補正もしてしまう新開発の優れものなんだから~。」
「お前さんよ、いきなりそれ着れるなんざうらやましい限りってもんさ。」
三体が代わる代わる捲くし立てるが進一の耳にはほとんど届いていない。なんとなく機械のような音も聞こえてくるが何の音か理解できなかった。
「147cmってとこね。身体が柔らかいからかしら? すこし効果が強めに出たのかもしれないわね。」
三体は手際よく惚けてる進一の身体測定を始める。
「B77・W52・H79 っと…なかなかのものね…」
「体温は36度8分…やっぱ少し高いわな。 体重は58kgっと。 これは変わらねーわな。」
体重計の針がガタガタ!っと揺れた。惚けていた進一が我に帰ったのだ。
俺の身体が… こんなに小さくなってしまった…
さっき感じた違和感は、三体の顔を見たとき、自分が見上げるようにしないとならなかったためだ。
でも具合が悪くなったようなことはない。身体中を触ってひとまず安心した。
マジックミラーに映った肌色のモジモジ君のようになった自分の身体をしばらく眺めていると、急に股間のイチモツが気になった。
惚けていた間は萎えていたが、またムクムクと頭をもたげはじめた。
流石に恥ずかしくなってしゃがみ込み両手で隠す。
年長の婦警さんが人差し指を立てて振った。
「ふふふ もう遅いわよ。写真も撮らせて頂いたのよ。資料用だから安心して。変なことに使ったりはしないわ。」
ここには人権とかプライバシーというものはないのだろうか?
まともに考えるとありえない展開に戸惑いながらも受け入れている進一だった。
座り込んだままマジックミラーをみると股間に両手をやって小さくうずくまっている自分が映っていた。
なんとなく肩に重さを感じて胸を見ると二つの膨らみがあった。品のいい先端が生意気そうに上を向いて存在を主張している。
あわてて片方の手を胸にやって隠す。この感情は何だというのだろう。
確かに、股間のものは自分の形が出ているし恥ずかしい格好であるが、胸は作り物だ。
進一の羞恥心が猛烈に見らたくないという感情を湧き起こしたようだ。
スーツの頭部を見てみる。
目と鼻(の穴)と口が開いている以外に顔面までもほとんどのっぺらぼうで、サイトで見た肌タイというよりもほとんど全身タイツだ。
「このスーツの頭部なんだけどね、マスクを被ると膨張密着してキミの表情までもをマスクに伝える役目も果たすのよ。」
「もっちろん、マスクに触れるとその感触がキミの顔に伝わるんだから~」
「おれたちのマスクに比べて皮膚の露出が少ないのはそのためさ」
「鼻は詰まってないわね? マスクを被ると口では息ができなくなるわよ? 念のために鼻腔を広げる薬を塗るといいわよ。」
婦警さんから点鼻薬を貰って鼻腔内に点す。
「あの、その前に… えっ!!なんで!?」
…
「あらまあ!可愛らしい声だこと!?」「えーうそー!?」「こいつぁやられたわな!」
進一が着替え始めてから初めて口を訊いて、三体が一瞬の間を置き一斉に色めき立った。
しかしそれ以上に驚いたのは進一自身だ。まだ着ぐるんでもいないのに何度驚いたことだろう。
「身体が小さくなって声帯も縮小されたのよ。」
「全身漏れなく小さくなっているんだから~」
「まあ、想像以上の効果が出たってこったな。」
各々がまた代わる代わる捲くし立てる。
進一は今度は何とか惚けずに理解し納得することができた。
さっきの点鼻薬が効き始め、鼻の呼吸がかなり楽になった。
思い切って声を出す。
「あ、あの…」自分の声にどぎまぎしながら尋ねる。
「なあに?」今度は婦警さんもちゃんと聞いてくれる。
「何か穿くものが欲しいんですけど…」
「でもよお? 勿体無いよな?」
「そうねえ。」
「これは大問題なんだから~」
進一は、自分の願いが聞き入れられず、三体の会話を聞いている内にこの格好のまま着ぐるみにさせられるのかと不安になった。
「あなたのその可愛らしい声を口で息ができないこのマスクで封じてしまうのは惜しいわね。」
「一つ前のテストに使った奴、あれはどうだ?」
「あ、アレね! あたし、急いで持ってくるんだから~」
言うが早いか身長150~160くらいの美少女着ぐるみの婦警さんが鍵を開けて脱兎のごとく部屋を飛び出していった。
「そ、そうね。マスクは取り替えることもできるし、顔も同じだし最初はアレを使いましょう。」
「あ、あの…」なんとなく置いていかれているような疎外感を感じて進一がまた口を開く
「あらまあ、ごめんなさいね。あなたのキャラクターはね、そ・う・い・う 設定なのよ。」
「え゛!!」
「でも安心しろや。そこに囚人服があるだろ。」
どうやら勘違いから始まった不安は解消されることがないらしい。
しかもその囚人服が問題だった。刑事ドラマで見るような粗末なものではない。
フリルが無数に付いたピンクのドレスだ。ロリータファッションというやつだろう。
サイトでも可愛い着ぐるみが着ているのを見たことがある。
ご丁寧に白の清楚で可愛らしい小さなランジェリーやブラジャーにショーツまであった。
こんなものを着せられるなんて…
またも羞恥心が湧き起こりだしたが他に着るものが無いというのなら仕方が無い。
進一は観念して箱に手を伸ばそうとした。
「まだよ。先に面を被ってからね」
「そ、そんな…」制止されて複雑な感情が進一を襲った。
しかも美少女着ぐるみ婦警さんに腕を捕まれる格好になって胸があらわになった。
「それにしても可愛らしい身体ね。」
二体の美少女着ぐるみ婦警さんの視線に羞恥心で卒倒しそうになったとき、マスクを取りに出て行った美少女着ぐるみ婦警さんが帰ってきた。
「ハアハア… さあハアハア… このハアハア… マスクをハアハア… 被ってハアハア… もらうんだから~ ハアハア…」
よほど急いできたのだろう、息も絶え絶えに小箱を差し出す。
年長の美少女着ぐるみ婦警さんが進一の腕を放して箱を受け取り蓋を開けた。
中から、被る予定だったのと同じ形のマスクが出てきた。
進一はお尻の刺激が治まると気を取り直してスーツをたくし上げた。
痛みではないが、なんともいえない鈍い刺激を感じながら背中側から左腕を通す。
指先が通りにくいので右の手で箱を探すとローションのようなものがあった。
一旦腕を抜いて塗ってみると、今度はスムーズに通った。
両腕が通ると最後に上半身から頭まで一気に被る。
美少女面のマスクは口内まで閉じていたが、スーツの頭部はプロレスラーが被るような目と鼻と口だけが開いている全頭マスク状だ。
なぜかスーツの身体部分に比べて若干厚みあるようだ。
ローションのおかげですんなり被ることができた。
全身にかかる圧迫感に多少の不安を感じつつも背中の特殊なジッパーを上げる。
運動は得意ではないが身体は柔らかい方だ。
背中を触ってみると繋ぎ目がほとんど分からなかった。
そして、この後、進一は着ぐるみ婦警さんの言った驚きの本当の意味を知ることになる。