私は
テレビ関係の仕事でいろいろなものを作っています。
仕事をしていて不快だったことが、 今までファンだったタレント亜美。
彼女は小柄で可愛くスタイルもいい、テレビの中では好感を持てていました。
しかし、実際に仕事をすると嫌な人間でした。
彼女は普通の女性なら嫌がる仕事も嫌な顔ひとつせずに引き受けます。
ですが、裏では文句ばかり、当たり散らすことも。
そんなとき仕事で彼女の着ぐるみを作ることになったので何か仕返ししてやろと考えました。
作る着ぐるみは河童。
とはいっても、かわいいゆるキャラのようなものではなく、リアルなもの。
全身を鱗状の模様で覆われているが顔と胸とお腹の辺りには鱗はなく緑色をしている。
着ぐるみはウエットスーツをベースに水にも入れるものを作るように言われていました。
水掻きのついた足や手も同じ素材を使い作成。
あとでそれらを本体のウエットスーツに接着剤で繋げて一体にする。
接着剤で繋げたことでできた跡は、その部分だけ軽く熱を加えて溶かすことで一体感を出す。
当然、彼女を採寸してオーダーしたウエットスーツなので胸や首周り他にも繋げた形跡があるがすべてわからなく加工する。
ウエットスーツはスキンという表面がツルツルしたものを使用。
河童のマスクは大半は同じ素材で作成し、目のところだけは水中メガネのレンズを使用し色を付けて外からは見えないようにした。
最後にすべて繋げてひとまず完成。
本当の完成は彼女がこの着ぐるみを着たあと、2度と脱ぐことができないように完全に密閉することで完成となる。
いよいよ着ぐるみが使われるときが来た。
それは河童伝説のある村で、レポートをする奈々をドッキリさせるというもの。
仕掛け人として亜美は河童の姿で驚かせる。
小柄な亜美の入った河童は妙にリアリティがでるということだった。
亜美と私を含む一部のスタッフが先に村に行き、準備し後からやってくるレポート組をドッキリにかける。
タレントだけでなく、カメラマンも含むスタッフ全員を。
村に到着し、事前に使用許可の得ていた小屋で準備を始める。
その小屋はきれいな川が流れるすぐそばにあった。
亜美は特注の全身タイツに着替える。
この全身タイツは競泳用の水着素材を使って作ったもの。
ウエットスーツで出来た着ぐるみを着るのでこの方が着やすいという配慮から。
裸で特注全身タイツに着替えた亜美の背中の腰辺りから首元まであるファスナーを閉めると、裸の露出が全くないマネキンとなった。
少し寒いせいか、それとも亜美が興奮しているせいか全身タイツの上からでも乳首が勃起しているのが、はっきりとわかった。
少し光沢のある青いマネキンの鼻の辺りが収縮している。
息はできるようだが、苦しそうに見える。
そんな苦しそうな彼女の口に今度は
動物の鳴き声のような音の出る笛をつける。
猿轡のようにしっかりと取れないように口に笛をつけられた亜美。
みるみる全身タイツの口の部分がよだれで色が変わっていく。
その状態で河童の着ぐるみを着ていくのだが、オーダーしたウエットスーツはぴったりしており、足でつっかえる。
さらに後で取付けた足がうまく入らない。
全身タイツのところどころ汗で色が変わっていく。
ようやく下半身を着ることのできた亜美の背中と胸の谷間はかなり汗をかいているのがわかるほどになっていた。
下半身と違い上半身部分は、私も手伝って比較的簡単に着ることができた。
少し辛そうに呼吸している亜美に構わず、亜美にマスクを被せて、背中のファスナーを閉める。
そしてここから私の出番。
ファスナーに被るようになっている部分のウエットスーツを溶かしてファスナーを完全に隠してしまう。
その上から緑色に塗り、鱗のプリントを貼り付ける。
見た目には得体の知れない動物となった亜美。
亜美にどんな具合か聞いてみたが、得体の知れない動物は甲高い声で返事をするだけ。
よくわからなかったが、大丈夫そうなので次の作業に移る。
最後に甲羅を取付けて河童が完成するのだが、甲羅が壊れている。
慌てて補修に入る。
その間、時間がかかることを亜美に伝えるとスタッフの制止も聞かずに近くの川へと遊びにいってしまった。
スタッフの数も少なく亜美に構えない状況、子供でもないので心配することもないと思い、急いで甲羅の補修を行った。
補修も終わり亜美を呼びに川へ探しにいったが、亜美の姿はどこにもなかった。
亜美が見つからないまま、レポート組が到着。
仕掛け組は別行動で、レポートが始まる少し前には合流する段取りになっていた。
レポートが始まり、村の河童伝説に詳しい川又さんのお宅を訪問。
川又さんはテレビに出るとあって興奮している様子であった。
レポーターの奈々が話を聞くと、興奮気味に話し始める川又さん。
しかし、その興奮はテレビが来ていることではなく別のことだった。
昔から河童を見たという言い伝えのある場所へ案内するため、下見に出かけた川又さん。
テレビが来てくれているので、普通の川を案内するだけでは面白くないと思い、普段おこなっている川魚を網で取るところでもお見せしょうと思い、準備のため網も持っていった。
川へ行くと泳ぎにくる季節でもないのに川原に人影が。
近づいてみると、それは全身が緑色で身長は140cmほどの小柄な生物。
まるで河童のようであったと。
川又さんは続ける。
初めは河童を模した作りものか何かではないかと思ったが川に入っていこうとするのを見て、河童だと確信して夢中で網を投げた。
奈々も川又さんの話に喰いつき、どうなったか尋ねる。
網で見事にその生物を捕まえることはできたが、奇声をあげながらひどく暴れる。
川又さんも必死に網の上から馬乗りになり押さえ込み、持っていたロープで水掻きの付いた手足、身体を縛った。
そのまま家に持って帰ってきたが、あまりに暴れるので、野菜などを出荷梱包するときに使用する業務用のラップで身動きの取れないようにしてやったと、自慢気に語る川又さん。
今、こちらにその生物がいるんですかと奈々。
川又さんは奥の小屋から麻袋を持ってきて、地面に下ろす。
麻袋の口は堅く縛られ、中身は確認できないが、モソモソ動いている。
中に生物が入っているのは間違いなさそうだ。
川又さんは少しジラシてから麻袋を開ける。
麻袋から出てきたのはラップに包まれた緑の生物というより、今は物体と言った方が正しく思えるもの。
麻袋から出されたその物体は必死に逃げようとしているが、ギチギチに巻かれたラップで動きが完全に制限されていた。
奈々がこの河童のような未知の生物をカメラで撮りたいとお願いすると、川又さんはラップを解き始めてくれた。
だんだんと中の生物の緑色が濃くなり、 生物の輪郭もはっきりしてきた。
ラップを解かれ地面に横たえられたその生物は両手、両足さらに胸の辺りを縛られ、奇声をあげてこちらを睨む。
レポーターの奈々は少しビビりながらもインタビューを続ける。
川又さんはこの生物は河童かどうかわかりかねますが、おそらくメスだと思いますといって、縛られ強調された胸の膨らみを軽く揉んだ。
胸を揉まれたその生物は身体をねじりながら奇声をあげる。
川又さんは人間のものよりも硬いですね、と頬を赤らめてコメント。
この生物が落ち着くのを待ってカメラがこの生物の近くで撮影を始める。
しかし、再び暴れ出した生物にビビり後ずさり。
なにかを訴えるように奈々を見てくる生物。
奈々は視線をそらすようにして川又さんに質問する。
この生物はどうされるんですか?と。
川又さんは少し考えて、どこかの研究機関かどこかで調べてもらおうと思いますと。
それを聞いた河童のような生物が再び暴れだす。
地面を這いずり回り、土や砂利で身体中汚れていく。
この生物の中身が亜美だとわかっている私たちはレポート班の後ろでその様子を伺っていた。
亜美に見られないようにしていたつもりだったが見つかってしまった。
縛られて満足に動けないが、必死に立ち上がり両足で飛び跳ねながらこっちに向かってくる。
あと少しで私たちのところに届くという時に、体の大きな男性スタッフに捕まえられ地面に押し付けられた。
その後は全く抵抗することなく、すすり泣くような悲しそうな鳴き声を発して、全く抵抗しなくなった。
亜美のことをよく思っていなかった私たちもさすがに可哀想になったので、ここでネタバラシ。
その場にいた全員にこの生物が着ぐるみを着た亜美であることを告白した。
しかし、どこにもファスナーもなく自然な一体感があり、未知の生物にしか見えないと始めは信じてもらえなかった。
川又さんはあまりに精巧にできた着ぐるみで、小柄な亜美が本物の河童に見えたと弁解の言葉を口にして必死に謝っていた。
地面に押し付けた男性スタッフも謝りながら手足を縛っていた縄をほどく。
私は彼女の頭を撫でながら着ぐるみを脱がせてあげようと亜美の後ろにまわる。
ファスナーの辺りにカッターで慎重に切れ目を入れていく。
ウエットスーツの表面を開く。
切れ目を入れていたときに違和感を感じていたことが開いてみて明確になった。
それはウエットスーツ素材のゴムと何かがくっついて切りにくかったこと、そして開くのにも苦労したこと。
そう、プラスチック製のファスナーが、ウエットスーツの表面を熱を加え溶かして接着した際、一緒に溶けてしまったのだ。
ファスナーの部分を全て開いてみたが、ファスナーのツマミの部分も完全に溶けてしまっていた。
ファスナーを下ろそうと試みるが全く動かなかった。
仕方なく着ぐるみのファスナーの付近からカッターで切り開くことになったが、時間がかかりそうなので私と亜美はロケバス内で作業することに。
暴れて地面を這いずり回り土や砂利の汚れは川又さんが洗い流してくれた。
ロケバスに戻り、慎重に作業を進める。
ウエットスーツを引っ張るようにして、亜美を傷つけないように少しずつ切り開いていく。
頭のところは無理に引っ張ったので、亜美は思わず大きな鳴き声をあげた。
そんなこんなで30分かけてようやく切り開くことができた。
そして河童のような生物の頭を脱がせると、猿轡をされた青いのっぺらぼうが現れた。
苦しそうに呼吸をするのっぺらぼうの鼻の辺りを見ると膨らんだりしぼんだりを繰り返している。
汗だろうか青い頭のほとんどが湿ったように色が変わっている。
猿轡のように付けられた笛からは時折苦しそうに音が洩れる。
笛を外すと口で大きく呼吸する。
しかし湿った全身タイツが顔に張り付き、亜美の顔を浮き出たせた。
全身タイツのファスナーを下ろすと、彼女の湿った長い髪が出てきた。
大丈夫かと声をかけても返事はなく、タイツを被ったままのマネキンの状態のままうなづくだけ。
そのうなづいた顔の部分を見ると、目のところがまわりよりも濡れているのが、わかった。
私は仕返しはこれぐらいでいいかと思い、亜美を1人にしてロケバスを降りた。
最終更新:2014年11月25日 21:33