サスペンスドラマの撮影現場
ある廃墟で数人の男たちに囲まれ、座り込む女性。
結婚式の帰りだろうか、綺麗なドレスをまとっている。
主犯格の男に顎を持たれ、何か言われるが、強気の女は男に唾を吐きかける。
切れた男はパーティの始まりだと言って、女の顔にパイを投げつける。
顔面白塗り状態となった女は、両手でクリームを拭い取る。
男は次に女の頭の上から金色のペンキをかける。
嫌がる女に周りにいた男たちも銀色のペンキをぶっかける。
女は止めてと叫びながら、立ち上がろうとするが、ペンキで滑って上手く立ち上がれない。
主犯格の男はペンキまみれになった女の顔にスイミングキャプを被せる。
今度は呼吸を制限された女が叫び始めるが、その声はスイミングキャプに阻まれ、遠くまで届かない。
それどころか、女の両手を複数の男たちが押さえつけ、手にビニール袋を被せ、その上からガムテープを巻いていき、女の手の自由を奪う。
女は団子のようになった手で必死にスイミングキャプを取ろうとするが、当然外せない。
そんな絶望的な女の頭にさらにビニール袋を被せ、手と同じようにガムテープを巻いていく。
手も頭も茶色の塊にされてしまった女に対して、主犯格の男が綺麗じゃないなぁと言うと、周りの男たちが女に向かって再びペンキをぶっかける。
ペンキにまみれ、寝そべった状態で呼吸を制限しているスイミングキャプとビニール袋を外そうともがく女。
金色と銀色のペンキがかけられ、さらにはドレスのスカートはめくり上がり、脚も下半身も剥き出しの状態で力尽きる女。
死んでしまったのだろうか?
ほとんど動かない。
それでも男たちはヘラヘラとそれを見て笑っている。
主犯格の男は、これだけでは満足いかなかったのか、布団圧縮袋を持ち出し、動かなくなった女を袋へと詰める。
そして、中の空気を抜き始める。
見る見る袋は縮み、ペンキが袋の中へ広がる。
中に入れられた女は息があったのか少し抵抗したが、すぐ圧縮袋で圧縮されペッタンこになり、全く動かなくなってしまった。
完全に空気が抜け、真空パックされた女を今度はダンボールへと詰め、ダンボールをしっかりと梱包した後、男たちは帰ってしまう。
ここで、カットがかかった。
真空パックされた女性は大丈夫なのか、心配しながら見守る。
ペンキをかけられシンナー臭の充満する中、かつ呼吸を制限され、その上真空にされ、ダンボールに閉じ込められている。
しかし、ダンボールは開けられることなく、次のシーンへ。
人形にすり替わったのかと思うが、真空パックされた時は動いていた。
ホームレスのような身なりの男が廃墟へ入ってくる。
何かないかと辺りを物色しているが、女が閉じ込められたダンボールを見つける。
そして、ダンボールを開け中身、真空パックされた女を重そうに取り出す。
金色や銀色のペンキで何が入っているか、分からない袋をホームレスは不思議そうに眺めていたが、やがて人だと分かり驚き、廃墟に落ちている物を蹴ったり、柱にぶつかりながら出ていく。
ここで再びカット。
次のシーンはホームレスが警察に通報し、発見者のホームレスと警察数人が現場検証をするシーン。
ダンボールから出されていたが、以前真空パックされた女にスタッフが近寄り、体に触れながら何か話しかけている。
すると、動いた呼吸が満足にできない状態になってから、30分以上経っているにもかかわらず。
スタッフが離れ、撮影開始。
ホームレスが警察に現場を案内する。
刑事は真空パックされた女の袋を開ける。
シンナーの臭いに顔を背ける。
手袋をペンキで汚しながら、女を引っ張りだし、頭に巻かれたガムテープを剥がしていく。
ビニール袋はその際に破れたが、出てきたのは、スイミングキャプを被せられた顔。
スイミングキャプを外すと、ペンキをかけられ、顔は苦しみからか歪んでいた。
地面に女をそっと下ろすと、手を合わせる刑事。
そして、廃墟入口にいた警察官に指示をし、ここでカット。
スタッフが手に巻きつけてあったガムテープとビニール袋を外し、女の体全部を覆うように白い布をかける。
準備ができたところでスタッフが離れる。
次のカットは鑑識が来て、遺体を調べる。
体を起こしたり、横向けにしたりと、そして刑事に何か説明している。
そして、カットの声。
すると、ペンキまみれになった女はゆっくりと起き上がり、ありがとうございますとこもった声で言うと、一礼。
周りから拍手が起こり、刑事役の男性が握手し、大丈夫だったと声をかける。
女は、ハイと返事し、目が見えないのかスタッフに手を引かれて現場を後にした。
控え室へとスタッフに手を引かれ戻ってきたペンキまみれの女。
スタッフはペンキで顔に張り付いている髪を掻き上げ、そのまま鷲掴みにし力を込めて引き上げる。
バリバリ妙な音を立てて髪の毛が外れた。
髪の毛はマジックテープで頭に留められていた。
髪の毛を外された頭にはファスナーが現れた。
次にペンキで汚れたドレスを脱がせる。
ワンピース風のドレスは、首が隠れるようになっている。
首の辺りから続くファスナーを下ろしていくと、肌色をしたファスナーが現れる。
このファスナーは頭の天辺から続いている。
もうお分りと思うが、ペンキまみれにされ、真空パックされた女は女優に似せたリアルドールの着ぐるみを着た女性。
スタッフはリアルドールの着ぐるみを脱がせようと、ファスナーを開けると現れたのは黒いゴムの頭。
スタッフはリアルドールの着ぐるみをさらに脱がせようとするが、シワひとつないほどピッタリとしているので、なかなか脱がせることが出来ない。
リアルドールの中身も協力して脱ごうと頑張る。
ようやく、腕が脱げ現れた上半身はマネキンのような人型のゴムの塊にしか見えない。
目も口も鼻の穴もない、のっぺらぼう。
しかし、脱ぐのに体力を使ったのか息が上がり、顔の部分が収縮している。
もうあと半分、リアルドールの下半身をスタッフが押さえ、黒いゴムで出来た人型の塊もお尻を振って協力する。
お尻の部分が脱げると後は、スルスルと脱げ、最後は足で踏みつけるようにして、リアルドールを脱ぐことが出来た。
スタッフの前に現れた黒いゴムの人型の塊、よく見ると口の辺りから管のような痕が体を通り、股のファスナーへと続いている。
股のファスナーからは透明のチューブが足に沿って伸びている。
チューブはかなりの長さがあり、途中には金色や銀色のペンキも付着している。
リアルドールの下はこうゆう仕掛けになっており、ペンキをかけられようが、呼吸制御されようが、真空パックされようが呼吸は確保されていた。
スタッフがあとは大丈夫?と声をかけると、こもった声で大丈夫ですと返す黒いゴムの塊。
スタッフは控え室を出ていった。
ドアの閉まる音で、1人になったことがわかった黒いゴムの塊こと、奈緒は手で椅子を探して座る。
ずっと緊張感があったので、1人になって、ようやくくつろぐ。
着ているラバースーツはネックエントリータイプのもので、フードまである。
フードを後ろにずらして脱ぐと、頭全体、首の付け根までも覆うラバーマスクが現れ、それをスーツに手が食い込むようにして外す。
ラバーマスクの下からチューブを口に咥え、真っ赤な顔した奈緒の可愛い顔が現れる。
チューブを咥えていた口からは涎が止めどなく流れ落ちているが、疲れ過ぎたのか、奈緒は項垂れたまま、少しの間寝てしまった。
スタッフのノックで、目覚めた奈緒は急いで着替え、控え室を後にした。
終わり
最終更新:2015年03月31日 07:56