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少し、眠ろうかな。
すうっと力が抜けていく気分。
ああ、いい気分だ。

【効果:暗闇にフェードアウト】

【場所:古い何処か】

ああ、兄上様お慕いしております、お兄さま。
なくでない、そなたを愛せたのだからこれ以上はない。
おさわりくだされ。
!身ごもっておるのか?
ええ、ええ、お兄さまの子です。
さぞ、そなたに似た美しい子であろうな。
兄上様のように雄々しい男の子かもしれません。

【場所:祠前】

やめてください!やめてください!
うるさい、貴様が身ごもっているのは鬼じゃ鬼の子じゃ。
おやめください、お兄さまの最後の形見を。
お前の兄を見ろ、打ち首でさらし者になっておるわ。
ああ、お兄さまお兄さま。

それは、誰かの記憶が押し詰められるようだった。
古い記憶から新しい記憶へ。

【画像:道(霧】

逃げなくちゃ、逃げなくちゃ・・・。
少しでもみんなが安全に逃げられるように。
そう、「私」は長谷川君達を守るんだ。
どうしてこんな事になったんだろう。
みんなで楽しく火をたいて。
みんなでたのしくご飯を食べて。
みんなでお酒をのんで酔っぱらっちゃりして。
私が祠になんか触ったからだろうか。
楽しい一週間を過ごすはずだったのに。
体がずきずきと痛む、でもしかたがない。
いつもの明るい村野さんが元通りになるために。
長野君が冷静でいられるように。
深町さんが私たちを冷静にひやかすように。
長谷川君が私と手をつないで歩いてくれるために。
走った。
そのために、この外れくじを選んだ。
後悔はしない、だって、私は絶対に生き残ってみんなといるんだから。
すると、そこはもう崖っぷち。

【画像:崖】

あいつはだんだんと近づいてきている。
死ぬのか・・・。
嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
だけど、命をかけなければいけない。
私の脳裏に浮かんだあの景色、それは呪いだったのだろうか。
まるで、こうなることが運命づけられているように。
そうか、呪われているのか。
なら、せめてそうではない人たちを守りたい。

【効果音:ガサガサ ヒューヒュー】

ひゅーひゅーとあいつの呼吸が聞こえる。
私は白装束のその姿に飛びかかった。
無線から聞こえる、帰ってこいという声。

【効果音:ザザー】

ごめんなさい、村野さん長野君深町さん───そして、長谷川君。
私は思いきり鬼に抱きつく、ずぶりと背中を裂かれる感触。

【効果音:ずぶり  ハァーハァー】
【画像:血】


斧が鋭く食い込んだのだろう。
痛い・・。
だけど、私はみんなを守るんだ!
そして、そのまま私は崖から飛び降りた。
運が良ければこの鬼と一緒に即死だろう。
運が悪ければ波に飲まれるかもしれない。
この鬼の正体は、何となくわかる。
昔は暖かみのある人だったんだと。
記憶が告げている。
「ごめんね、私じゃあなたを救えなかったみたい」
冷静に、そんな言葉が浮かんだ。

ドサリ

【効果音:ドサリ】

うん・・・足の裏が痛い・・・。
気がつくと僕は廃墟の真ん中にいた。

【場所:廃虚】

足も裸足で寝たときのままの格好だ。
ぼんやりと周りを見渡すと、霧が出ていた。
まさか、ここまで自分で歩いてきたのか?
夢だろうか。
いや、この肌に張り付くような霧の感触と足触りは偽物じゃない。
こんなところ危険だ、霧もかなり濃い。
あいつが現れたら───。
ふと、周りに目をやると、薄くぼんやりした影が立っている。
なんなんだろうと、目を凝らしてみると。
それは、夢の中で見た村人達だった。
徹「はは・・・オカルトってやつですか」
目の前の光景が信じられない。
まさか、幽霊だって?
「来た、来た来た」
そんな声が聞こえると、悲鳴のような声があがった。
次々に消えていく影。
じゃり、と後ろから音がした。
冗談だろ?
ソイツは赤い月を背に、胸にナイフが刺さり、左手に手斧、右手に持っているのは相変わらず、クビ。
そんな・・・、嘘だろ。
全速力で逃げ出す、後ろからも走る音が聞こえて来た。
足の裏がイタイイタイイタイイタイイタイ。

【効果音:ガサガサ】

それでも速度を遅めることは出来ない。
後ろで何か叫んでいるのだろうか。
声のようなものを発している。
「さぁまさま」
そんな言葉に集中してる場合ではない。
何分走っただろうか。
港にでた、ここは霧が少なく安心できそうだ。
足音ももう聞こえない。
ゲェェーーーー

【効果音:ぽちゃん】

すると、背後からあの声が。
恐る恐る、背後を見る。
目の前にはあの、見るだけで不快にさせる魚が見渡す限りに広がっていた。
どの魚も僕を見つめていた。
今年の生け贄はお前だ。
そう言っているように聞こえた。
夢の事、鬼、そして去年の事件。
もう何がなんだか判らなくなった。
また走る、走る走る。
着いたのは祠の前。
着いたのは偶然。
しかし、ここに来ることは必然だったように思う。
ここに何か事件のキーになる物があるはずだ。

祠を開ける → ■4日目_5_1
祠を開けない → ■4日目_5_2

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最終更新:2006年09月16日 21:30