エピローグ
【場所:図書館】
綾「これこれ、見てみて」
クーラーの利いた図書館だった。
鬼哭島まだ、名前の変えられていない頃の古い新聞だ。
茶色が時間を感じさせる。
そこには『村人三十人死亡』との事だった。
細かくは語られないが、一人の女性が村人を惨殺し、自殺を遂げたと書いてある。
綾「きっと港の人は詳しく知ってるわ」
すっかり彼氏彼女になった僕達は鬼哭島について調べていた。
徹「そういえばさ、僕に言いたいことって何だったの?」
綾「ああ、ちゃんと言ったわよ、徹君寝てたけど」
徹「ずるいなあ、でもさ、僕も言おうと思ってたんだけど」
綾「へえ、なに?」
徹「好きだよ」
綾「ば、バカ、よくそんなクサイ台詞言えるわね」
照れてる照れてる。
でもまんざらでも無さそうだった。
【場所:港(人気のある】
【立ち絵:おじさん】
おっさん「あそこはなぁばっちゃがすんでたころのだげど、近親相姦があっだんだど
そこは村の掟でだめなごとだっだがらぁ、酷くせめられたんだってなぁ
そんで互いに愛し合ってた兄弟がいて、女が身ごもったんだと
鬼っごだおにっごだと攻められてとうとう兄の方が打ち首になってなぁ
おんなっごも気が触れて村の人間ころしまわったんだど、ああ、おっがねぇなぁや」
【場所:オカ研部室】
オカルト研究部室、残暑の残る中で、一つの写真を見つけた。
去年のキャンプの写真だろう。
【画像:写真】
みんな笑顔で映っている。
あれ?この顔・・・。
徹「長野部長、この人・・・」
部長になった長野先輩にたずねる。
長野「ああ、高橋だ、去年、死んだ、ここだけの話俺は彼女が好きだったんだ」
去年?
それは、僕を助けてくれたあの女性だった。
間違いない、この顔だ。
じゃあ、僕は幽霊に助けられた?
はは、もう笑うしかないな。
一生分の不思議は体験しただろう。
だけど、僕と綾はまだこの部活にいる。
あの鬼は消えただろうか、それとも、見つかるはずのない仇を捜しているのだろうか。
それは、わからない。
もう二度とあの島には近づきたくないというのが本音だった。
僕の傷は靱帯まではいかず、針を数本縫うだけでよかった。
そして、僕を助けてくれた彼女。
彼女は成仏?したのだろうか。
「長谷川と一緒にあの島に暮らしてたりしてな」
「最後まで長谷川君をとっていったのね、あの女」
長野先輩と深町先輩の言葉を思い出す。
物語はハッピーエンドの方がいい。
僕もそう思うことにした。
綾「徹君、あの般若の人、どうしたのかな?」
徹「恋がみのったんじゃないかな、だいぶ遅れたかもしれないけど」
そうハッピーエンド、それがいい。
僕は綾のおでこにキスをした。
最終更新:2006年09月17日 20:29