古代、事件の舞台となる島を根城として付近を荒し回った海賊がいた。海賊は略奪と破壊
の限りを尽くし、ついには天皇家と繋がりの深い豪族の娘を攫ってしまう。
この事態についに朝廷は娘を攫われた豪族に兵を与え、史実には残さず海賊壊滅の命を与
える。
一方、さらわれた娘は下賎な海賊達に辱めを受けようとしていたところを海賊の頭領に
よって助けられ恋仲となってしまう。しかし朝廷の圧倒的な兵力の前に一夜にして海賊はぼされ、頭領は捕獲され娘は助け出されてしまう。
捕獲された頭領と娘が恋仲となっていたことを知った豪族は怒り狂い、島の洞窟の中にて
娘の目の前で頭領を七日七晩拷問し続け打ち首にしてしまう。
頭領を目の前で無残に殺されてしまった娘は狂人となって、その遺骸に反魂を試みようと
したが、これを見た豪族は災厄を恐れて洞窟に娘を幽閉してしまう。
以来、時折洞窟の岩の隙間を流れ島中、時には風に乗り豪族の屋敷にまで娘の狂った怨嗟
が届くという。
それからと言うもの豪族の治める地方には飢饉や干ばつに見舞われ、さらには忌み子や鬼
子と言われる類の畸形の子供が多く生まれるようになり、その子達の多くは島へと流され
ることになる。
人々は祟りを恐れ、洞窟を神社の本殿で封印(研究所が洞窟を調べるために破壊)島の各所
の娘の声が聞こえるといわれる風穴にも小さな神社を置きその呪いを封印しようとした。
しかし異常現象は終わることなく最後には、その豪族も没落し、後の人々は災厄を恐れ決
して誰も島に踏み入れることはなかった。
※朝廷がなぜ一地方の海賊のために兵を出したかというと、海賊が十種神宝(とくさのか
むだから)の一つである「道逆玉(ちかへしのたま)」を持っていることを知ったからで
ある。
物部の祖、饒速日命のもたらしたとされる十種神宝の一つ「道返玉」 黄泉路の死者を戻す
といわれている天照の呪具で神武天皇に帰順された際に献上されたものなんだけど、 その
帰順したときに、饒速日命は義理の兄である天皇に降伏しない土着の長髄彦を謀殺してい
る
海賊達は長髄彦に深い関わりをもつ者達であり、朝廷に因縁があった。朝廷がわざわざ辺境の地の海賊討伐に動いたのは十種神宝が目的であり、それゆえ大軍を送り込み海賊を皆
殺しにし、宝を手にしようとしたのだった。
娘は海賊の反魂にこれをもちいようとしたというのはどうだろうか?
解明編での島の宝としても「道返玉」は十分すぎるほどのもっているし。
島の祭神に関しては、長髄彦に所縁の深いものを持ってくるとか道返玉の力の暴走が鬼哭
や、鬼子、呪いの現況となり、現在に至る感じ。
いづれにしても、十種神宝は現存していない。
参考サイト
島は無人島というわけではなく、島に流された鬼子たちの中で生命力の強かった者が生き
延び、コミュニティを形成。新たに捨てられた子供たちをそだてるようになった。
もちろん、本土の住人達には気づかれぬよう、子供達は山の中や洞窟で生活していた。
何百年の歳月が流れ、呪いも沈静化し、鬼子たちも生まれなくなった。もともと漁場とし
ては恵まれた島だったため、人々が移住してきた。村が作られ、それなりに賑わうように
なった。
しかし、昭和に入り、軍が島の反対側に研究所を造ることとなり、機密を守るためという
ことで住民は全員追い出されることとなった。
最終更新:2006年10月06日 22:11