今日は以前から気になっていたHさんに話しかけてみた。Hさんは案外、感情豊かな感じの人で、話していても弾んだ。
Hさんは普段はおとなしそうで、人とはあまり会話をしない、特定の人としか一緒にいない人だった。
けれども僕は思った。それじゃ駄目だということを。
人はいずれ社会に嫌でも出ていかなくてはならない。それが今の日本での生きていく手段なのだから。
その時、仕事先でいろんな人とめぐりあい、関係が築くことになる。
その時、はじめての人と馴染めなければ、自分は追い込まれることとなるだろう。
僕がHさんに話しかけた一番の理由はおそらくそれなんだろう。話し掛けずにはいられなかった。今日たまたまチャンスが巡ってきたため、思いきって話しかけたのだ。
Hさんは普段のおとなしさからは微塵も感じられない、仲良くなると砕けて話すようになり、僕は内心驚いた。
こういうタイプの人は相手を信用するまでは基本、一歩距離を置く話し方をするのだが、そうではないらしい(?
次の体を動かす時間ではHさんに近づき、授業におけるペアになった。このことがきっかけで一気に友だち並の関係になれた気がする。
その時間でもHさんは普段からは感じることの無いであろう、明るく表情豊かな笑顔がそこにはあった。
この笑顔をいろんな出会う人に与えられたらとても魅力ある人になれるだろう。
Hさん自身、このクラスに馴染めていない様子が伺える。いろんな人と楽しく会話が出来るようになれればいいのだが。
とにかく、Hさんは内面には明るく暖かいものは存在していた。
僕はHさんが自分を壊してしまわないよう、これから守っていこうと思う。少しずつみんなに心を開いていけるように。
最終更新:2016年04月12日 22:15