ギャンブルナイト

493 ギャンブルナイト sage 2010/02/26(金) 12:38:06 ID:UJLyrbQ1
「ねぇお兄ちゃん。賭け、しない?」

半裸の妹が近づいてくる。
血が繋がった家族だとわかっていても、性欲旺盛な高校生にとってその姿は刺激が強い。
加えて同じく高校生の妹は、歳に似合わない抜群のプロポーションを持っていた。
早い話が俺は欲情していたのだ。
「な・・・んだよ、賭けって・・・」
「簡単だよ。『どっちが先に絶頂を迎えるか』」
妹が何を言っているのか分からない。少なくとも実の兄に向かって言う台詞ではないことは明らかだ。
少しずつ、俺たちの距離が縮まる。
「バ、バカかよ。俺たちは兄妹だぞ!? そんなこと許されるわけ・・・」
必死に目を逸らし妹の身体を見ないようにする。
が、行動とは裏腹に俺の下半身は痛いほどに反応しており、寝間着越しにも分かるほど盛り上がっていた。
「うん。いけないことだってわかってるよ。でも諦めがつかないの」
ついにベッドに乗り上げる。
顔をゆっくりと近づけ、暗闇の中でもお互いの表情が分かるポジションで止まる。
「だからね、決めたの。もし私がお兄ちゃんを先にイかせることが出来たら『私がお兄ちゃんの彼女になる』って。
 私でもお兄ちゃんの性欲を満たしてあげられるってことだもんね。で、私が先にイッた場合は・・・」
目の前でペラペラ語る妹の瞳が輝く。
まるで自分の夢を語るような、選挙カーに乗って演説をする人のようなその顔が目に焼き付く。
「私が先にイッた場合は・・・諦める。これからは『普通の妹』として生きる」
「そんな賭け、俺が受けるはずがないだろう。『あの事』は忘れるからもうそれでいいじゃないか」
下半身と違い、俺の放つ言葉は冷静だった。やはり兄としての遺伝子が妹を拒否しているのだろうか。
「もう、無理なの。自分で自分を抑えられない」
笑った。
そう思った次の瞬間には俺の唇は塞がれていた。
「んんっ・・・!?」
じゅるり、と唾液が混じり舌が絡み合う。AVなどで見た官能的なキスだ。
「おいっ!!・・・んっ、ふっ・・・こら、やめっ・・・んぐっ・・・ぢゅぱっ・・・」
顔を逸らし、身体を引き剥がそうとするものの、妹の熱烈なキス攻撃は止まらなかった。
俺の首に両腕をきつく回し、足を足に絡め、全身を密着させながら覆い被さっていた。
それでも男の俺が本気を出せば無理矢理逃げることは出来ただろう。
しかしキスという行為自体が初めてであり、密着した妹の身体の柔らかさ、匂い、温もりは童貞の俺から反抗する力を奪い取っていた。
やがて、俺が抵抗しないと見るや妹は更に激しく吸い付き、絡め合った。
しばらく俺は為すがままにされ、一段落がつく頃には俺の顔中は舐め回され、隅々まで唾液で滑っていた。


494 ギャンブルナイト sage 2010/02/26(金) 12:39:39 ID:UJLyrbQ1
「それじゃあ賭け、始めようか」
俺の顔の上で、唇から糸を引きながら妹は笑った。
二の腕くらいまである長い髪が垂れて、毛先が俺の頬を掠める。
もはや有無を言わせぬ雰囲気だった。
互いに身体が上気し、息は激しく、どちらの下半身も湿っていた。
この時点で俺たちは兄妹ではなく、発情した雄と雌になり果てていたのだ。
「・・・ああ」
―――先にイかなければいいんだろ?
頭の片隅にそんな声が聞こえる。
今は兄妹のしがらみよりも、この溢れる性欲をどうにかしたい気分だった。
女性に縁のないこの俺が、童貞を卒業できるチャンスじゃないか。
虚ろな目で妹の割れ目に俺のモノが入っていくのを見つめる。17歳の冬、俺は妹で童貞を失った。


妹は昔から俺に引っ付いてばかりだった。
俺もそんな妹が可愛くて、何かと甘やかしたり、優しくしたりしてきた。
そうした結果が、妹に異常な感情を抱かせたのかと思うと俺にも責任はあるのかもしれない。
ともあれ、俺が妹の『そんな感情』に気がついたのはついこの間である。
『マジ・・・かよ・・・』
貸していた参考書を取りに、妹の部屋へと入っていった際、それを見つけた。
参考書を探そうと本棚に手を掛けた瞬間、上に乗っていた箱が落ちてきた。
鍵をかけ忘れていたのだろうか、中に入っていた大量の写真が地面にばらけ、俺は目を疑うことになる。
それから先は無我夢中だった。
妹が外出でいないのをいいことに、部屋中を隈無く漁り証拠の品を次々と見つけだした。
古着、下着の衣服類をはじめとし、歯ブラシや髪の毛、果ては兄妹モノの官能小説までもを発見した。
妹がいつから俺をそういった目で見ていたのかは定かではないが、
ともかく俺は見てはいけないものを見た気分になり自室の布団に潜り込んだ。
晩御飯の時などまともに顔を見れない始末。
そういった俺の反応から察したのだろうか、今回の夜の強襲へと至ったわけだ。
嫌われ、拒絶される前に賭けによって俺を手に入れてしまおうと考えたのだ。


495 ギャンブルナイト sage 2010/02/26(金) 12:41:08 ID:UJLyrbQ1
「んっ・・・はぁっ・・・!!」
妹の気持ちを知ったとき、俺の胸の中は嫌悪感でいっぱいだった。
なんて気持ちの悪い妹なのだろうか、と吐き気を催すことさえあった。
だがこうして繋がり、舌を絡め、爪を立てながらお互い抱き合っているとそんな気持ちは無くなっていた。
―――女の中とはなんと気持ちがいい、ことにこの女は最高に相性がいいじゃないか。
セックスとは肉体的なものよりも精神的なものの方が強い、と聞いたことがある。
この妹からは、俺に対する愛情、熱情、独占といったオーラが流れてきており、繋がっているだけで精神的にも気持ちが良くなる。
ズチュズチュという卑猥な音も、滴る血の混ざった愛液も、俺の欲情を更に刺激する。
もはや賭けなどどうでもいい、そう思える一時であった。
「っ・・・で、出るっ!!」
その時は訪れた。
ただでさえ初体験の俺にとって、生でのセックスは到底我慢が出来るものではなかった。
俺の言葉を聞くやいなや、妹は腰の動きを緩め俺に囁く。
「お兄ちゃん、約束して。私を彼女にしてくれるって。一生私だけを愛すって」
絶頂寸前の俺にはその言葉の半分も聞き取れてはいなかった。
「そしたら、一番気持ちよくイかせてあげる。これから先、お兄ちゃんのっ、好きなと、きにっ、好きなだけっ・・・!」
妹の言葉にも吐息が混じる。俺はただコクコクと頭を振り、早く射精の快感を味わいたかった。
「や、くそく、するっ・・・」
妹だとわかっていたが止められるはずもない。
「いっ、しょう・・・あいし、つづけるからっ・・・だから・・・」
―――早くイかせてくれ―――
妹の腰が再び動き始める。
絶頂の刹那、俺の頬に温かい何かが滴り落ちた。
ポロポロとこぼれ落ちるそれは、きっと嬉しいときに流すアレなんじゃないかとふと思った。

「大好き・・・お兄ちゃん」

絶頂は殆ど同時だった。
膣内に直接射精することの意味を知らなかったわけじゃないが、とにかくそんなことを考えている余裕など無かった。
ヘナヘナと力が抜け、猛烈な眠気に襲われる。
きっとこれは夢なのだろう。だから目が覚めたら、いつも通りの毎日が待っているはずなんだ。
全裸で抱き合ったまま、俺は眠りにつく。
明日はどんな一日になるのだろうか―――

                                                おわり

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最終更新:2010年03月07日 20:43
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